ウォーター&ビスケットのテーマ 夕陽が笑顔にみせただけ (2) (角川スニーカー文庫)
- KADOKAWA (2018年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041060315
作品紹介・あらすじ
8月をループする街【架見崎】。プレイヤーが命がけのゲームをするこの地で、最大手チームの2つ【平穏な国】と【PORT】が、ついに交戦する――そう予見した香屋歩とトーマは、戦いを「引き分け」に持ち込むため、もうひとつの大手チーム【架見崎駅南改札前】へ向かう。そこには最強のプレイヤー【月生】ただひとりが所属していて――「そんな風に我儘に、貴方はなにを目指すのですか?」「安全な世界ですよ。僕でも安心できるほどの」 架見崎全土を巻き込む戦いの裏側で、臆病な少年による、世界のルールを打ち破るための革命が、静かに進行する。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
登場人物が増えて、視点もたくさん入れ替わりめまぐるしかったです。
いろんな人の思惑が絡まり複雑で難しいけれど、読んでいてハラハラして楽しかったです。ただほんとに苦しい…この世界の死は仮想であるはずなのに軽々しくないというのがとても重い。
途中途中で出てくる言葉の数々に胸が締め付けられました。泣きました。サブタイトルの意味に震えました。
これからさらに物語が大きく動く予感がするのでとても楽しみです。 -
オセロ盤を目の前に置かれた時、それをチェスのルールで制することができるのか。
喩えが難しいのだけど、この物語で主人公がやろうとしているのはそういうことなんだと思う。ゲームのルールがある中で、ルールを超えて(破って、ではない)目的を達成する。
現実でも我々は、世の中のルール(に見えるもの)と先入観に囚われて生きている。目的のためにそこから飛躍する。言うは易し、行うは難しの典型だが、それを面白い冒険譚として描けているのがまず素晴らしい。
「戦わねばならない」「裏切らねば勝てない」「殺さなければ生き残れない」。この架見崎という地を覆うそういった先入観を憎み、本気で「できるだけ平和にみんなが生き残る」場所にできるのか。閉じられた空間のファンタジックな物語ではあるが、根底のテーマは現実世界への警鐘でもあるなと感じる。 -
図書館に2巻が無かったので折角なので1、2巻購入。何故こうも対立構図にするのかよくわからない。最大の敵だから一番信頼してるって…うん、意味わからない。
多分作者的にはメガネ女子の方がポイント高いんだろうなぁ。過去の作品から分析するに。意見は言うし、意志はあるけれども基本的には主人公の考え方を崇拝するぐらいに貴ぶ存在。ちょっと怖い。
シロとクロの猫が良い感じだな~とか思いながら読みました。個人的にはトーマの方が好きなんだけどな~な~ -
ま、主人公だし。チートはしかたなかろう。かなりのトップクラスの軍師系ではあるが。
ヒロインは誰だろう?難しいなぁ。
あと最後で発覚した蘇生類似能力ってなんだろ。
蘇生能力じゃないんだよねぇ?