ばけたま長屋 (1) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041059517

作品紹介・あらすじ

浅草の裏長屋に仕事場を構えた指物師(木工職人)の弦次。ところが長屋は空き部屋ばかり。どうやらある部屋に女の幽霊が出るせいで、誰も居つかないらしい。恐がりだが根が真面目な弦次は、不真面目な先輩住人の三五郎、幽霊画を描くのにどうしても本物を見たい町絵師の朔天とともに、原因究明という名のおばけ退治に乗り出すが……!? 痛快!傑作!江戸怪談ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 輪渡さんらしい人情とユーモアのある幽霊話。やっぱり面白かった。
    長屋の3人や周りを取り巻く人たちののキャラが良い。 三五郎の癖が強めなので影が薄く感じるが、弦次が可笑しい。大家さんに泣きながら殴りかかりたくなったり、十余一に店番させたり、職人気質かと思いきや意外な一面二面三面があって楽しませてくれた。
    シリーズ化してほしい。

  • またまたお化けの話だけど、軽快でいいです。
    今回の幽霊はどんな曰くがあるのか楽しみー

  • キャラの掛け合いが楽しく読めました。

  • 怖がりなのに、おばけにとことん関わることになった弦次。 笑っちゃ気の毒なんだけど、笑ってしまう。 でも、そのおばけ騒動は、なんだか切ない。 最後の最後のあれは、特にひどい。 あれで、成仏できていますように。 あいつのためじゃなく、おばけさんのためにそう思う。 愉快な三五郎や、おばけ運のない朔天さんにも、また会いたい。

  • 今までの作品とどこが違うのだ。悩ましいなあ。
    まあ、続きを楽しみにしておこう。

  • 幽霊画を描くために本物を見たい絵師に幽霊を見せようと怪談を探し、出ると言われる場所に赴く主人公たちの物語。
    短編5編ですが最後の話で全てが繋がるのはさすがでした。
    ただ、主人公が地味と言いますか色々と流されて動くので印象が弱かったです。主人公よりも三五郎の方が印象に残りました。三五郎はお調子者のようで頭が切れる謎めいたところがあるのもそう思う理由なのでしょうが…。
    まだ続くようなので今主人公の活躍を楽しみにしています。
    しかし、帯に『おばけ退治に挑む』とありますが微妙に違うような…うーん…。

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著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く。『古道具屋 皆塵堂』シリーズに続いて『溝猫長屋 祠之怪』シリーズも人気に。他の著書に『ばけたま長屋』『悪霊じいちゃん風雲録』などがある。

「2023年 『攫い鬼 怪談飯屋古狸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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