幽落町おばけ駄菓子屋 異話 夢四夜 (1) (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2017年10月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041060490
作品紹介・あらすじ
優しかった飼い主が死に保健所に連れて行かれそうになったところを逃げだした、一匹の黒猫。空腹で街をさまようも家の中の飼いネコだった彼にエサも居場所も見つからない。心ない人間たちの投石の的にされ大けがを負い行き倒れるが、優しい声に導かれるように目を覚ましたのは、古びた日本家屋。彼を助けたのは、水脈と名乗る美しいひとだった。「幽落町」シリーズの人気キャラクター猫目ジローと水脈さんとの出会いを描いた『第一夜 であいのはなし』『第二夜 だれかのために』。浮世で罪を重ね普通の生活には戻れなくなった、元医師の続きは方相氏の忍とともに全国人助けの旅に出た。その旅先で遭遇した恐怖の一夜『第三夜 あつまったもの』。水脈はジローや真夜と誘い合わせ“ある人”に会うため「華舞鬼町」にやってくるが、持参したお土産をカワウソの子どもにあげてしまう。そこに声をかけてきたのは、新聞記者だという怪しい男だった『第四夜 かぶきちょうへ』。
感想・レビュー・書評
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彼方くんと水脈さんたちが一緒に過ごすところはもう見れないんだろうか…どのキャラクターも好きだけど、彼方くんを真ん中に置いての関わりが好きだったんだなと実感。
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「であいのはなし」
彼らが共に住むようになったのは。
これだけ彼の事を慕っているのは、返したくても簡単に返せない程の想いを沢山貰ったからなんだろうな。
「だれかのために」
自分勝手な行動から人を思う行動へ。
始めからなんでも出来る人は居ないし向き不向きもあるが、そんな中で自分の役目を見つけ果たすというのはとても凄いことなんだろうな。
「あつまったもの」
隠された事実から浮かび上がった疑念。
やってしまった事はもう取り返しがつかないが、その後の行動で沢山の未来が変わっただろうにな。
「かぶきちょうへ」
普段とはまた違う街並みに。
来る者拒まずの場所だと前も悪も全てが足を踏み入れるので、自分で判別し関わりを持たなければならないんだよな。 -
主人公が猫目ジローになったお話。
幽落町に来るくだりが描かれている。
ファンにはおすすめの一冊です。 -
優しかった飼い主が亡くなり、保健所に連れて行かれそうになって家から逃げだした、一匹の黒猫。街をさまよい大怪我を負った猫の命を救ったのは“水脈”と名乗る美しい人だった。「幽落町」シリーズの人気キャラクター猫目ジローの、水脈との出会いや新しい家族になっていくまでを描く。他に都築と忍のふたり旅で遭遇した恐怖の一日、水脈やジローや真夜と共に“ある人”を訪ね「華舞鬼町」にやってきた話など、待望の短編集。
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今では水脈さんにデレデレの猫目さんも塩対応時代があったのか
しかもそれは人に対する警戒ではなく元飼い主の愛情と温もりを忘れないようにするために取った行動
猫目さんいい猫過ぎる
忍さんと都築さんの話は、都築さん好きの私には小躍りしたくなる内容
患者にはなんて優しい・・
最後は華舞鬼町の話、水脈さん達と円さん、ポン助の初遭遇回 -
シリーズ番外編。「であいのはなし」黒猫と水脈さんの出会い。「だれかのために」猫目さんと忍さんと白尾さん。忍さんがまだ住人の頃っぽい。とりあえず白尾さんに胃薬を差し出したくなった。「つまったもの」忍さんと都築さんと山奥の廃村。アヤカシを脇に添えたクローズド・サークルミステリーだと思う。「かぶきちょうへ」猫目さんも円さんも、唯一無二の存在に固執しているけど、方向性が違うから分かり合えるはずはなく。
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ジローくんがメインのお話が多かった
あんなにデレデレなのにツンツンしてた時期があったなんて…