スタープレイヤー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.81
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本棚登録 : 131
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058640

作品紹介・あらすじ

路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月(34歳・無職)。そこで10の願いが叶えられる
「スタープレイヤー」に選ばれ、使途を考えるうち、夕月は自らの暗い欲望や、人の抱える祈りの深さや業を目の当たりにする。
折しも、マキオと名乗るスタープレイヤーの男が訪ねてきて、国家民族間の思惑や争いに否応なく巻き込まれていく。
光と闇、生と死、善と悪、美と醜――無敵の力を手に、比類なき冒険が幕を開ける!
鬼才・恒川光太郎がRPG的興奮と神話世界を融合させ、異世界ファンタジーの地図を塗り替える、未曾有の創世記!

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーは何でもあり。SFのようにその現象の論理的な説明はいらず、壮大な夢物語をみせてくれる。そういった意味では最高のファンタジーだった。
    10の願いが叶うなら、自分ならなにを願うかなと夢想しながら読了。

    • chie0305さん
      kakaneさん、こんばんは。恒川さんの本は「夜市」しか読んでいないのですが、面白そうですね。
      私にとっての、2017年とっておきの1冊は...
      kakaneさん、こんばんは。恒川さんの本は「夜市」しか読んでいないのですが、面白そうですね。
      私にとっての、2017年とっておきの1冊は
      「ベルリン飛行指令」でした!
      また、いい本があったら教えて下さい。
      それでは!良いお年を!
      2017/12/30
    • kakaneさん
      chieさん、コメントありがとう。
      私にとっての2017年とっておきは図書館の魔女かな。
      まだまだ在庫本がたまっているので、また良い本があれ...
      chieさん、コメントありがとう。
      私にとっての2017年とっておきは図書館の魔女かな。
      まだまだ在庫本がたまっているので、また良い本があれば、おススメしますね。
      今年はありがとう!来年もよろしくお願いします。
      2017/12/30
  •  面白くて二日で読了……! いつもの恒川さんの作風とはジャンルも描写も全く異なる、けれど、独特の世界設定の細やかさは共通する、なかなかに読み応えのあるお話。スタープレイヤー自体の設定やスターボードの機能など、序盤こそ「おいおい」と苦笑したくなるようなものが多いのですが、十の願いの幅の広さと、個人個人の願いの使い方の違いが明らかになっていくにつて、どんどん話にのめり込んでしまいます。
     自分だったら星をどう使うかな、などと、布団の中で延々考えてしまいました(笑)

  • 恒川さんこんなのも書くのかとびっくりしました。
    最初は恒川さんらしい作風で、人の欲望や世の中の理不尽さを描いていて、いつもの不気味な感じにドキドキしましたが、読み進むうちにそれらがなくなり気付いたらすっかりファンタジーの世界になっていました。
    最後まで何か嫌なことが起こるのでは?という疑念があったけど、すっきりした終わりに読後感も良かったです。
    いつもの印象で期待すると、あまりにファンタジー過ぎてがっかりする方もいるかもしれません。
    とはいっても一癖も二癖もあるので、そこはさすが恒川さんと思いました。

  • 願いを10個かなえられる異世界での話のはずが

    戦記ものの一面も含んでいて
    長編シリーズになるらしいので
    楽しみ。

    自分がその立場になったら
    損したくない、無駄に願い事を使いたくないって
    考えるけど
    使った願いが
    どれだけの人や事に満足されたかも大事だなぁ。

  • なかなか面白かった。具体的であれば願い事を叶えられる10個のスターが突然手に入って、自分ならどれだけのことができるだろうとか、色々と考えるのが楽しい。
    ファンタジーが主要でない作家だというのが驚きとともに、他の作品をあまり読めないのが残念。
    180204

  • 恒川さんの作品は「夜市」を読んだだけだったが、その強烈なインパクト故、2冊目のこの本の読み方を間違えた。主人公の夕月の悲惨な過去も原因の一つ。
    ある日の日常から、籤引きで引き当てた1等により異次元の世界で10の願い事をかなえられるという幸運に巡り会え、SFかと思わせておいて何故か王国ファンタジー路線。多少、ん?と思いながらも(ホラー作家の)恒川作品ということで、調子に乗っているととんでもないしっぺ返しにあうぞ、と警戒しすぎて、あんまり楽しめなかった…・
    この作品は、恒川さんのイメージを取っ払って楽しく読むほうが良かったのか。次巻はそうしようっと。

  • 異世界に連れて行かれて『どんな願いも10個叶えてくれる』と言われる主人公の斉藤夕月!!

    行きたいような行きたくないような世界!?




    恒川さんの長編作品を初めて読みました。

    過去の作品に出て来たような嫌な奴とかプロットが似てたりと何故か勝手に微笑ましく思えました。


    前半は人間の行動原理というか哲学を感じさせられるような雰囲気で進み『普通そうするよな!』という願いを叶えてもらってました。後半はファンタジーで未知なる世界が少しずつ顔を出してくるあたりに、だいぶワクワクさせられました!


    続編も直ぐに読みたい!!!

  • 「 一等!スタァープレイヤァアア!!!」
    怪しげな路上のクジで一等を当てたユヅキは次の瞬間
    まったく見覚えのない草原にいた

    与えられた、殆ど万能の力「スター」
    10の星を用いて繰り広げられる
    新天地での冒険がいま、始まる



    *****



    また読んだことないタイプの、
    ファンタジー?SF?
    とにかく10の願いが叶えられるプレイヤーとなって
    大地を切り拓いていく、そんな話
    陣取りゲームみたいなものなのかなぁ
    1つの願いにたくさんのオプションをつけることで、もはや1どころではない作り替えが可能なところがすごいなと笑

    しかしもちろん、画面を見てるだけのゲームではなく
    自分自身が生きる環境を相手にしているので
    危険がないなんてことはまったくなく、
    ただのほほんと楽しんでいればいいのとは違う緊張感があってよかった

    千差万別ある星の使い方に
    ワクワクする

  • 願いが叶えられる!
    ドラゴンボールもないのに(笑)
    しかも10個も!
    何もない緑の大地にポツンとひとり
    さあどうする?
    そりゃあそうするよねぇ とか
    うん、自分でもそうするわ とか
    ズンズン引き込まれていった。
    やがて他にも同じような人間が居ることがわかり
    自分が神にも悪魔にもなれることを自覚することになる。

    読み始めたら止まらなくなった!
    続編も読む!

  • 異世界にとばされ、何でも10個の願いを叶えられる力を手に入れた主人公が、現地の争いに巻き込まれる話・・・と一言で紹介してしまえば、
    なんだか小説家志望の素人が好んで描きそうな物語に聞こえるが、
    実際はそんなことなく、しっかりと主人公の成長を描いた物語になっている。

    特筆すべきは、10個の願いの叶え方。
    一般的にこうした題材では、叶う願いの条件を厳しくし、限定的な条件を上手く組み合わせて、敵を倒してハッピーエンド、というコン・ゲーム的な描かれ方が多い。
    なぜなら、条件を緩くし、なんでもありになってしまうと読者が冷めてしまいやすいからだ。

    対してこの『スタープレイヤー』では、願いの条件がほとんどない。
    複数の願いも無理やり一つの願いとして叶えることもできるというところで、なんでもありの興ざめ小説スレスレのところを攻めている。
    一応は(おそらく)現地で一生過ごすという前提の中に10個という制限をつけることで、なんでもあり感を抑えているのだが、ボードさえあれば不可能はほぼないというのは大変危険な条件だ。

    しかし、そうした主人公の望んだことが何でも叶う条件下であるからこそ、1つ1つの願いの中に主人公の思いが嫌というほど、あふれ出している。
    最初の願いと最後の願いを比べるだけでも、主人公の心情の変化は簡単に分かるはずだ。
    そうした主人公の変化を楽しみつつ、異世界のファンタジーを楽しむにはもってこいの作品だろう。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2018年 『滅びの園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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