営繕かるかや怪異譚 その弐

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060469

作品紹介・あらすじ

小野不由美待望のシリーズ第二弾。町屋を神社を猫の通り道に現れる、営繕屋・尾端。人々の哀しみを、想いを、つなげ、修復する。怖さと美しさと悲しみに満ちた感動の物語。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第二作。
    前作では、住んでいる家で怪異現象が起こる→偶然もしくは人伝に営繕屋の尾端(おばな)に出会い家を見てもらう→必要箇所を修繕してもらい怪異現象が収まる→めでたしめでたし というパターンだったが、今作は更にバリエーションが増えていた。

    めでたしめでたしではない話もあったし、怪異の原因そのものを見てしまう話もあった。更には『私ではお役に立てないと思うんです』と尾端が匙を投げるシーンも?

    前作を読んだときも感じたが、古いモノ、昔の人がやることには必ずしも無駄や変なものばかりではなく、意味のあることもある。リフォームやリメイクも、元あるものに敬意を払って行うことが必要ということだろうか。

    第一話の主人公はその後どうなったのだろう。
    最終話はホラー映画ばりの怪異現象だが、意外なオチで面白かった。

    • やまさん
      fukuさん
      おはようございます。
      いいね!有難うございます。
      きょうは、晴れています。
      まぶしいくらいです。
      やま
      fukuさん
      おはようございます。
      いいね!有難うございます。
      きょうは、晴れています。
      まぶしいくらいです。
      やま
      2019/11/15
  • 古い家屋、古い記憶に絡められた怪異。

    今作もゆっくり静かに味わえた六編、どれも良かった。

    怖さよりも哀しみが感じられた気がし、時にふわっとした温かさに包まれるような気分を味わえたのも良かった。

    「芙蓉忌」は妖しさに次第に魅せられていく心と迫りくる怪異とのシンクロが印象的。「魂やどりて」は哀しみが胸を打つ。
    家との関係、人との関係を上手く築けていくような尾端さんの営繕はもちろん、言葉のサポートも良かった。

    決して強引さはない、あくまでもさりげない、この度合いが心地良い。

    • けいたんさん
      小野不由美さんは大分出身。
      気になる作家さんだけど、1冊しか読んだことない(〃∀〃)ゞ
      この作品はシリーズなんだ。
      古い家屋面白そうだ...
      小野不由美さんは大分出身。
      気になる作家さんだけど、1冊しか読んだことない(〃∀〃)ゞ
      この作品はシリーズなんだ。
      古い家屋面白そうだね〜

      くるたんの家はみんなは大丈夫?台風ひどかったね。心配していました。
      2019/09/10
    • くるたんさん
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪
      そうだったのね♪♪
      小野さん、怖い系と十二国記が有名だよね。
      私は怖い系しか読んでないや(*∩ω∩)
      これは...
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪
      そうだったのね♪♪
      小野さん、怖い系と十二国記が有名だよね。
      私は怖い系しか読んでないや(*∩ω∩)
      これは古い家屋の間取りを想像するのが大変だったけどせつなかったよ。

      ご心配ありがとう♡
      こちらは停電免れたけど、他の地域の人を思うと…。
      特にうさぎさんが心配(>_< )
      停電時の冷却法とか真剣に考えなきゃ、って思ったよ。
      何か対策してる?

      あおいちゃん、その後どうかな⁇
      2019/09/10
    • けいたんさん
      こんにちは(^-^)/

      災害が起こるとうさぎさんたちのことが心配になるよね。
      この時期エアコンが使えないなんて…
      私も冷却法考え...
      こんにちは(^-^)/

      災害が起こるとうさぎさんたちのことが心配になるよね。
      この時期エアコンが使えないなんて…
      私も冷却法考えてないよ。
      ペレットは大量にあるけどね…
      人間の非常食も水も東日本の時に用意したままでもう賞味期限が切れてる。
      いかんね。

      あおいは血液検査の結果が昨日電話であって、言葉で聞いただけではわからないだろうから、土曜日詳しい説明をしてくれるって。
      ちょっと数値が高いのもあるみたいで…
      あおいの診察もしたいって。
      また薬かしら…薬って怖いんだよね。
      2019/09/11
  • 城下町に残る古い長屋で巻き起こる恐怖の超常現象の2巻。
    1巻よりも恐怖が増している感と、主人公達の家の中だけで起こっていたのが、今回は少し範囲が広まった。
    営繕するのは家だけじゃなくて神社だったり、隣の家だったりするんだな。
    今回も毎回最後にちょろっと出てきて修繕する尾端さんだが、彼の過去とか知りたいなあ。
    津軽のこぎん刺しを知り、素敵な模様に感動を覚える。
    日本の文化は素晴らしい。
    印象に残ったのは、優しい正邦さん。
    最初はめちゃくちゃ怖くて近づいたらやばいと思っていたが、実は身を呈して危険を知らせてくれていたのを知ると、こういう寂しさは余計に深くなる。

  • 前作を読んだのがかなり前だったので、その時の記憶がないのだが、怖いというより物悲しいお話が多い。
    短編だが独特の共通した雰囲気があり、それを心地よくすら感じる。
    余談だがオムツの漢字なんてこの小説で初めてみた。

  • 旧城下町を舞台に起きる古い建物に纏わる怪異が語られる短編集第二弾。除き穴から見える芸妓。溺死した友人や死んだ飼い猫と思われる何か。仄暗い古い家の隅に潜む闇に目を向けてしまった語り手が体験する怪異が想像しやすくて寒気が来る。頭の後ろに気配があって足首にすうっと捕まれる感覚が感じられる正に日本の伝統的な怪談の怖さ。「水の声」「まつくに」が特に。営繕屋の尾端が建物を修繕する事で怪異が鎮まる方向に向かうんだけど想像とはずれが生じる所が単なるホラーといいにくい読後感でやっぱり面白い。前作より尾端の出番少ない?でも足りない位がいい感じかもなぁ。

  • 前回読んだ初巻よりもっと怖い

  • 営繕かるかや怪異譚 「その弐」という事で続編です。

    今回も、怖さと哀しさと優しさを含んだ怪異話・六話が収録されています。
    前作は、“住居の怪異”に特化した感じでしたが、本書は住居は勿論ですが、思い出の場所だったり、古い道具や着物に関する事だったりと家以外の“怪”の話もあり、色んな怖さを堪能(?)できました。
    概ね中盤までは怖いのですが、ラストは温かな感じの話が多い中、第一話「芙蓉忌」は破滅的なラストでしたね。尾端さんもこの話ではちょっとしか登場せず、(警告した“植木屋”は誰だったのかな?前作に出てきたっけ?)怪に魅入られた男の末路が気になります。
    登場するだけで安心させてくれる尾端さんですが、第五話「水の声」では、営繕屋というより、“名探偵”ばりの推理力を見せてくれたりと、やっぱりこの人自身も謎だなぁと、もっと尾端さんの事が知りたくなりました。
    印象的なのは、第二話「関守」、第六話「まさくに」ですかね。
    「関守」は、わらべ歌『通りゃんせ』が軸になっているのですが、この歌のダークな雰囲気と、私が子どもの頃『この子の七つのお祝いに』という、トラウマ級の凄コワ映画があったのを思い出してしまった為、“もう絶対恐ろしいヤツ・・”とビクビクしながら読んでいたのですが、思いのほか結果ええ話で、ふう・・と一息でした。
    そして「まさくに」。こちらも、中盤までの恐怖は半端ないのですが、実は“体を張って”メッセージを伝えようとしていた“まさくにさん”の話で、ラストではホっとするパターンでした・・にしても、“まさくにさん”の表現の仕方が怖すぎるので、もうちょいソフトに伝えて欲しかったです。

  • 尋常ならざるものを見せるその家には、どんな想いが潜んでいるのだろうか。
    ひたひたと静かなおそろしさの霧の中から、ふと血の通った人間の情や絆が立ち昇ってくる。するとおぞましさは影を潜め、哀切な思いが生きているほうにも生まれてくる。生者と死者の絶対的な距離はどうしようもないけれども、モノがその残滓を伝えてくれることがある。

    そうした、目には見えないものに対する、かつてそこにあったはずの温かみを感じさせてくれるお話でした。とはいえ、しっかりとホラーでもありますし、ハッピーとは言い切れない結末のお話もあるので、うそ寒い感覚は残ります。

    けれど、家や建物が修繕されつづて長らえさせようとしているのは、かつていた人々のさまざまな思いを受け継ぐことでもあるのでは、などと改めて思えました。

    そう考えるとやはり、時や理屈を超えた、人の連綿とつながる絆を描いた、やさしい物語とも言えるのではないかと、私は思いました。

  • 幽vol.22,23,24(2015年1月、6月、12月)、27,28(2016年6月、12月)、怪と幽vol.001(2019年5月)に掲載したものを一部改稿して、2019年7月角川書店刊。営繕屋の尾端の登場が控えめなのが、不思議を浮き彫りにし、余韻を長引かせます。優しい想いが、じわーっと来るのが素敵です。表紙絵に隠された怪異の描写も面白い工夫です。

  • 小野不由美先生の新作が五年ぶりに出ました!
    子供の頃から一番好きな作家さん。
    *
    やっぱり…面白い!!!
    読み始めると、惹きこまれて一気に本の中に入ってしまえるのです。
    本の世界に入れる時って、しんっとした空間にいる感じになる。
    それが最近味わえて無かったんだけど、久々にその感覚になった。
    *
    小野先生お得意の怪談で、暑い夏にもピッタリ。
    「通りゃんせ」の歌が題材のお話があるんだけど、あの歌私も怖かったなぁ…。
    子供の頃も怖かったし、最近あんまりないのに偶に流れてくる横断歩道に遭遇すると、ちょっと気になってしまう。
    どうして、あれが採用されたのかしら?
    *
    そして、一巻の時も書いたかもだけど家で心霊現象起きてる描写読んでると、「あぁ〜、SPRに相談しに行って〜!」ってなっちゃう 笑
    ちゃんと尾端さんが解決してくれるんだけどね。
    でも、SPRのみんなにまた会いたいのよ〜!
    *
    *
    10月には十二国記の新作が発売だね!
    待ちに待った、戴国のお話〜!
    今から、ワクワクが止まらない!

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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