ぷかぷか浮かびとこれから つれづれノート32 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 115
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058473

作品紹介・あらすじ

この半年間の前半は、昨年同様毎日のようにマイペースに運動を続けた。興味はスタジオからプールへ移り、水の上にぷかぷか浮かぶ究極のリラックス方を編み出した。それと水中ストレッチを組み合わせ心と体のつながりを強く意識する。後半はサコの大学進学に伴い人生の流れも自然と変化した。これからはより個性的に、我が道を進もうと決意する。隠者のようにひっそりと力強く、働き、動きたい。つれづれノート32冊目。

感想・レビュー・書評

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  • うーん。

  • う~ん、銀色さん、やっぱり日々の生活が哲学だ。

    印象に残ったのは、

    プラスで前向きな夢でもそうだけど、マイナスのことでもそうなのだ。たとえば、病気や借金とかでも人のやる気の強力な元になる。生きがいになる。
    プラスでもマイナスでも、そういう目標がない人が、いちばんつまらない人生なのかもしれないと思った。

    ってとこ。

    私のうつは大きなマイナスだけど、
    平凡な人生で満足出来ていたかというと、
    きっとそうはならなかっただろうということ。
    結婚して・・・子供産んで・・・
    そういう「普通」をやってても、
    きっと私は「こうじゃない私」を追い求めていたんじゃないかな。
    「平凡でささやかな幸せ」で満足出来る自分じゃないんですよね。

    今のあがき、渇き、苦しさ、私は一生忘れない。
    いつまでこの苦しみがあるか分からないけど、
    平坦な道を歩く私より、私らしい人生を歩んでいると思う。

    今の銀色さんみたいな生活は、憧れだなー。
    ジム通いして、好きな仕事して、映画観に行って、料理して。

    つれづれノート読むと、
    日々の生活の中で、私も物事をもっと深く見たい思います。

  • 親の責任は子どもが大学に入るまでと決めていた銀色さん。
    やっと子育てが一段落だね。なんか”つれづれ”形態も変わるようなこと言ってた。
    恋人も旅仲間も飲み仲間もいないのは、自分が選択してきた結果と納得しつつもやっぱりときどきは欲しくなるとか…。
    私からみれば、キューピーさん、ガンジーさん、くるみちゃん、なごさん、ランチにいく先輩、ヨガのたこ先生(は友だちじゃないか)といろいろ楽しく精力的に習い事もしてめっちゃうらやましい生活なんだけど…。
    それといつも感心するのは料理上手、いろんな食材でいろんなおいしそうなのをぱぱっと作って全部それがおいしそう。
    しげちゃんも元気そうで良かった。あの年で本好きってのもいい。
    (銀色さんがはまったという)アマゾンプライムで”メンタリスト”観てもようかな。

  • 小さなさくぼうも、とうとう大学入学。
    自分自身も、息子が大学に入ったら子育てもひと段落!という気持ちがあるので、ぷかぷかと水に浮かぶようにリラックスする気持ちが想像できる。
    孤独を受け入れ、どこに流れる必要もなく、ゆったりと穏やかな日々。

  • 銀色さんはあいかわらずスポーツクラブに通う毎日だけど、運動するというより、プールで浮かんだりリラックス志向のようで。
    前みたいに、なにかやりたいとかいう焦りがなくなったみたいで、気持ちが沈むことも少なくなったみたいで、確かにリラックスしているのかも。穏やかそう。
    ああ、でもやっぱりすぐになにかの習いごとをはじめたり、ヨガでインドツアーに行くとか言ってるし、次作でどうなってるか楽しみだ。。。

    お子さんたちが生まれたときから読んでいるけど、結局、息子さんも大学進学したし、なんだかんだいってうまくいくものなんだなあとか思った。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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