アノニム

著者 :
  • KADOKAWA
3.41
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本棚登録 : 678
レビュー : 101
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041059265

作品紹介・あらすじ

ジャクソン・ポロック幻の傑作が香港でオークションにかけられることになり、真矢美里は七人の仲間とある計画に挑む。一方アーティスト志望の高校生・張英才のもとには謎の集団「アノニム」からコンタクトがあり!?

感想・レビュー・書評

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  • 今まで読んだマハさんのアート関連の作品で一番エンタメ度が高かった。アートで世界を変えたいとボスのジェットの元に集まったアノニムのメンバー7人はそれぞれの分野での第一人者のスペシャリストだけあって優秀。オークションの裏側を覗けたようで楽しかったけど、優秀で有能なメンバーが、007ばりの小道具まで使うものだからミッションが順調すぎてこの手のエンタメ小説に求めたいハラハラ度やワクワク感といった成分が足りなかった。今回の敵である<ゼウス>側が敵として物足りなく、あっさりとした幕切れ。シリーズものらしいので、これからもっと盛り上がっていくことに期待したい。

  • 美術を愛する謎の窃盗団、アノニム。彼らによって救われた絵画は何点も。彼らの今回の標的は、ジャクソン・ポロック幻の傑作「ナンバー・ゼロ」。オークションの裏で彼らが取った作戦は?そしてアートは世界を変えられるか?
    アート系作品ではあるが、今回はエンタメ度が高い。華麗な窃盗団、という話で最後までと思いきや、アートの力・魅力を打ち出すところは原田さんらしい。しかし、贋作の箇所はそれはいくらなんでも無理があるのではと感じざるを得ない。続編がありそうな設定なので楽しみ。

  • 原田マハが書く正義の味方版オーシャンズ11みたいなエンターテイメント性バッチリなお話。
    盗まれた絵画を救うアノニムと言う謎の集団がミッションに暗躍するお話で、今までの絵画物と比べると、もっとアートの力を若い子達にも知ってもらおうと思って書いた感が伝わってくる。
    でも充分大人も楽しめて、読み終わる頃にはおなじみのテーマになった絵が見たくなる…今回はジャクソンポロックが見たい…凄く見たい!
    続編も書いてるみたいで、是非シリーズ物として読み続けたい。

  • マハさんお得意のアートもの。小説としての面白さは「楽園のカンヴァス」には全く及ばないが、エンタメ的な面白さがある。それにしても一枚の絵・一人の画家の作品を実際に観てみたいと思わせる筆力は流石。でもエンタメ的小説は程々にして「楽園のカンヴァス」「暗幕のゲルニカ」「リーチ先生」のような作品がマハさんの真骨頂だと思うので、取り組んでほしい。個人的に好きな浮世絵を題材になんて如何でしょうか。
    最後にひとつ。本の冒頭に登場人物紹介があり、こんな雰囲気だろう個々人の絵が描いてあるがこういうのは止めてほしい。漫画を読みたいのではないので自分の中のイメージが崩れてしまう。

  • 初読。図書館。アート系だけれど今までとは一味違いエンタメ満載。アノニムのメンバーの揃え方はこの1作で使い捨てるにはもったいないから、シリーズ化するのかも。香港の学生デモを題材に、ラストの英才のスピーチは『本日は、お日柄もよく』のスピーチを思い出させた。その言葉を背後で後押しするアートのパワー。爽快で痛快でした。でもちょっといろんなものを詰め込み過ぎてボリュームを削ったせいか、盗みがあっさり成功し過ぎて、敵の大物感も薄れたか。

  • 読み進めなかった。

  • 原田マハさんの美術にかかる造詣の深さはこれまで読んだ本ですごいなぁと思っていたので、今回もワクワクしつつ読みました。

    これまでのものとは少し違って、これはこれでありだと思いますが、個人的には美術に焦点が合っている方が読みごたえがありました。

    今作は、テンポよく進むなんていうか、ルパン?オーシャン11?そんな雰囲気を楽しめました。

  • 今回の舞台は香港のザザビーズのオークション会場。
    絵画はちょっと一般には知られていないだろうポロック。
    ニューヨークで見たと思うが記憶にない...
    理解できるのは限られた人なのかも。

    物語はライトなテイストながらもハラハラドキドキの展開です。ちょっと路線が変わったのかな。
    特にオークションのシーンは読んでいるこっちが手に汗かいちやいます。
    また、装丁が良いです。アノニムの記号とポロック。
    この本は是非ハードカバーで!
    原画を見に行きたくなります。行っても理解できないだろう私が残念だけど。
    エンタメだけど、読後感はなんか力をもらった気分になります。ラスト近くの章でのアノニムのボスの言葉が胸に刺さりました。

  • ジャクソン・ポロックの幻の作品「ナンバー・ゼロ」をめぐっての駆け引き.唐突に登場した香港の少年が贋作を描くが,こんなことってあり得るのかな?ゼウスは怒り狂うだろうと思うと,手下達が少し気の毒になった.

  • 最近、小説に関しては当たり続き。これも素晴らしかった。さすが原田マハとはいえ、自分の思い描く彼女作品からは、少し距離のある印象。読みながらイメージしていたのは「オーシャンズ」。でもそれを観たのはもう10年以上も前な気がするから、あまりあてにならないかも。美術品を扱った作品ではあるけど、「楽園の~」とは全然違った味わい。感動よりワクワク感が中心でした。それにしてもこの「アノニム」メンバー、これで終わりなんですかね?せっかく素敵集団が形成されたのに、もったいない気がします。殆ど活躍できなかったメンバーもいることだし、シリーズ化されるといいのに。そんな一作でした。

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プロフィール

原田 マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。
馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。
2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞となり話題になった。

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