バチカン奇跡調査官 ジェヴォーダンの鐘 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.62
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本棚登録 : 400
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041059753

作品紹介・あらすじ

フランスののどかな小村・セレ村にある聖マリー教会から、バチカンに奇跡申請が寄せられる。
山の洞穴に祀られた聖母像を礼拝している最中、「鳴ると奇跡が起こる」との言い伝えがある舌(ぜつ)のない鐘が鳴り、青い鳥が福音を告げ、全盲の少女・ファンターヌの目が見えるようになったというのだ。
証拠の映像も残っており、奇跡調査官の平賀とロベルトは、早速現地へと調査に向かう。
この一帯は、かつて「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる怪物が出没したとの伝説が残り、狼男や人を惑わす妖精が跋扈すると噂の森が広がる地だった。さらにファンターヌは3年前、森で大ガラスの魔物に出会ったことで視力を奪われたらしく──!? 
2人の活躍がたっぷりと楽しめる! 天才神父コンビの事件簿第14弾!

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと読みづらかったなぁ。道がストレートじゃない感じ。ファンタジーランドの着地はちょっと苦しいと感じた。

    平賀とシンのやりとりがツボ

    2023.4.21
    65

  • シリーズも大分長く続いているけれど飽きずに楽しめる。圧倒的な知識量で、物語本編以外にも歴史を学べる。

  • バチカン奇跡調査官14作目。
    7~9章のロベルトの蘊蓄が長かった。様々な神話が混ざり合い影響を受け合って現在のキリスト教に繋がって行ったという話は面白いと思ったけど、大半はよくわからなかった。まぁ読み飛ばしても問題なく読めます。ロベズキッチンが2回入ってたり、全体的にロベルトが活躍している回でした。やはりバチ官にはロベズキッチンとドキドキ地下探検シーンがなくちゃな。
    今回の奇跡の真相はとても切ないものだった。一つ一つの現象は科学的に証明できても、偶然に偶然が重なってそれが起こったこと自体がもう奇跡だと思う。

  • 平賀ってこんなにきかん坊な感じじゃなかったよね?
    何かに没頭することは良いけれども、もっと節度のある対応だったと思うんだよね。
    ロベルトも過保護過ぎるでしょ!
    さらりと受け入れ過ぎているように見える。
    もっとビシッとシャンとしてた人だと思ったけど。

    やたら説明の多い内容で結局の所、奇跡調査に必要な事柄ってどれくらいあった?
    あれ省けば、半分くらいのページで済むし、もっと内容に深みが出ると思うんだけど、真ん中でバッサリ過程がぶった切られて結末に持って行っても、その分時間勿体ない。
    心情台詞も今回初めてに近いくらい入れてたけど、同じ様なことばかり呟いてるし、いらなかったよ。
    ロベルトの料理場面を見ても、料理をする自分からしたら、その説明じゃ料理になってないような感じがしたし、再現しろって言っても無理だな…説明がなってない。

    アニメ化されて、表現が感化され過ぎたんじゃないかって気がするし、1冊に1つの奇跡調査じゃなくても、2つのお話入れても良いと思う。
    テンポも上がるし、展開のワクワク感が増す。
    それに、もう少しガルドーネだとか違う場面を盛り込んでほしい!

    最初の頃は、読み進めるのが楽しかったけど、最近は手が止まっちゃうことばかり…。
    億劫にさせない変化をお願いしたい!

  • 結局それをどう処したのかがきになるのですが。

  • 途中まではいつもの謎解きと思っていたが、最後のどんでん返しで純愛に泣いた。

  • 数年ぶりにシリーズ読みを再開しました。
    前巻の『二十七頭の象』がもったいないかんじでしたが、『ジェヴォーダンの鐘』は古い古い信仰のかたちとキリスト教とのつながりと村で起きた神秘的な出来事を調査していきます。
    1、2巻に帰ってきたような気持ちになりました。
    最後は悲しい結果が見えましたが、命が尽きるまで愛する人たちを守ろうとする精霊の姿は素敵でした。
    本当の奇跡を彼は起こしたのです。

  •  今回は話の雰囲気やトリックd、平賀&ロベルトの得意分野を活かした展開や言動がたくさん詰まっていて、このシリーズらしい内容だったなぁと満足です。前回あれだけ匂わせていたローレンたちの影が一切出て来ないので、シリーズの大きなくくりで見れば、小休憩的な話だったりするのかな?
     泥だらけになって山歩きに勤しんだり、こっそり鐘を調べまくったりする平賀が絶好調で可愛い……(笑)
     興奮したロベルトの説明が異常な長さには少々うんざりしたし、隕石や隠し部屋のトリックは相変わらずのトンデモっぷりですが、「妖精」と少女との切ないエピソードが良かったので全部誤魔化されました(笑) 〆も綺麗でしたね。

  • ちょっと可哀想だったけど優しいお話でした。
    平賀があんまり活躍してない風やったけど、最後スゴイ活躍してた✨✨
    ロベルトの神話雑学も長いけど面白かった

  • 最後のパートまでは途中で少し飽きてしまったのだけど、真相が哀しくも美しい話だった。シュヴィニ家。ファンターヌとベート(アンドレ)、アンドレに忠実な執事のエマーヌ、アンドレのためにできるだけの環境を整えた両親。
    神にも法にも背いて真相を隠した平賀とロベルトだけど、この行為について後々効いてくるのかな。

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著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2022年 『バチカン奇跡調査官 秘密の花園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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