- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041058336
感想・レビュー・書評
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2017/12/13(水曜日)
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怪談を好む廃墟の魔女マツリカと
その調査に振り回される従順な僕、柴山。
学園で起こる不思議事件を巡る
学園ミステリーです!
前作か前前作は短編みたいな感じだった気がしますが、
(かなり前のことなので記憶があやふやですけど)
今回は柴山の奮闘が目立って良かったと思います( ´∀`) -
第一美術準備室で起きた過去と現在、ふたつの密室の謎に挑むシリーズ初長編。マツリカさんの出番が少ない代わり、柴犬とその仲間達が推理と試行を重ねるストーリーラインは前2作で培った人間関係があってこそ。人との関りを避け、苦手としてきた柴山が成長し初めて多重解決という切り口に至るところに青春ミステリの何たるかを見せられました。フェティシズム故の執拗なロジックは色んな意味で作者らしく、徹底した論理により一度は考えた単純な解が蘇るのも大変良い。犯人の社会的立場上トリックの準備面に若干の疑問符が、と突っ込むのは野暮でしょうか。
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三作目。プリーツスカートの密室。
私はこの主人公がぼっちだとは認めない。
作者disするのはツッコミ待ちなんだろうな…
それはともかく、面白かったです。
青臭い春のような話でしたのと、いまいち自分の過去にそういう経験が引っかかってこないので、実際のところ、高校生活がそんなもんかというところはよくわからないあたり、自分がなんだかなあって感じですが。
ところで高校生ってスマホにまでストラップつけてるもんなのかしら?
スマホ文化に遷移してから、そういう文化、廃れた気がしていたのだけど。
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相変わらず成長したかと思えば、ふとした拍子にウジウジし始める主人公だけれど、事件に巻き込まれて、自分と同じ境遇の人に出会い、その人の為に紡ぎ出した言葉が、回り回って自分自身への救いにもなってゆくのは、素敵だなぁ。唐突な作者の変態宣言も面白い。
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ヘタレで不器用で後ろ向き、年相応にリビドーに溢れているけど、自己犠牲も厭わない素直なフラグ建築士という柴犬くんが好きになれるかがこのシリーズの好みの分かれ目ですね。
今作は過去シリーズの人物ふくめ、登場人物は多いけどとてもうまく配置されていて、それぞれの個性とストーリーが噛み合ってラストまで緊張感を持たせるストーリーはうまさを感じて満足。フトモモを始めとする柴犬くん目線のキワドイ?描写も学生らしくいい感じ。
ラスト前のメタ的な柴犬くんの語りに笑わせてもらいました。 -
とにかく作者が太ももにたいして大変な愛情を持ってることだけは確実に伝わるこの「マツリカ」シリーズ。基本的に学園もので日常の謎的なものってあんまり好きじゃないんですが、今回のように「解けなければ学校で居場所がなくなる」というのは違う意味で緊迫感があっていいかもな、と思いました。
そして「ぼっち」を自称し、スクールカーストでは底辺であることをしきりに主張する主人公ですがシリーズを重ねるごとに関わりのある人物も増えて、いまや気のいい友人から好意を寄せている(らしい)女生徒から他にも周りには女の子の気配で満ち満ちている現状、もはやぼっちと称するのが嫌味にしか感じられないわけなんですが今後どうするんでしょうかね? -
マツリカさんが相変わらず色っぽい。マツリカさんが主人公を頼りにしていたり、必要としているのが感じられて嬉しくなった!主人公に仲間が増えてほっこりする。
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謎の美女・マツリカさんのシリーズ
校内の怪談「開かずの扉の胡蝶さん」の謎解き
泣き虫 柴山に仲間が増えていってちょっとずつ頼もしくなってます