マツリカ・マトリョシカ

著者 :
  • KADOKAWA
3.50
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本棚登録 : 347
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058336

作品紹介・あらすじ

柴山祐希、高校2年生。彼は学校の近くにある廃墟ビルに住んでいる、
謎の美女・マツリカさんに命じられて、学校の怪談を調査している。
ある日、偶然出会った一年生の女子から『開かずの扉の胡蝶さん』の怪談を耳にする。
密室状態の第一美術室で2年前に起きた、女の子が襲われるという事件。
解決されないまま時が過ぎ、柴山の目の前で開かずの扉が開くことになったが、
そこには制服を着せられたトルソーが、散らばる蝶の標本と共に転がっていた。
現場は誰も出入りできない密室という状況で再び起きた事件。柴山が犯人と疑われてしまう事態になってしまい……。
彼はクラスメイトと共に、過去の密室と現在の密室の謎に挑む!!

感想・レビュー・書評

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  • 2020/06/05読了
    #このミス作品26冊目

    学園ミステリ。マツリカ3作目。
    現在と過去、2つの密室事件を解く。
    ポップなストーリー展開の中に
    骨太な密室トリック。
    コレは絶対前作も読む。面白い。

  • シリーズ3作目とは知らずに読んでしまいました…。mediumの作家さんなので期待して読んでみましたが、やはり前作を読んでいないのが痛かったかな…個人的な意見になりますが、期待ほどは入り込めなかったと思いました。

  • もちろんミーハーな気分で借りてみたこれ。あの「medium」の著者だからちょっと気になって。

    これは学園物ミステリ。主人公は冴えない感じの怪談調査人でちょいエロの柴山君。別件を探っていると、後輩から怪談を聞く。2年前に美術室で起きた密室事件と関係が?

    まぁまぁ、構成は似ている。前半これでもかってほどにフリを用意し、最後に怒涛のネタばらし、みたいな。どっちかっていうと面白かった。まぁ学園物だからか何なのか、軽い。でも映画化とかすれば人気出るんじゃない?今をときめく若手俳優陣を起用すれば華やかになりそう

  • 前の二作より面白かった。マツリカさんが少し苦手だから、出番が少なくてほっとしたのかも笑。
    今回はマツリカさんをなるべく頼らず、柴山くんが友人たちと謎に立ち向かう長編。柴山くんやまりかちゃんまで犯人にされそうになって、試験前でもあるし、いろいろ大変(そういえば柴山くん試験大丈夫だったのかしら)。
    マツリカさんの正体は明かされないままだけれど、シリーズ完結なのかな?まりかちゃんと小西さんが好きだなぁ。

  • マツリカシリーズ。何故か私は初めからではなくこの話を急に読んでしまったので、主人公や登場人物の関係性が最初は分からない状態でした……
    ですが、そんな私でもこの話はサクサク読むことができたし、人が死なないミステリというのも興味深かったです!
    最後に、主人公が真実を知ったときの反応が主人公の優しさを強く表していると感じました。そこで人の役に立ちたいという強い想いをかかえている主人公だからこそ、自己犠牲をも厭わない呪いがあったのではないかと考えました。前の2作も読みたいです

  • 現代版密室談義みたい。青春感じさせながらそれぞれの密室推理は、そんなに奥深くはないけど初々しさが前面に出ていてほんわか読める。
    シバ犬、成長ストーリー。仲間ができて、踏ん切れて、よかったよかった。こうしてみんな大人になっていくんだろうね。

  • 長編も良し

  • JKの制服とかそのスカートのプリーツとか、
    そんなものがナゾの中心になる、
    高校生という狭い世界の話が
    ほとんどの人が一度は通過するあの日々を
    切なく想起させる。
    傲慢で、自分とその大切なヒトのことしか考えない、身勝手だけど精一杯の日々。

  • mediumにハマり、相沢沙呼さんということで手に取りました。
    知りませんでしたがシリーズものの本で、マツリカさんのキャラが魅力的でした。
    1作目、2作目も読んでみたいです。

  • 密室の謎解きで話が展開していく。
    密室のパターンが色々考察されていて面白い。
    今作は、マツリカさんの出番がすごく少なかった。

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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