異形のものたち

著者 : 小池真理子
  • KADOKAWA (2017年11月29日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058619

作品紹介

母の遺品整理のため、実家に戻った邦彦。安寧とは言えない妻との関係、存命だったときの母と父のこと……思いを巡らせながら、セミの合唱響く農道を歩いていた。
ふと気が付くと、向こうから白い日傘をさした和服姿の女性が歩いてくる。女はその顔に、般若の面をつけていた――。(「面」)

その他、親友とその父親との思い出にひたるうちに驚愕の結末に辿り着く「森の奥の家」、
人生の落ち目にいる女が奇妙な歯科医院に出会う「日影歯科医院」、
病弱で一途な白人女性の繊細な手袋をめぐる「ゾフィーの手袋」、
恩師の法事の帰りに立ち寄った山荘の地下道で、得体の知れない“何か”が蠢く「山荘奇譚」、
怖くも懐かしい鮮やかな幻想「緋色の窓」、の全6篇。

“この世のものではないもの”は、いつも隣り合わせでここにいる。
甘く冷たい戦慄が本能を歓喜させる――大人のための、幻想怪奇小説集。

異形のものたちの感想・レビュー・書評

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  • 見えているものにも、見えてはいけないものにも、結局何からもとり憑かれているんだなぁ。

  • 2018/2/8(木曜日)

  • 波長が合う人だけ、見える。憑りつかれる。

  • 幻想怪奇な物語を6篇収録してある短編集。どの物語も最後にぞわぞわとした恐怖で終わるが、私は中でも「山荘奇譚」の最後が怖くてならない。夜中に読まなくて良かったと心底思った。

  • 嫌だな他に女がいるなんて。家族の大事のときに他の女の扱いがうまくできないのなら、付き合わなければいいのに。妻にバレる、これだけはあってはならない。たとえ、自分が秘密にしておくのが気持ち悪くなっても。それがルールだよね。それができないのなら、手出ししないこっちゃ。
    心に闇を抱えているから異形のものを見るのだろうしな。心を反映させているのだよ、きっと。

  • 「異形のものたち」というタイトル、帯の幻想怪奇小説集というフレーズに惹かれて購入しました。
    もともと幻想小説を好んで読んでいるため、6篇にそれぞれどんな「異形」が隠されているのか、かなり期待して読みました。
    しかし、「異形」はほぼ6篇全て人の霊的なものに限られており、主人公の境遇や舞台も似通っていたため、期待した未知なる感覚を得る事はできませんでした。
    また、ほぼ全てに不倫や浮気、離婚が関わっており、読み進むうちに、またか…またこのパターンか…といった意識がちらつき、少々興がさめる時がありました。

    そうした先入観なしに読めば、文章は非常に読みやすく、スムーズに楽しめたと思います。
    個人的には最後の「緋色の窓」が好きです。

  • 大人のための幻想怪奇小説全6篇。どの話もすぐに惹き込まれて面白い!!最後のぞぞぞ~っと来るオチたまりません。タイトル通り“この世のものではないもの”不可思議な話。とくに奇妙な歯科医院に出会う「日影歯科医院」手袋をめぐる「ゾフィーの手袋」怖くて印象に残ります

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