異形のものたち

著者 : 小池真理子
  • KADOKAWA (2017年11月29日発売)
3.13
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  • 本棚登録 :66
  • レビュー :14
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058619

作品紹介・あらすじ

母の遺品整理のため、実家に戻った邦彦。安寧とは言えない妻との関係、存命だったときの母と父のこと……思いを巡らせながら、セミの合唱響く農道を歩いていた。
ふと気が付くと、向こうから白い日傘をさした和服姿の女性が歩いてくる。女はその顔に、般若の面をつけていた――。(「面」)

その他、親友とその父親との思い出にひたるうちに驚愕の結末に辿り着く「森の奥の家」、
人生の落ち目にいる女が奇妙な歯科医院に出会う「日影歯科医院」、
病弱で一途な白人女性の繊細な手袋をめぐる「ゾフィーの手袋」、
恩師の法事の帰りに立ち寄った山荘の地下道で、得体の知れない“何か”が蠢く「山荘奇譚」、
怖くも懐かしい鮮やかな幻想「緋色の窓」、の全6篇。

“この世のものではないもの”は、いつも隣り合わせでここにいる。
甘く冷たい戦慄が本能を歓喜させる――大人のための、幻想怪奇小説集。

異形のものたちの感想・レビュー・書評

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  • 小池真理子さんらしい、男と女にまつわる甘美だけどひんやりとした6つの短編集。
    どの物語にも共通するのが、こちら側とあちら側の世界を繋ぐ異形のものたち。この世のものではない彼らは、常に隣り合わせでここにいて、こちらのものたちに何かを訴えかけている。
    怖かったり、ゾッとするだけではなく、それが愛おしい人だったらどこか懐かしく、甘美でさえあるのかもしれない。
    「森の奥の家」が特に哀しくて、切なかった。

  • 2018 3/26

  • 初出 2014〜17年「小説野性時代」
    短編ホラー6話

    幽霊というよりは亡者が登場するが、亡者の側の恨みや情念が描かれないので、さして怖くはない。
    あとは、不倫や近親相姦といったことがモチーフになっていることが共通点となっている。

    「ゾフィーの手袋」は亡くなった夫を恋慕していたオーストリア人女性が自殺し、幽霊となって夫の遺品が詰まっていた洋ダンスに住み着き、妻の夢にまで出てくるのだが、一言も発しない。あの世で亡夫と仲良くすればいいのにと思ってしまった。

  • 冷えっとする短篇。
    亡くなった母とハルゼミ。面
    みんなぜりーのように。 森の奥の家
    摩訶不思議な歯科。 日影歯科医院
    これちょっと怖い。ゾフィーの手袋
    浴衣の山荘と、きしや。怖い。 山荘奇譚
    姉の家、、隣のお妾さん。緋色の窓

  • 2018.3.10

    ほん怖みたい

  • 見えているものにも、見えてはいけないものにも、結局何からもとり憑かれているんだなぁ。

  • 2018/2/8(木曜日)

  • 波長が合う人だけ、見える。憑りつかれる。

  • 幻想怪奇な物語を6篇収録してある短編集。どの物語も最後にぞわぞわとした恐怖で終わるが、私は中でも「山荘奇譚」の最後が怖くてならない。夜中に読まなくて良かったと心底思った。

  • 嫌だな他に女がいるなんて。家族の大事のときに他の女の扱いがうまくできないのなら、付き合わなければいいのに。妻にバレる、これだけはあってはならない。たとえ、自分が秘密にしておくのが気持ち悪くなっても。それがルールだよね。それができないのなら、手出ししないこっちゃ。
    心に闇を抱えているから異形のものを見るのだろうしな。心を反映させているのだよ、きっと。

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