ジャパン・トリップ (1)

  • KADOKAWA (2017年8月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784041057278

作品紹介・あらすじ

オーストラリアから日本でのホームステイに参加したショーン。ステイ先の家族はとっても親切で幸せをかみしめていたショーンだけど、心に秘めた日本来訪の“本当の目的”を達成するために大事件を起こしてしまう!

感想・レビュー・書評

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  • オーストラリアから日本の姉妹校へ短期交換留学する12歳の子どもたちの異文化体験。
    文化の違いや言葉の壁などをおもしろく爽やかに描いている。

    以前うちにホームステイした子どもたちを思い出しながら懐かしく読んだ。
    ホストファミリーの気持ちもわかるわ~。
    けれど、ハイリーのように日本人が英語で話しかけてくることに違和感を持ったり、日本語で話したいと思ってる子はいなかったなぁ。

  • これまで読んだ岩城けいの作品はオーストラリアでの異文化葛藤のお話だったけど、この作品は日本が舞台。子どもたちの葛藤と成長が素敵だ。

  • 前作の『masato』がとても良かったし、デビュー作の『さようなら、オレンジ』も良かった。だから、きっとこれも良いだろうと、読む前から疑いもしなかったのだが。

    いや~、外れました。はじめの説明会の場面が長いな、つまらないな、ここで挫折してしまう人もいるかもな、と思いつつ、やっとショーンの話に入りホッとするが、思いの外中途半端。別れた母の話をもう少し突っ込むかな?と思ったが、あっさりスルー。半分過ぎていきなり主人公交代。結局、どれも中途半端。
    まあ、主人公たちが小学生だし、たった一週間、ホームステイは三日間の話だから、何か深いことを書くのはむずかしいかもしれないが。
    これもまあ、本人の心もホストファミリーの心もよく書けてないとは言えないが、共感するには足りないものが多すぎた。
    『masato』で、この作者は児童文学に向いているかもと思ったし、『masato』は児童文学として読めなくもなかったが、これは、子どもにも大人にもターゲットを絞れず、どっち付かずになってしまった。
    異文化に放り込まれた子どもがよく書けていたから、逆パターンで出版社から依頼されたのかもしれないが、同じテーマで三作。もうそろそろ違う視点で書いてみてはと思わずにはいられない。
    装丁もちょっとうるさい。見返しにあれだけ絵があるなら、表紙はもっとすっきりしていた方が良かった。装丁はどちらかと言うと子ども向けのようでもあり、作り手もターゲットを絞りかねたような感じ。

  • オーストラリアの小学校から、夏休み(日本では冬)に大阪の姉妹校にホームステイと京都旅行のジャパン・トリップに参加するローランド・ベイ・グラマースクールの12名の生徒の5日間。小学校5・6年生のそれぞれの思いを詰めての日本滞在記。主に和菓子屋にステイしたショーンと、英語教育に熱心な家庭にステイしたハイリーを中心に、子どもたちそれぞれの思いと、引率した教師の思い、ホストファミリーの思いを書き分ける。

    異文化を体験することの難しさ、ホームステイの様々な側面。日豪両方の文化的・心情的側面を理解している著者ならではの作品。自身の子育てからも感じるものがあったのだろうなあ。
    そして、日本では当たり前と思われていることへのオーストラリアの子どもたちの驚きも新鮮だった。食文化とか、住まいとかもそうだが、親子関係とか学校生活とか。
    アニメやゲームで、日本文化への壁は低くなったのかと思っていたけれど、子どもが一人で異文化の中で暮らすことは、たとえ数日間とはいえ、劇的な体験になるのだなあ。

  • 元気がでる。

    同時に、ヒトが怖い私には、こういう時間はこないだろうなとしみじみ悲しかった。

  • 子供達の感性の鋭さ、その回りを取り囲む大人達。人間って根元は変わらない。ほんの一週間の異国体験で得るものの大きさ。さあ、家から出てみようと背中押される感じがした。

  • オーストラリアの子供たちが日本へ「ジャパントリップ」に来るおはなし。

    子供視点で書かれていて、子供ならではの羞恥心だとか自尊心だとか、私の中にもこういう思いがあったことを思い出してノスタルジックな気持ちになった。

    My トモダチ の、せっかく日本に来たのにホストファミリーからも店員からも英語で話しかけられて嫌な気持ちになったという女の子の気持ちが。
    私だったら、英語圏で日本語で話しかけられたら「ラッキー」と思うけど、頑張って日本語を勉強してきた子からすれば納得のいかないことだったんだろう。
    改めて、子供の純粋さを感じられる話だと思った。

  • 日本の姉妹校でホームステイすることになったオーストラリアの小学生たち。彼らを迎えることになったホストファミリーの気遣いや戸惑いのなかで、子供たちの貴重な体験や思い出が作られていく。小説の完成度はイマイチだが、異文化体験を通じて、言葉の壁を逞しく乗り越える子供たちが活き活きと描かれている。

  • 【収録作品】Myトリップ/Myオカーチャン/Myトモダチ/Myホームタウン
     オーストラリアの小学生の日本語研修旅行。短いなかで凝縮された交流が書かれている。異文化体験の面白さのさわりが伝わってくる。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    オーストラリアのローランド・ベイ・グラマー・スクールに通うショーンは、大好きな祖母と離れてはじめてのジャパン・トリップへ。ステイ先の和菓子職人のオトーチャン・オカーチャンに優しくされて日本を満喫するショーンだけど、秘めた目的を達成するために大事件を起こしてしまう!一方、引率として久しぶりに故郷・日本へ帰ってきた山中光太朗は、様子のおかしい女子生徒・ハイリーのことが気がかりで―。

    騒がしい表現が子供の集団旅行の状態をよく表しています。異文化交流の為日本を訪れたオーストラリアの子供たち。小学校高学年ですからね、そりゃやんややんやと騒がしくて当然でしょう。エピソード自体の掘り下げというよりも異文化交流そのものが主人公といった方針だったのか、少々未消化でもあり、これ以上書いてもくどいかとも思う。子供同士の功名心による諍いや、そこからの仲直り、ホームシックや数日で沸いた友情による涙。あるだろうなあと思うような事が沢山あり、変に事件を起こしてハラハラさせるより好感を持ちました(多少は有りましたが)ショーンの家庭環境がもう少し知りたかったかな。

  • 2018.01.20読了 図書館
    オーストラリアから日本へホームステイしたショーン、ハイリー、。
    クールなショーンは下町っぽいホストファミリーで過ごすうちに、自分を出せるようになった。日本語をたくさん勉強して、日本語を使いたかったハイリーは、英語の得意なホストファミリーで、ストレス満載に。
    言葉って難しいな。自分のことを知ってもらいたい、相手のことを知りたい、だから言葉を学ぶ。最近そんな基本的なことを忘れかけているような気がします。反省。

  • オーストラリアから日本に語学旅行でやってきた学生のお話。外国からやってくる子は、日本のことをこんな風に感じるのか……とかおもしろく感じながら読んだ。

    ホストファミリーと少しずつ仲良くなっていくショーンの話や、もっと日本が話したかったと不満を持っていたハイリーが、友だちの代わりに日本語を話したがって、友だちとケンカになったとか、子どもたちの気持ちがよくわかる作品でした。

  • オーストラリアの小学生が日本にホームステイ。
    「陽気なオージー」とステレオタイプに見がちだけれども、彼らにも悩みがある。親、友人、将来。
    ショーンは京都に住む母親に会いたかったのだろうか。
    ホストファミリーに家族を見たのか。それでも祖母が恋しいか。
    ハイリーは自分の気持ちを抑えがちなのか。伝える喜び、伝わる喜びを知ってより良く変わっていた。
    物語を読みながら、子供たちの成長を感じられて良かった。
    <蛇足>
    "Macca"=オーストラリアでのマクドナルドの愛称。
    初めて知った。マックやマクドみたいなものか。

  • 2017.10.21市立図書館
    オーストラリアの11,12歳のこどもたちが一週間のホームステイプログラムで日本に滞在する、その応募前の説明会の様子から日本滞在を経て帰国して家族に再会するまで。
    プロローグとエピローグはがやがやした会話があちこちから聞こえてくるのをただ聞いているような雰囲気の文体、本編はオーストラリア人の子ども何人か、引率の日本人教師、ホームステイを引き受けた母親の独白調。一人ひとりの子どもの異文化体験と成長を描いてもっと長いものになりえたかもしれないけれど、ここでは数人にしぼっている(ゆえに最後に駆け足で触れられていた子どもたちについてももっと読みたかったという気もする)。登場人物のプロフィールについては読んでいくうちに少しずつ知らされていく感じなのではじめはとっつきにくい感じもあったけれど、少しずつ物語の世界に巻き込まれていって最後はあっというまに読み終えてしまった。
    いろいろな人の気持ちになってみることができるので、主人公たちと同世代の小学校高学年の子から姉妹校交流を体験するような中高生、受け入れ家庭になりうる親御さん、多文化の中で複雑な感情を持つ人みんなに一読を勧めてみたい作品。

  • オーストラリアの小学校高学年の生徒たちが、日本にホームステイなどをする話。大半が独白形式や会話文になっている。
    「YOUは何しに~」よりは和風総本家の「はじめてのニッポン」に近いかなあ。それに友達同士などのいざこざや悩みをエッセンス的に足した感じ。色々あるけれど、どれもあっさり流されて回収が無いものも多いので、モヤモヤした。
    あんまり心に残るものがない小説だと思った。

  • オーストラリアに住んでいるからこそ書ける。
    ガチャガチャ バタバタ イキイキ
    楽しい旅だったね。

  • 前2作が良かったので、期待しすぎたか。発想は面白いが、全体的に中途半端な印象。

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著者プロフィール

大阪生まれ。2013年『さようなら、オレンジ』で第29回太宰治賞を受賞し、デビュー。同作で第150回芥川賞候補・第8回大江健三郎賞受賞・2014年本屋大賞4位。2015年刊行の『Masato』(集英社文庫)で第32回坪田譲治文学賞受賞。他、『ジャパン・トリップ』(角川文庫)、『Matt』(集英社)、『サンクチュアリ』(筑摩書房)の著作がある。

「2022年 『サウンド・ポスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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