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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784041059388
作品紹介・あらすじ
ドイツと日本、二つの国で次々に見つかる新事実、「遺譜」に記されていた内容とは? 第二次世界大戦当時から現代へと綿々と続く「盟約」を護り続ける者と、それを狙う者。浅見光彦が迎える史上最大の危機!
感想・レビュー・書評
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最後の事件と銘打っただけに、大変壮大なミステリーが仕掛けられていました。
戦前のドイツ、ヒトラーユーゲント、退廃芸術に、偽札と偽札で買った財宝。
ヒトラーから隠した芸術と財宝たちはどこへ?それは誰が?
主に歴史的謎を追って、途中でいくつか起きた殺人の謎解きはちょっと簡単すぎのきらいもあり。この作品で死んだ人は過去の被害者に比べて扱いが軽くて、なんだかちょっと気の毒でした。
とはいえ、長年の浅見ファンには、割と納得の、最後の事件だったのでは、ないでしょうか。
少なくとも私は良いと思ってます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内田康夫『遺譜 浅見光彦最後の事件 下』角川文庫。
上巻ではヴェングラーの楽譜を預かっていた忌部という人物が何者かに殺害され、挙げ句に楽譜まで何者かに盗まれる。どうやら戦時中のドイツと日本の秘密めいたことが一連の事件に関連しているようだ。
読み終えれば、年月の長さだけを感じる大したことのない事件で、退屈な時間を費やした虚しさだけが残った。やはり、このようなソフトボイルド探偵小説は性に合わないのだとあらためて思った。
本体価格680円(貰い物0円)
★★★ -
これまで西村京太郎ばかり読んできたけど、内田康夫もよいのかもしれない。
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フルトヴェングラーの楽譜、音楽家から見るとひどいものだったが、浅見はそれが暗号と推理.ドイツから日本に密かに送られた退廃芸術の絵画のリストと判明.一連の動きに浅見の祖父が関与している事実もあり、忌部は光彦に惚れ込んで自分の余命も勘案して、その後のことを託す.光彦がドイツで会った上野が全体像を把握していることが次第にあからさまになる過程が楽しめた.それにしてもドイツ、神戸、篠山と素晴らしい舞台の上で、ラインバッハ家、浅見家の面々が仕掛ける工作が、長い時間を含めたなかで明らかになる筋書きは素晴らしいと感じた.
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背ラベル:913.6-ウ-2
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頭を使うが、浅見さんが大きな秘密に巻き込まれていく過程がとても面白かった。
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これを読み終え、浅見光彦シリーズは孤道を残すのみ。
読んでしまうと本当に終わってしまう気がするから、中々孤道には手を出せない。
この「遺譜」の方が最後の事件だ!というレビューが多いようなので、ここで止めても良いかなぁ・・・。
また一から読み直したくなりました。 -
浅見光彦は最後まで、周囲から「旅をつづけなさい」と勧められる。これは筆者が読者の代弁をしてくれたのだと思う。
ノイズの少ないすらりとした容姿に圧の少ない、パーソナリティ。浅見光彦にはスムーズに没入できる。非日常の旅・ロケーションに非日常のミステリー、深入りする一歩前の恋愛。みんなに愛され続ける浅見光彦の旅が続いていくよいエンディングだと思った。
年代の近い?西村京太郎先生の後期の作品とも類似するが、キーパーソンとなる老人が登場して、若い人が真剣に話を聞くという場面が本作にも多く見られた気がする。
年齢を重ねた姿は、年齢を重ねてみないと感得できないと聞くが、見て見ないふりをしているだけなのかもしれない。
ラスト(かもしれない)・メッセージをキャラクターに重ねて語るとしたら、自分は何を語るのだろうか。 -
このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。 -
レビューは上巻に纏めて書かせていただきました。
著者プロフィール
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