地獄の犬たち

著者 :
  • KADOKAWA
3.71
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本棚登録 : 170
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041057230

作品紹介・あらすじ

警察官の俺に、人が殺せるのか!?
東京のやくざ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾は、弟分の室岡と沖縄に飛び、ターゲットの喜納修三を殺害した。その夜、一人になった兼高は激しく嘔吐する。実は兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だったのだ。後継者問題をめぐり、東鞘会では血で血を洗う抗争が続いており、喜納殺害はその一環だった。兼高の最終任務は東鞘会会長である十朱の殺害。十朱は警視庁を揺るがす、ある“秘密”を握っていた。ボディガード役に抜擢された兼高は、身分が明かされた瞬間に死が迫る中、十朱への接近を図るが……。
『果てしなき渇き』『アウトバーン』の著者が挑む、ノンストップ・エンターテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • アウトローな一冊。
    潜入捜査のため、ヤクザになりきる警察官の主人公。
    警察側は、冷たい無機質な感じで
    反対にヤクザ側は、家族のような温かみすら感じる絆をしっかりと書いているので、どうしてもヤクザ側に肩入れしてしまう。

    現実離れしているけれども、エンタメ作品としてとても楽しめました。

  • 警視庁組対部に所属する兼高昭吾は、潜入捜査官として暴力団組織・東鞘会に潜り込む。殺人まで犯し組織内での評価を高め、若頭補佐にまで上り詰めた兼高。彼は最後に、警察庁に対し秘密を握っている会長・十朱の殺害を企てるが・・・
    ありえない話ではあるが、惹きこまれて読んだ。上司の阿内も半端ではないキャラクター。映像化したら面白そうな作品。

  • 暴力、暴力、暴力!読んでいてハラハラしっぱなし。超ド級のエンターテイメント作品。

    『ダブル』でその凄まじさにやられ、すっかりファンになってしまった深町秋生。今回も見事にやってくれました。

    刑事の出月梧郎は、ヤクザの世界に入り込んだ潜入捜査官。ヤクザ界のカリスマ会長、十朱義孝も元は潜入捜査官だったが、警察を裏切り、ヤクザ界のドンとして君臨していた。裏切り者の十朱の正体の証拠を手に入れるため、また、ヤクザを滅ぼすため梧郎はヤクザの世界に潜入し、殺しを専門に汚れ仕事をこなしていくことになる。

    潜入捜査官というのが、私にとったらどんぴしゃり。しかも、ヤクザの世界に潜入とあれば、いつ正体がバレないかと、ドキドキしながら読み進めた。目を覆いたくなるような描写もあるが、その暴力性もプラスに作用し、ハラハラドキドキ感が否が応でも増していきます。

    殺しを何とも思わない完全無欠のキラーである室岡。相棒であり、兄貴分である梧郎が警察と繋がっているのではないかと疑い、梧郎を逃がそうとしたところがグッときた。
    面白かったけど、体に悪い作品でした。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    東京のヤクザ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾は、弟分の室岡と沖縄に飛び、ターゲットの喜納修三を殺害した。その夜、一人になった兼高は激しく嘔吐する。実は兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だったのだ。後継者問題をめぐり、東鞘会では血で血を洗う抗争が続いており、喜納殺害はその一環だった。兼高の最終任務は東鞘会会長である十朱の殺害。十朱は警察庁を揺るがす、ある“秘密”を握っていた。ボディガード役に抜擢された兼高は、身分が明かされた瞬間に死が迫る中、十朱への接近を図るが…。

    潜入してまごうことなきヤクザのヒットマンとなり、正義の為の信じて沢山の人たちを殺め、ヤクザの中でシンパシーを感じて、次第に自分が何者か分からなくなっていく姿が濃厚に描かれています。だんだんとヤクザ側を応援している自分にびっくりします。不思議な血のたぎりを感じる本です。表紙からしておどろおどろしいですが、期待をうらぎらないドロリとした感覚です。

  • ここまでの暴力描写が必要でしょうか。
    潜入捜査ものは好きなのですが、これは合いませんでした。デビュー作を読んで、あまり好みでなく、その後この作者の作品は読んでいませんでしたが、この作品は評判が良いようだったので期待したのですが…。
    きっと暴力が好きな人向きなのでしょう。私にとってはイヤミスで、疲れました。

  • 極道の世界に潜入捜査をする警官の物語。とことんハードでとことんアウトローな読み心地ながら、どこかしら極道がカッコよく思えてしまうのがなんだか不思議。むしろ警察のほうがやり方が汚いんじゃないかと思えてくるような……特に家族まで犠牲にするあのやり方はさすがに賛同できません。
    警官としての意識を保ちながらも、極道の世界との間で葛藤に苦しむ主人公の姿がなんともつらいところ。極道といえども悪人だとは思えず、どちらの世界で生きるのが良いのかに明確な答えなどない気がしました。どちらも生きるには楽な世界とは思えませんけど、いったいどちらが人間らしいだろう。

  • やくざ。ラストまで一気読み。楽しめました。

  •  多様な要素で出来上がった小説だ。

  • 「リアリティが感じられなかった」

    「ダブル」と同じく潜入捜査ものだが、ヤクザ業界の登場人物が美化され過ぎていて共感できる人間がいない。武闘派ということで親分が仕込み杖持っていたり、元相撲取りだったり、皆で殴り合って結束を強めるという中二病的キャラ設定にずっと違和感を感じてしまった。もっと三國のように上を目指して相手の失脚を虎視眈々と狙うようなドロドロしたやりとりが読みたかった。

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著者プロフィール

一九七五年、山形県生まれ。二〇〇四
年、「果てしなき渇き」で第三回『こ
のミステリーがすごい!』大賞を受賞
して、翌年デビュー。同作は映画化さ
れた。『卑怯者の流儀』『地獄の犬た
ち』で第十九、二十回の大藪春彦賞候
補に。他に「バッドカンパニー」シリ
ーズ、「警視庁身辺警戒員・片桐美波」
シリーズ、『ダブル』『猫に知られるな
かれ』『ショットガン・ロード』『ドッ
グ・メーカー』など著書多数。

「2020年 『インジョーカー 組織犯罪対策課 八神瑛子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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