営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 573
レビュー : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060476

作品紹介・あらすじ

叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても、開いている。
(「奥庭より」)
古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」(「屋根裏に」)
ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。 あれも、いないひと?(「雨の鈴」)
田舎町の古い家に引っ越した真菜香は、見知らぬ老人が家の中のそこここにいるのを見掛けるようになった。
(「異形のひと」)
ほか、「潮満ちの井戸」「檻の外」。人気絶頂の著者が、最も思い入れあるテーマに存分に腕をふるった、極上のエンターテインメント小説。
宮部みゆき氏、道尾秀介氏、中村義洋氏絶賛の、涙と恐怖と感動の、極上のエンタ-テインメント。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリというかまあホラー。でも前の”残穢”みたいなガチじゃなく、カバーイラストby漆原が示すように、世界観としては”蟲師”に通じるものがある。解決する営繕やさんが共通だけど、それ以外の部分は殆どが独立した短編集。家に憑くのも、霊的なものから魔物的なものまでさまざま。基本的にはポジティブな解決を見るから、読後感も不快じゃない。逆に平均的というか、本作じゃなきゃ!っていう孤高性は見出せなかった次第。

  • うわ、こっわ!
    背筋がぞくりとする怖さ。現象は本当に怖いのだけど、営繕かるかやが件の家に来て解決法を導いてくれると、一転してほっとでき、なんとなく心が温かくなる気がするのはどうしてだろう。
    怖いのになんとも不思議。
    怖いけど、いつまでも読んでいたくなるそんな本。

  • 城下町の旧市街地。古い家々で起こる“異常”を営繕屋の尾端が修繕する短編集。
    それぞれの物語で語られる障りや異形との接触にじわりじわりと恐怖が満ち、終盤に尾端が出てくると怖さがやさしさに変化する。後味がたまらなくやさしい。
    暗闇で見る水は真っ黒で濁って見えるけど、明るい所で見ると透明できれい。
    そんな視点の変化。

  • めちゃくちゃ良かった!怪異は人だけじゃないけど、過去とつながること。小野不由美先生は人と土地を生きている風に書く。こういうのが好きだ。
    特に好きだったのは「雨の鈴」「潮満ちの井戸」でも全部好きです。

  • 「主上,こんな所で油を売ってないで,早く十二国記の続きを書いてくれ」と思いつつ,お布施のつもりで買ったんだけど,面白かった.
    こんなホラーもあるのか.

  • 怖かった…。でも、後を引く怖さはなくちゃんと解決しているのでほっとした。
    営繕やさんが出てくるまではほんとに怖いけど、出てきて以降は安心感があってよかった。怖いけどほっとする本だった。

  • 家にまつわる怪奇現象短編集。
    祓うのではなく共存。実に日本らしいと思いました。

  • いつもならちゃんと最後まで読んだけど、読まなきゃいけない本が多すぎてかなりすっ飛ばしてよみました。

    この作者さんにしてはすこし物足りない感じ

    2018.10.20

  • 2018/09/27

    ・尾端が出てくるまでの陰鬱さがすごい!
    ・小野不由美が書くホラーなのに救いがあってすごい!
    ・中古物件の購入に二の足を踏ませる展開がすごい!

  • 古い家(いわくつきだったり)で起こる様々な現象を解決していくお話、というホラー。さすが小野不由美さんですかね。
    それぞれのお話はじわじわ怖いし夜は後ろも振り向けないけれど、不気味、不快、だけで終わらなく解決が優しい。

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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