- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041058756
作品紹介・あらすじ
僕たちは、本当の快楽についてまだ何も知らない――。AV監督の二村ヒトシ、ボーイズラブ研究家の金田淳子、腐女子で文筆家の岡田育。現代の性の三賢人が「男性の肉体の官能」を徹底考察! 二次元と三次元の垣根を越え、男女双方のポルノグラフィからゲイ文化まで、縦横無尽に語りおろした画期的な入門書。誰もが自分の肉体に向き合えば、毎日がちょっと生きやすくなる!? 各界で話題騒然の一冊に、「BL界の最前線」について大幅加筆した完全増補版。
感想・レビュー・書評
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LGBTQを扱った学術よりのものはたくさんあるし、BLについて語られたものもそこそこあるけれど、カラダから正面切ってオープンに?語られるって見たことがない。
シモのお話が中心ではあるが、突然人体図でてきたり、漫画の分析始まったり、内容自体は実は真面目なんだよなぁ。
タイトルがタイトルだし、中身の過激さゆえに抵抗のある人もいるかと思いますが、論としては面白かったです。
2024.10.6
157 -
BLだとかLGBTだとかだけではなくて、
ただ、自由に、正直に、お互いの違いを楽しみながら、関係性を大事にしながら、パートナーと楽しく生きていけたらいいなぁと思うのです。 -
腐女子2人とAV監督の二村ヒトシがメインとなって、BL文化や男の乳首(雄っぱい)、リアルゲイについて語り合う本。
「今、タチが減少している」というゲイの方との話が興味深かった。それまで男性がリードしていくセックスから、受け身になるセックスへと変わってきているとのこと。「気持ちよくさせたい」ではなくて「気持ちよくしてもらいたい」の受け身のセックス。これは女性が強くなってきたことや、男性の性の快楽の求め方が多様化してきたことが要因なのではないかと思った。
色んな漫画や小説などを挙げて語られていたが、元ネタがわかればもっと楽しめるんだろうなとは思った。BL好きの人たちがワチャワチャとお喋りしているのを、読んでる感じがするので、楽しめる人は楽しめるんだろうな。 -
期待してたんと違う。
「こうしたら気持ちいいで」を提案してくれるものと思った。
対談モノで興奮すらしない。 -
AV監督の二村ヒトシ、社会学者の金田淳子、エッセイストの岡田育の三人が、BLを中心に性について縦横無尽に語りあっている本です。
BLにおける「やおい穴」「雄っぱい」「タチ」といったテーマについて三人の鼎談がくり広げられますが、青年コミック研究家やSMの実践者、ゲイなどのゲストも加わって、それぞれの立場から興味深い意見が展開されており、性にまつわる多様な考えかたを知ることのできる内容になっています。
わたくし自身は男性であり、BLには拒否感こそないものの関心もなく、著者に二村が加わっているという理由で手に取ったところ、予想以上のおもしろさでした。ちょっと残念だったのは、岡田とともに金田も腐女子としての立場からの発現がめだち、社会学的な観点からの考察を加えることを怠っているように感じられたことでしょうか。BLのえがかれかたについて歴史的に俯瞰して整理するといったこともおこなっていますが、たとえば「表象の横奪」といった問題を指摘しながらも深入りすることは避けられています。反対に、巻末の「文庫版増補 挿れられる勇気」では、「オメガバース」の流行に対して生物学的決定論を嗅ぎつけて拒否感を示すなど、ちょっと教条的に思えるところもあります。
おおむね腐女子ふたりの熱いトークに二村が合の手を入れるといった印象ですが、個人的には二村の荒削りの「思想」を研ぎ澄ませるような役割を金田に期待していたので、その点ではやや期待はずれでした。もっとも、わたくしのような関心で本書を手にとる読者は、それほど多くないのかもしれませんが。 -
以前から気になっていた本としてTwitterのフォロワー様から頂いた物です。
読んでみた感想ですが、未知である男性の体の魅力を知れて大変満足です。私自身は腐女子として男同士のあれこれの小説をよく書く人間なので、これからの小説の資料にも大変役立ちそうな1冊だと思いました。また新しい扉、新しい価値観(この場では語れない助平なことばかりです)を得れたことも、高評価の理由です。
おすすめしない理由は腐女子としてないですが、ただ最後の方で腐女子が実際のゲイの方と絡み、ナマモノ妄想(実際の芸能人の名前が出てきます)やそういった妄想をぶつけるところがある、またゲイの方を腐の世界に半ば強引に?引きずりこもうとしたりといったところ(恐らくその場のノリだと思いますが)もあるので、気になる方は苦手かなと思いました。ですが本当にいい本…男の体についてとても語ってくれているので、気になる方は買っても損はないと思います。 -
二村監督が参加されているということで読んでみたが、対談になることでちょっと残念な展開というか、腐女子が熱く語る光景というのは温度差が感じられてあまり見たくなかったというか、こういうのは個人的に合う合わないの話だと思うので、思っていたのとは違ったなあという感想。
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男性ももっと気持ちよくなれるんだからやればいいのに!と思ってしまうが、やっぱり「支配してナンボ」の風潮?価値観?は根強いんでしょうかね。
腐女子腐男子以外でも気になる人は読むことをすすめたい、けど、電車の中で読むのはやめた方がいい
著者プロフィール
二村ヒトシの作品





