マツリカ・マトリョシカ

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058336

感想・レビュー・書評

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  • 2017/12/13(水曜日)

  • 怪談を好む廃墟の魔女マツリカと

    その調査に振り回される従順な僕、柴山。


    学園で起こる不思議事件を巡る

    学園ミステリーです!


    前作か前前作は短編みたいな感じだった気がしますが、
    (かなり前のことなので記憶があやふやですけど)


    今回は柴山の奮闘が目立って良かったと思います( ´∀`)

  • 校内の「開かずの扉」の秘密に、高校生の柴山と謎の美女マツリカが挑む!
    柴山祐希、高校2年生。
    彼は学校の近くにある廃墟ビルに住んでいる、謎の美女・マツリカさんに命じられて、学校の怪談を調査している。
    ある日、偶然出会った一年生の女子から『開かずの扉の胡蝶さん』の怪談を耳にする。
    密室状態の第一美術室で2年前に起きた、女の子が襲われるという事件。
    解決されないまま時が過ぎ、柴山の目の前で開かずの扉が開くことになったが、そこには制服を着せられたトルソーが、散らばる蝶の標本と共に転がっていた。
    現場は誰も出入りできない密室という状況で再び起きた事件。
    柴山が犯人と疑われてしまう事態になってしまい……。
    彼はクラスメイトと共に、過去の密室と現在の密室の謎に挑む!!
    (アマゾンより引用)

    前作を読んだのがだいぶ前だから、登場人物を覚えてない…
    こんな仲良くなった友達がいたっけ??
    でも、今回のマツリカさんがカッコよかった!!
    そして優しかった!!

  • 第一美術準備室で起きた過去と現在、ふたつの密室の謎に挑むシリーズ初長編。マツリカさんの出番が少ない代わり、柴犬とその仲間達が推理と試行を重ねるストーリーラインは前2作で培った人間関係があってこそ。人との関りを避け、苦手としてきた柴山が成長し初めて多重解決という切り口に至るところに青春ミステリの何たるかを見せられました。フェティシズム故の執拗なロジックは色んな意味で作者らしく、徹底した論理により一度は考えた単純な解が蘇るのも大変良い。犯人の社会的立場上トリックの準備面に若干の疑問符が、と突っ込むのは野暮でしょうか。

  • 三作目。プリーツスカートの密室。
    私はこの主人公がぼっちだとは認めない。

    作者disするのはツッコミ待ちなんだろうな…
    それはともかく、面白かったです。
    青臭い春のような話でしたのと、いまいち自分の過去にそういう経験が引っかかってこないので、実際のところ、高校生活がそんなもんかというところはよくわからないあたり、自分がなんだかなあって感じですが。

    ところで高校生ってスマホにまでストラップつけてるもんなのかしら?
    スマホ文化に遷移してから、そういう文化、廃れた気がしていたのだけど。

  • 相変わらず成長したかと思えば、ふとした拍子にウジウジし始める主人公だけれど、事件に巻き込まれて、自分と同じ境遇の人に出会い、その人の為に紡ぎ出した言葉が、回り回って自分自身への救いにもなってゆくのは、素敵だなぁ。唐突な作者の変態宣言も面白い。

  • ヘタレで不器用で後ろ向き、年相応にリビドーに溢れているけど、自己犠牲も厭わない素直なフラグ建築士という柴犬くんが好きになれるかがこのシリーズの好みの分かれ目ですね。
    今作は過去シリーズの人物ふくめ、登場人物は多いけどとてもうまく配置されていて、それぞれの個性とストーリーが噛み合ってラストまで緊張感を持たせるストーリーはうまさを感じて満足。フトモモを始めとする柴犬くん目線のキワドイ?描写も学生らしくいい感じ。
    ラスト前のメタ的な柴犬くんの語りに笑わせてもらいました。

  • とにかく作者が太ももにたいして大変な愛情を持ってることだけは確実に伝わるこの「マツリカ」シリーズ。基本的に学園もので日常の謎的なものってあんまり好きじゃないんですが、今回のように「解けなければ学校で居場所がなくなる」というのは違う意味で緊迫感があっていいかもな、と思いました。
    そして「ぼっち」を自称し、スクールカーストでは底辺であることをしきりに主張する主人公ですがシリーズを重ねるごとに関わりのある人物も増えて、いまや気のいい友人から好意を寄せている(らしい)女生徒から他にも周りには女の子の気配で満ち満ちている現状、もはやぼっちと称するのが嫌味にしか感じられないわけなんですが今後どうするんでしょうかね?

  • マツリカさんが相変わらず色っぽい。マツリカさんが主人公を頼りにしていたり、必要としているのが感じられて嬉しくなった!主人公に仲間が増えてほっこりする。

  • 謎の美女・マツリカさんのシリーズ
    校内の怪談「開かずの扉の胡蝶さん」の謎解き

    泣き虫 柴山に仲間が増えていってちょっとずつ頼もしくなってます

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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