日本の天井 時代を変えた「第一号」の女たち

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041059302

作品紹介・あらすじ

女たちは、偏見と迷信を破り続けた。
戦後日本で超えたものと、未だ超えられぬものとは!?
『おそめ』『原節子の真実』の著者が描く、闘いの時代史。

・男女雇用機会均等法を推し進めた赤松良子。
・女性で初の大手企業重役となった、高島屋取締役の石原一子。
・囲碁界で女性初の高段者となった杉内壽子。
・登山家でエベレスト登頂を成し遂げた、田部井淳子。
・NHKアナウンサーとしてアナウンス室長にもなり、定年まで勤め上げた山根基世。
・『ベルサイユのばら』で歴史漫画を女性として初めて描いた、池田理代子。
・女性初の真打ちとなった、落語家の三遊亭歌る多。

 第一号の女性として、封建的男性社会の壁にぶつかり、悩みつつも、
時に貫き、時に破り、時に躱し、時にいなして、自分と後進の道を押し広げてきた人々。
 女性“活躍”といった歪な言葉が巷間に広められている時代だからこそ、
昭和から平成おいて超えられたもの、未だ超えられぬものを、第一号の女性たちの生き様から見る。
 各界のガラスの天井を打ち破り、後に続く人々のために道をつくってきた人たちの軌跡から、
昭和と平成の歴史を浮き彫りにする、珠玉のノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • ガラスの天井と呼ばれる女性ならではの壁を打ち破った、各分野7名の女性の物語。
    それぞれの方の置かれた環境は異なるが、自らの思いを凜として貫いたことがことの他、美しい。
    1章の元高島屋取締役の石井氏の言葉。「日本の会社員はもっと自立した人間にならくては。国際社会では一人の力で勝負する。それが苦手。もっと揉まれないと。」
    性差を超えて、一人の人間として背筋が伸びる思いがした。

  • 2019/09/04市図書館
    ●高島屋 石原一子
    ●山根基世 アナウンス室長としてやるべき仕事を書き出す。
    アナウンス室の局内評価を高めるための努力。
    社内におけるアナウンサーの立場、地位を上げたいと、前々から考えていた。

  • すばらしい7人の女性のインタビューの本。生い立ちから功績まで丁寧に調べて書き上げた良書。個人的には男女雇用機会均等法の立役者、赤松良子さんの章が印象的。多方面で奔走し、法律制定まで尽力したのに、男女どちらからも批判された苦悩。それでもこの法律は本当に女性のためを思って作られたものだと思う。女性活躍なんて踊らされて苦悩する働く女性達に是非読んで頂きたい。少なくとも私は元気をもらったし、大変だけど頑張ろうとも思えた。それぞれ母親の影響を受けているところも印象的。私も娘にそういう教育をしたいものだけれど。

  • 「日本初」と称された7人の女性の半生を描いたノンフィクション。どれも非常に読み応えがある。個人的には、高島屋取締役を務めた石原一子さんと、労働省で男女雇用機会均等法の制定に尽力された赤松良子さんのお話が非常に印象に残った。

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著者プロフィール

石井妙子 (いしい たえこ)
1969(昭和44)年、神奈川県生まれ。白百合女子大学卒、同大学院修士課程修了。2009年『おそめ―伝説の銀座マダム (新潮文庫)』を執筆。綿密な取材に基づき、一世を風靡した銀座マダムの生涯を浮き彫りにした同書は高い評価を受け、新潮ドキュメント賞、講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞の最終候補作となった。『原節子の真実』で第15回新潮ドキュメント賞を受賞した。2019年、「小池百合子『虚構の履歴書』」で第25回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。

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