校閲ガール ア・ラ・モード (角川文庫)

著者 : 宮木あや子
  • KADOKAWA (2017年6月17日発売)
3.73
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  • レビュー :27
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058626

作品紹介

出版社の校閲部で働く河野悦子(こうのえつこ)。部の同僚や上司、同期のファッション誌や文芸の編集者など、彼女をとりまく人たちも色々抱えていて…。日々の仕事への活力が湧くワーキングエンタメ第二弾! 
===

憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、総合出版社・景凡社に就職した河野悦子。しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。
入社して2年目、ファッション誌への異動を夢見て苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々を過ごす悦子。
そして明るく一直線な彼女の周りには、個性豊かな仕事仲間もたくさん。
悦子の同期で、帰国子女のファッション誌編集者・森尾、これまた同期の東大出身カタブツ文芸編集者・藤岩、
校閲部同僚でよきアドバイスをくれる、ガールなんだかボーイなんだかのお洒落男子・米岡、
悦子の天敵(!?)のテキトー編集男・貝塚、
エリンギに似ている校閲部の部長・茸原、
なぜか悦子を気に入るベテラン作家・本郷、
などなど、彼ら彼女らも、日々の仕事の悩みや、驚くべき過去があって……。

石原さとみ主演で連ドラ化された、読むと元気が出るワーキングエンタメ!


解説=唯川 恵

校閲ガール ア・ラ・モード (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • いわゆるスピンオフ。

    結構テイストの違うお話が並んでいて、同じトーンでは読めなかった。
    個人的には女性陣のお話が好きだった。
    適材適所を考えた時に、自分がより「らしく」いられる雑誌から声がかかり、今の場所を見直す話とか。
    自分らしい自分を彼氏に受け止めてもらっていると思っていたら、実はズレていた、とか。
    まあ、こう書くと軽い!(笑)
    けれど、働く女性にとっては気軽にぶちあたる悩みなのかもしれないなー。

    校閲のどうこうよりは、働き方や関わり方で、分かるわーと思わされる一冊。
    解説での作家さんの校閲へのあれこれが面白い。
    解説をシリーズ化して欲しいくらい。

  • 主役は河野悦子のまわりの人たち。ファッション誌編集、文芸編集、同僚の校閲など、さまざま人のさまざまな仕事観と悦子観がおもしろい。『校閲ガール』以上に出版社の仕事が見え、悦子が見える。
    現実はこんなに簡単じゃないけど、不思議と元気になる。

  • 出版社の校閲部で働く河野悦子。彼女の周りの人たちにもそれぞれ悩みや驚くべき過去が!他社から引き抜きオファーを受けたファッション誌編集者・森尾。彼氏に仕事を理解してもらえない、カタブツ文芸編集者の藤岩。文学賞落選で荒れる作家に対応する、悦子の天敵(!?)貝塚。同僚のお洒落男子、エリンギ似の部長、悦子を気に入るベテラン作家など個性的な面々が大活躍。仕事への活力が湧くワーキングエンタメ第2弾。

  • ヒロインの回りの人たちのお話。
    1冊目についてのことも書かれているのでもちろん1冊目を読む必要はあるけど、
    正直 1冊目より面白いので頑張って読んでほしい!

  • 2018/1/21

  • 面白かった~~~!!!

    前述のとおり連休中にウツウツとする本を読んだため(「どれくらいの愛情」と「コンビニ人間」)(「面白くなかった」わけではない)、とにかくスカッと! スカッとさせてくれい! と、期待して読んだところ、期待以上にスカッとできた。

    続編はリクエストするけれども、著者の(気になる)他タイトルは蔵書にないのよ~!!
    どういうこと!?
    これは、購買リクエストをかけてもいいよね!?

    ちなみに「気になる他タイトル」は、黒真珠とカトマンズやねんけど、どちらもこの話にチラッと出てたよね。


    さて、今回は悦子ちゃんの周囲の人間がメインの短編集やったんやけど、それぞれの章で主役が違うので文章のイメージも都度違うのが、さすが・・・。
    著者がこのくらいをやってのけることに、最早「すごい」なんて思いませんよ。
    すごいよ。

    (思ってるやん)

    どんなキャラを書いても似たような感じになる作家も、それはそれでいいねん。
    だってその作風が好きやから読んでるんやから、いろんな味付けをしてもらえたら読み手としては充分楽しい。

    でも、著者のように雰囲気までガラリと変えてしまっても違和感がないのは、ほんますごいよね。


    しかしこの物語に出てくる人はほんまにスカッとさせてくれるけど、あんまりにも自分からは遠すぎる。
    能力もあれば気持ちも強くて、努力もできる人たちばっかり登場する。
    それを見ているのが楽しいのでええんやけど、この人たちは言うだけのことはやってるんだよなあ、と、思っちゃう。
    けちょんけちょんに言われてる貝塚くんだって、かなりのやり手だよ・・・。みんな二十代やのに戦ってて、エライわ・・・。
    確かに私には「競争心」も「負けん気」も、ないよ・・・。(;^ω^)

    作中の子たちよりも、著者に上記のものがあらはるんやろうな、きっと。
    そういう世代に違いない。

    (世代で片づけたらあかん)


    「人は自分の居場所でないところからは必ず逃げ出す」と、前向きに言えるのがすごい。
    そのくせ、「人の意見に左右されるタイプでないと思っていたのは、自分と似たようなタイプしかいない世界でしか生きてこなかったから」と、反省をこめて振り返ったりも
    する。

    それって結局、自分にないものを求めようと思ったら、自分の居場所ではないところでも足掻く必要はあるってこと?

    うーん、うーん。
    ちょっと違うのかな。
    居場所がないというのと、自分にないものを求めるのは必ずしもイコールでないような気がする。
    自分とは違うジャンルの人と触れ合っても、居場所があるっていうこともあるもんね。

    実際、悦子さんの周囲の方々はタイプもジャンルもばらっばらやけど、それぞれにちゃんと居場所はあるんやもの。
    その違いって、なんなんやろう。

    自分が育ってきたレールの上から見える景色しか見ないっていうのも、たぶん事実。
    でも、自分が見える景色以外を認めないような、そういう人間はいやだ。たまにいるよね、そういう人。
    いや、結構いるのかそういう人。

    かといって、自分の見える景色をごまかそうとするのもいやだ。
    それはそれ、これはこれで、依存せず尊重し合える距離感って、いいなあ。
    著者(の作風)しかり、椹野道流氏(の作風)しかり。

    他人の景色を認めないような人を相手に傷つくのもやめよう。そこはたぶん、「逃げてもいい場所と相手」なんやと思う。
    ほんで、他人の景色を認めている相手がさくさく切り込んでくるのに傷つくのもやめよう。
    そっちはたぶん、「依存せず、尊重もしてくれてる」ゆえの距離感なんやろう。


    ■■■■


    ■合ハイ

    「合同ハイキング」の略で、複数の男女が一緒に行くハイキングのことである。目的は男女の交流を深めることにあるため、ハイキングといっても公園にみんなで行くといった程度のものまで含まれた。合ハイは主に大学生が行い、学生言葉として普及している。しかし、昭和後期に入ると合コンが主流となり、合ハイという言葉も死語となる。


    ■為業 しわざ

    1 したこと。行為。所業。所為。現代語では、多く人にとがめられるような行為についていう。「あいつの―に違いない」

    2 ならわし。いつものこと。


    ■アジール

    聖域を意味する語。

    (2017.05.14)

  • 2017年12月10日読了。今回は悦子もかんでは来るけど、番外編の模様。校閲ガールから主役以外のキャストが光る作品でした。相変わらず清々しく勉強になるところもあり、そして厳しい世の中を見せられてはっとなるところもあり、小説とはいえ、出版業界ってすごいところなんだなと思った次第です。あと個人的には「セレモニー黒真珠」の木崎が出てきて嬉しかった(笑)宮木さんにくいわー。次回作も楽しみにしてます。

  • とか、なんとか言いながら続けてもう1冊w
    だって、本読み友達がくれたんだもーん!w

    ・・・ってことで、ちーちゃん、次は「トルネード」をよろしくお願いします!www

    さて、物語は続くのか、と思いきや、2冊目にして既にスピンオフ!www
    いやー、びっくり、びっくりwww

    これも、それなりに面白いけど、物語をもうチョイ楽しみたい気分でしたのに―!

    というわけで、次は「トルネード」を楽しみに・・・ちーちゃん、重ね重ね、よろしくお願いします!ww

  • 河野の脇を固める登場人物を主に据えた外伝だ。それぞれに切れ場を残しつつトルネードにゆくのだな~。校閲の仕事をもっと知りたいとも思うが、編集全般に物語が膨らんでいくのもアリかな。

  • こんなに面白いとは思わなかった。
    テレビの原作だから本としてはダメと思ってました。
    そんなの関係ないですね。
    面白い物は面白い。
    それだけですね。

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