さよなら僕らのスツールハウス

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 64
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058527

作品紹介・あらすじ

関東某所、切り立った崖に建つシェアハウス、「スツールハウス」。
その名の通り、若者たちが腰をかけるように住み、旅立って行く場所。
同じ屋根の下、笑い、ときめき、時間を共有するものたちは、やがて懐かしく思い出す。
日常の謎に満ちた、何気ない生活を。
そしてそこには確かに、青春があったのだと……。

~何気なくも愛おしい青春の謎たち~
第一話 「メッセージ・イン・ア・フォト」弁護士の直之が、元彼女・あゆみの結婚式の動画用に送った写真の謎とは。
第二話 「シャワールームの亡霊」無人のシャワールームから聞こえるシャワーの水音に隠された、ある事件。
第三話 「陰の花」フラワーショップで働く白石は、かつての同居人で既婚の花織から、ある花の写真を見せられ……。
第四話 「感傷用」16年間住み続け、「スツールハウスの主」と呼ばれた女性、鶴屋素子。彼女がそこを去った訳とは。
第五話 「さよなら私のスツールハウス」人気作家となった素子は、「スツールハウス」を訪れるが……。

感想・レビュー・書評

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  • スツールハウスの住んでいた者たちの4篇の物語と最後のオチで構成されているが,「陰の花」での野々村陽花と白石元貴の話が楽しめた.月下美人の写真のからくりを植物に詳しい白石が解明し,彼女の夫の不倫を証明するが,彼女の性格を見誤っていた白石の葛藤.「感傷用」での鶴屋素子/三田村素子の生い立ちに絡む話しも良かった.小説家として成功した素子のバックグラウンドを仲町梨歩が次第に解き明かす過程が楽しめた.表題作も全体のまとめとして全冊をしっかり総括した感じだ.

  • 大人しキャラのあの子。

    まさかのラストに「えっ」ってなっちゃった!

  • スツールハウスというシェアハウスを舞台にかつての入居者たちがそれぞれのエピソードを思い返すという連作短編集。作者さんが得意とする日常ミステリの展開はもちろん楽しめたが、本作の肝はこれが思い返したエピソードで、もう終わってしまった青春の話だということです。 過去の出来事を振り返り、当時の謎が暴かれることで、エピソードの色合いががらっと変わります。その中で今をどう生きていくか、そんな各々の答えは心にずしりと刺さる作品でした。苦々しい過去とその先にある未来が美しい作品でした。

  • 日常系ミステリー?
    けど、過去に住んだシェアハウス時代を踏まえたもの。
    かつて過ごしたシェアハウスでのことを
    思い起こしつつ、といったお話。

    過ぎたこと、という感も否めないが
    青春も感じられました。
    シェアハウスも楽しそう。

    図があってミステリーの解説も少しわかりやすくなってました(笑)

    主の正体?は途中そういう可能性もあるかなーと思ったけど…事実なのかな?そう考えさせるのも作家の意図でしょうね(笑)

    ちょっと、ほの暗さもありつつも面白かったです(*´∀`)
    個人的にはタレーランの方が好きですが(笑)

  • +++
    関東某所、切り立った崖に建つシェアハウス、「スツールハウス」。
    その名の通り、若者たちが腰をかけるように住み、旅立って行く場所。
    同じ屋根の下、笑い、ときめき、時間を共有するものたちは、やがて懐かしく思い出す。
    日常の謎に満ちた、何気ない生活を。
    そしてそこには確かに、青春があったのだと……。

    ~何気なくも愛おしい青春の謎たち~
    第一話 「メッセージ・イン・ア・フォト」弁護士の直之が、元彼女・あゆみの結婚式の動画用に送った写真の謎とは。
    第二話 「シャワールームの亡霊」無人のシャワールームから聞こえるシャワーの水音に隠された、ある事件。
    第三話 「陰の花」フラワーショップで働く白石は、かつての同居人で既婚の花織から、ある花の写真を見せられ……。
    第四話 「感傷用」16年間住み続け、「スツールハウスの主」と呼ばれた女性、鶴屋素子。彼女がそこを去った訳とは。
    第五話 「さよなら私のスツールハウス」人気作家となった素子は、「スツールハウス」を訪れるが……。
    +++

    偶然同じ時期にシェアハウスで暮らすことになった人たちの間で起こった出来事の中に潜む日常の謎が描かれている。謎と言っても、ほのぼのとするものもあれば、心の闇を描くものもあり、テイストはさまざまである。それぞれの事情に絡む謎もあって、飽きさせない。スツールハウスの主と呼ばれる鶴屋素子の事情が明らかにされたときには、腑に落ちることがいくつもあった。腰掛の暮らしが彼らに与えた影響の大きさをも思わされる一冊である。

  • 小説屋sari-sari2013年7910月号、2014年1月号、2017年4月号で配信された5つの連作短編に加筆修正して、2017年10月角川書店から刊行。コージーミステリーですが、動機が、イマイチで、興味を惹かれないストーリーでした。

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著者プロフィール

岡崎 琢磨(おかざき たくま)
1986年生まれ、福岡県出身。京都大学法学部卒業。元々ミュージシャン志望であったが作家を志すようになり、大学卒業後に福岡県に戻って執筆を続け、第10回『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考に『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』が残った。手直しして刊行されたところ、大ベストセラーとなり第1回京都本大賞を受賞。のちに「珈琲店タレーランの事件簿」シリーズ化された。

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