世田谷一家殺人事件 韓国マフィアの暗殺者 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 46
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058350

作品紹介・あらすじ

2000年12月31日、世田谷区上祖師谷の四人一家が無残な状態で発見された。現場に多数の痕跡を残しながら捕まらなかった犯人。その犯人を追って著者が向かった先とは?
真犯人に迫るノンフィクション、ついに文庫化!

<目次>
序章 刺客
実行犯は死んでいた! ?/韓国から来た「殺し屋」
第1章 凶行
一か所だけ凶器が違う?/少女は命乞いさせられた?/ハムやメロンを丸ごと齧る/犯人の探し物は何だったのか?
第2章 誤算
犯行を自供した男/宮澤家周辺で頻発したネコ虐待/3D画像が映し出した狂気
第3章 迷走
有力証拠は韓国限定の靴/ヒップバッグは微物の宝庫/外国人犯行説に傾斜する警察/密かに韓国に捜査員を派遣/母方は南欧人の落とし穴
第4章 兵士
キムタクのドラマにそっくり/21世紀が来る前に殺ってしまおうか/ジャンパーに韓国の土砂/軍隊用品が遺留された理由/紙コップ作戦の失敗/指紋がついに一致した! /台北を経てロサンゼルスへ
第5章 接点
アニメ制作に夢中だった夫/泰子さんに掛かった脅迫電話/宮澤家の転居先は未定だった/ついに姿を見せた主犯/逃走先にあったものは
第6章 真実
米国で作られた殺人兵士/金田は宗教団体の幹部だった/長男のことで相談を受けていた/事件前に深夜帰宅が続いた理由/カネ目当ての犯行だった! ?
第7章 復讐
福岡に現れたクレージーなヤツ/コリアンタウンで迎えた男は/ついに黒幕が登場! /モノレール内の激突
最終章 亡霊
浮上した元大物組長/李はカンボジアから来た

感想・レビュー・書評

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  • 一橋文哉『世田谷一家殺人事件 韓国マフィアの暗殺者』角川文庫。

    2000年の大晦日に起きた一家四人惨殺事件の真犯人に迫るノンフィクション。

    『私は、真犯人に会った』という衝撃的な帯の惹句の割りには物足りなさを感じた。真犯人というキーワードだけで描いた感が強く、ゴールに向かってまっしぐらという割りには何ら捜査の進展が無く、一橋文哉の一人相撲のように感じるのだ。

    テーマの性格上、どうしても清水潔の『犯人はそこにいる』と比較してしまう。

  • 当時、同じ世田谷区に住んでいたこともあり、この事件が大きな騒ぎを巻き起こしたことは、覚えている。
    小学校の担任の先生が近所に住んでいたらしく、大変な衝撃を受けていた。日本という国の素晴らしさは、他の国に比べて平和で大人しく、凶悪な事件が極めて少ないことだと思う。

    この本を読んで改めて、幼い子供まで執拗にめった刺しにして殺害した、犯人の残忍さに身震いがする。
    なぜ、そこまでして、1家4人を皆殺しにする必要があったのか。殺害後には、家でくつろいでいた形跡もあり、また捕まることを想定していないことから、日本人を殺害することに良心の呵責を覚えない、外国人の犯行と見るのは一理あると思う。
    自身が平和に暮らしていることに感謝を覚えるのは不謹慎であるが、あまりの凄惨な事件の内容に、生きていることは素晴らしいことだと逆説的に思った。
    また、筆者が犯人だとにらんでいる人物が真犯人なのかはわからないが、そこに権力者の目論見や裏社会の人物の手引きがあったという見立てを聞くと、自分が観察している世の中は、表層的なものにしかすぎないのだと、興奮と絶望のようなものを同時に感じた。

  • 2000年12月31日東京都世田谷区で発覚した一家四人惨殺事件。発生から17年経った現在も未解決である。ライフワークとして事件を追う著者が、斬新な推理で真相を明かす渾身のノンフィクション。
    未解決事件と言えば一橋文哉。本作でも独自の裏ルートで重要人物と接触して、事件の真相に迫っている。この事件は、罪のない幼い子どもも巻き込まれているので、犯人逮捕と真相解明を捜査関係者にお願いしたい。

  • この事件は、初動も含めて、警視庁の対応が後手後手でしかも間違いを認めないという体たらくにより、永久未解決事件としてお蔵入りになってしまう気がしている。
    この本で言及されている事は、実際にどこまで捜査されていたのやら。時間が経過すれば証拠を集めるのはどんどん難しくなるなか、また年末になるとこの事件を思い出す。
    事件があった祖師谷公園は徒歩圏なので、毎年12月になると捜査員がたくさんビラ配りなどで駆り出されているのだが、さすがに16年前の事件で確実な証拠を伴う新事実は出ないよな…

  • ほとんどノンフィクションを読まないので、
    比較対象は無いのだけれども。

    先に気になるところや残念だったことを挙げる。
    ・情報の信憑性:独自の情報が多くて、根拠があるかは分からない
    ・上記と合わせて、希望的観測で書かれているのではを疑ってしまう
    ・最終的には、進展は少なく、ぼんやりした印象を受けた。

    とはいえ、こんなにもぐっと読ませる、魅力的な文章を書かれていることは驚きだった。
    筆者がかなりの熱を持って書いたものだと実感できる。

    事件当時は学生で、テレビをほとんど見てなかったので、恥ずかしながら事件についてほとんど知らなかった。
    本書を読みながら、その悲惨さやもどかしさを追体験出来たと思う。

  • 一見「これ以上ないのではないか!?」というくらいの説得力のある内容ですが、冷静に考えたら内容がよく出来すぎているような気もします。暗殺者の犯行にしてはやはりあまりにも手口が残虐過ぎるし、そんなド級の殺し屋にいくらノンフィクションライターとはいえ一介のジャーナリストがこうも接触できるものでしょうか。。しかし多少の疑念はあるものの筆者の取材力には納得させられる部分も多いのは確かで、どれだけ近いのか依然不透明ですが事件の解決に一役買って頂きたいものです。

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著者プロフィール

ジャーナリスト

「2018年 『オウム真理教事件とは何だったのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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