機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST (3) (角川コミックス・エース)
- KADOKAWA (2017年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041059883
作品紹介・あらすじ
タガナスとトレスの娘を人質に取り、連邦軍人として暗躍するフォント。そして、その傍らには“幽霊の花嫁”(コープスブライド)と呼ばれるベルナデッドの姿もあった。アッシュはフォントの真意を探ろうとするが…。
感想・レビュー・書評
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長谷川裕一漫画、矢立肇、富野由悠季原作、宮崎真一デザイン協力『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST 3』(KADOKAWA 2017年)はフォントの真意が語られる。フォントは人質を取るような卑怯な手段をとり、闇落ちしたように思われた。
フォントは三国志の諸葛孔明の天下三分の計を目指していた。公務員的な机上の効率性では地球連邦のような統一政府になるが、現実性がない。そのために三大勢力で勢力均衡を目指す。これは連邦という仕組みの欺瞞を明確に指摘している。
しかし、地球連邦は三大勢力の一つになる資格もないだろう。地球連邦が残ると、そのイデオロギーから統一を目指そうとし、紛争の火種になる。冷戦終結でソビエト連邦が解体したように地球連邦も解体しなければ平和にならないだろう。
しかも、フォントが組もうとしている地球連邦軍人は傭兵を殺害しようとしたり、人身売買の対象を殺害すると脅したりするような卑怯者である。フォントの計画のパートナーになる資格があるか疑問である。自分の思惑を話した上で協力する姿勢は公正であるが、地球連邦軍人に打ち明けるよりもアッシュに打ち明けるべきだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リアルガンダム三国伝…?
これまで一種の気楽さもあるノリで本当どうなるかわからなかった本作ですが、ようやく方向性が見えてきたのかなぁ。
ガンダムという「正史」がある関係上、あまり世界全体をどーこーするというのはやりづらかったろうけど本作については同時系列に「正史」が存在しないので自由にやれるのかも。