米澤穂信と古典部

著者 :
  • KADOKAWA
3.62
  • (15)
  • (48)
  • (45)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 434
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060513

作品紹介・あらすじ

ある日、大日向が地学講義室に持ち込んだのは、鏑矢中学校で配られていた「読書感想の例文」という冊子。盛り上がる一同に、奉太郎は気が気でない――。
書き下ろし新作短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」の他、古典部メンバー四人の本棚、著者の仕事場や執筆資料も初公開!
『氷菓』以来、米澤穂信と一五年間ともに歩み、進化を続けている〈古典部〉シリーズについて「広く深く」網羅した必読の一冊。


【CONTENTS】
Interview 〈古典部〉シリーズ15年のあゆみ
〈古典部〉書き下ろし短編 「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」
対談集――北村薫、恩田陸、綾辻行人、大崎梢
著者による〈古典部〉シリーズ全解説
さらにディープな〈古典部〉隠れネタ大公開!
米澤穂信に30の質問 読者編/作家、声優、漫画家編
あなたの本棚見せてください! 古典部メンバー4人の本棚大公開
お仕事場拝見 2017年
『いまさら翼といわれても』刊行密着レポート!
米澤穂信のマイルストーン
講演録 物語のみなもと
門外不出の〈古典部〉ディクショナリー

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 米澤穂信と〈古典部〉シリーズ15年の歩み。

    〈古典部〉新作短編に加え,著者によるシリーズ全解説,古典部メンバーの本棚公開など,ファンならぜひ手元に置いておきたいと思うムック本。


    『虎と蟹,あるいは折木奉太郎の殺人』

    新作短編はいつもよりは短いながらも,その垣間見える遊び心に唸らされながら読んだ。やっぱり上手いなぁと。


    『氷菓』から始まり,アニメ化を経て,まもなく実写映画が公開される本シリーズ。
    「〈古典部〉シリーズは完結するまで書いていただけますか?」
    との質問に米澤氏はこう返す。
    「はい,そのつもりです」

    最後まで彼らの成長する姿を見届けたい。

  • 『氷菓』から始まる「古典部シリーズ」は、15年で6冊。
    シリーズ物として、6冊は少なくはないけれど、決して多くはない。
    こうして丸ごと1冊のファンブック兼ガイドブックが出版されたことは、読者に相当愛されている証拠に思える。

    内容は、15年の歩みのインタビュー、過去の雑誌(野生時代)に掲載された作家同士の対談、古典部シリーズ書き下ろし短編、古典部の世界観を伝える、メンバーのプロフィール紹介と、(空想)本棚拝見、シリーズの用語辞典、そしてウェブ上でも公開されていた、米澤氏に対する質問など。

    書き下ろしは、目からうろこの読書感想文だが、これを、後輩たちへのお手本集に収録する国語教師の頭の柔らかさに感動した。

    質問は、読者から、に加えて、『氷菓』のアニメ版関係者など。
    「ハルヒ」シリーズの谷川さんの質問は、ミステリについて深く、且つ真剣に追求していて、軽いQ&Aコーナーでなく、対談編と同じ位のレベルであった。

    用語集「古典部ディクショナリー」は、本編のあれこれを懐かしく思い出しました。

  • 最近になって『氷菓』を読んで、古典部にはまり、作者の米澤穂信さんにはまり・・・というわたしにはとっても面白かったです。ミステリ作家の方々との対談ではたくさんの小説も紹介されていました。古典ミステリ読もっと!書き下ろし短編も楽しく拝見。これ高校の授業で『山月記』習った子どもに見せてあげよう。たくさんの企画の中でも古典部員たちの本棚大公開が良かったです。本棚って、その人自身が表れるものじゃないですか。なるほどなって。

  • 古典部の魅力と秘密がいっぱい詰まってます。

    古典部メンバーの本棚が見たくて買った。でも、それ以上に楽しめた。著者インタビューとか対談とか、用語集とか描き下ろし短編とか、私の好きなものが詰まっている。

    ミステリには「型」がある、伝統芸能、本歌取りの風習があるのだと、対談で語られている。私も力強く頷く。だから、もっと古典を読みたい。そう思わせてくれるたくさんのうちの一つが、この〈古典部〉シリーズ。それから、〈古典部〉が好きな理由をもう一つ。「熱狂とそれに押しつぶされた人」を描くことがテーマだと著者は語る。ここを読んで、著者のどういうところに惹かれているのか、またたくさんのうちの一つを見つけた。完結まで追い続けようと、改めて思った。

    にしても、描き下ろし短編小説の奉太郎、これは確かにバレたら超恥ずかしいやつだ。どんまい。

  • 短編目当てで、結局短編以外はたいして読むところなかった。
    古典部最後まで書くつもりあるってことが分かっただけで満足です。
    短編はホータローくんの中学時代の読書感想文のおはなし。
    中島敦の「山月記」と芥川龍之介の「猿蟹合戦」。
    この短編を読んで、芥川の猿蟹合戦を読んでみたのだけど、最後の「君たちもたいてい蟹なんですよ。」というのは何やら怖い。

  • 古典部の書き下ろし短編を目当てに購入!やっぱり面白いな〜ホータローの読書感想文、どんだけ完成度高いんだよとニヤニヤしながら読みました(笑)

    古典部のキャラの本棚が印象的で、える嬢の本棚はなんともメルヘンチック!「ムーミン谷の冬」があるのは、らしいなと思いました。

    あとは米澤さん×恩田陸さん・綾辻行人さんとの対談も面白く、また一気に読みたい本が増えました。

  • 2017.11.12読了

    大好きな古典部シリーズ❤️
    そこはかとない恋愛風情が読んでいてキュンキュンします。でもそこは米澤さん、苦い思いをする方が多いです。新作は楽しい青春でした。

  • 映画「氷菓」が公開されたのを機に読んでみた。古典部シリーズの全てが詰め込まれているファンブックのような印象だった。物語に書かれていない人物の人となりや都市設定、登場人物の本棚なども載っていて、ファンにとってはたまらない一冊だったろうと感じる。奉太郎の読書感想文から紐解く、さるかに合戦と殺人というシリーズ未掲載の物語も意外なところから謎が仕組まれていて楽しめた。恩田陸さん、綾辻行人さん、大崎梢さん、北村薫さんとの対談は作家同士通ずるものなど興味深く読めた。サイン会の裏側も楽しめた。

  • 古典部シリーズの新作が読めるだけでも価値があるが、さらに色々作者の解説などもあって面白かった。ぜひ次回作を早めに。

  • 完全なるファンブック。米澤さんファンと古典部シリーズファンのための本という感じ。古典部の短編集も入っていてお得感もあるし、北村薫さんや綾辻行人さんとのインタビューも読めるので、新本格ファンにも割とお薦めな内容な気がする。
    米澤さんの講演会の内容も載っており、物語とは何なのか、何故物語を書き続けるのか、という理由が書いてあって非常に興味深い内容だった。
    古典部メンバー4人の想定本棚も面白かったけど、個人的に割と読んだことが無い本が多くて、どれか読んで見たいな、とか思ったりもした。
    あとこの本自体をあっという間に読み終わってしまったので、もう少し厚いと更に嬉しかったかも。

全49件中 1 - 10件を表示

プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気となった。
2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。

米澤穂信と古典部のその他の作品

米澤穂信の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
辻村 深月
米澤 穂信
恩田 陸
伊坂 幸太郎
米澤 穂信
村田 沙耶香
有効な右矢印 無効な右矢印

米澤穂信と古典部を本棚に登録しているひと

ツイートする