棟居刑事の推理 (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041059531

作品紹介・あらすじ

赤坂のクラブで日本最大の暴力団組長が狙撃され、直ちに幹部会議による報復が決議された。一方、多摩川河川敷に男の死体。死体の傍には、一個の「呼び子」が…。人気シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 2019_01_09-002

  • 森村誠一のシリーズ物らしい。初めて読んだ。基本はお得意の残存証拠もの。

    暴力団の組長の殺人未遂事件に居合わせた大学生が、謎の死を遂げる。また、別の場所から射殺未遂を企てた暴力団員の死体が出てくるのだが、何故か大学生の所持品が暴力団の死体から出てきて…。

    読み終えると、なーんだ、という話で、引っかかるのは暴力団の抗争と力のバランスについて、必要以上に書いているというか、自分への言い訳のように説明しているのがあまりにも不自然。結局、なんだかまとまらないままミスリーディングしようとしたうえ、最初に企んであろうオチに持っていくという話。

    また、あれ?ここで終わんの?と思ったところで始まる短編は、姓名判断のウンチクと不満を書き綴っただけというなんだかよくわからない話。

    「推理」という割に、棟居刑事は特に活躍しない2本で、消化不良のまま終わってしまった。そして、両作とも読み終えると「なーんだ」という話。

    2回は読まない話であった。

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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