怪談専門誌 幽 VOL.27 (カドカワムック 700)

  • KADOKAWA (2017年6月29日発売)
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  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058725

作品紹介・あらすじ

いっけん「怪談」よりも「伝奇小説」「時代小説」「ミステリー」のイメージが強烈な山田風太郎。だがその名も『怪談部屋』『二十世紀怪談』をはじめとする初期の奇想小説のみならず、その根幹には常に「怪異なるもの」に対する偏愛が、如実に窺われる。〈忍法帖〉シリーズの忍者たちが繰りだす超絶忍法の数々に脈打つ怪奇幻妖趣味しかり。有名な三遊亭圓朝の怪談復権アジテーション(『真景累ヶ淵』冒頭)から物語が語りだされるゴースト伝奇ストーリー『幻燈辻馬車』しかり。あるいは、死神さながら膨大な「死」の瞬間を凝視した特異なノンフィクション『人間臨終図巻』またしかり。その奔放多彩な文業はまさしく「二十世紀の怪談」を志向していたとも云えるのではないだろうか。今回の特集では、怪談専門誌としての独自のスタンスから、今も多くの作家たちの畏敬をあつめる現代エンターテインメントの巨人「山風(ヤマフウ)」の一面に、斬新なアプローチを試みる。巻頭では水木しげる氏が漫画化し、さらに京極夏彦氏が彩色を施した「大いなる幻術」をカラー12Pで掲載!貴重なインタビュー再録や、筒井康隆氏、貴志祐介氏が語る風太郎作品の魅力、菊地秀行氏、仁木英之氏、花房観音氏による短編競作など計約60P。

怪談専門誌 幽 VOL.27 (カドカワムック 700)の感想・レビュー・書評

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  • 日本初怪談専門誌であるが、このVol.27は怪談好きでなくても、読んで欲しい文章がある。

    京極夏彦による、「終談」がそれである。
    これは「幽」文学賞と怪談実話コンテスト最後の授賞式で、京極氏が行ったスピーチの全文だ。

    「本が売れない」状況における、出版社、編集者、書き手それぞれの問題を厳しく、的確に指摘している。これは、怪談以外の分野でも、そっくり当てはまると思う。
    このままでは文芸それ自体が無くなってしまうという、危機感をにじませる。

    私は本好きとして、購入することが一番の支持だと思っている。本はあってほしい。
    私の支持が、紙だろうが電書だろうが、好きな作品にきちんと届いているのか。本が維持できるのか。そのシステムを見続けるのは、私にとって必要なことだと思うのだ。

  • ・対談
    岩井志麻子、澤村伊智「ホラー小説大賞作家、先輩後輩対談」

    怪談小説
    ・京極夏彦「虚談 ムエン」
    ・小野不由美「営繕かるかや怪異譚 魂やどりて」
    ・恒川光太郎「滅びの丘を越えるものたち」
    ・有栖川有栖「濵地健三郎の事件簿⑦霧氷館の亡霊」
    ・山白朝子「子どもを沈める」

    怪談漫画
    ・水木しげる、京極夏彦「大いなる幻術」
    ・波津彬子「幻妖能楽集 清経」
    ・花輪和一「怨念玉」
    ・諸星大二郎「登山君の遭難」
    ・高橋葉介「みずおくれ」
    ・押切蓮介「おののけ!くわいだん部」
    ・近藤ようこ「たそがれの市 最終話 骨さらい」
    ・岸浩史「むげん散歩」

  • 対談で岩井志麻子さんが「田舎の変な人はわかりやすいけど東京の変な人はわかりやすい」に大いに頷く。
    東京、というか都心部の変な人ってなぜか地位と学歴だけはあったり見た目だけはオシャレだったりするんだよな。

    なんかの授賞式の写真での京極夏彦さんのジジイぶりに泣いた。なんだあの服装。まだ京極堂意識してるの?しかも杖ついてるし…演出?それとも体重増加と運動不足で膝やられたの?

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