表御番医師診療禄10 宿痾 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060551

作品紹介・あらすじ

将軍綱吉の命により、長崎での医術遊学からもどった御広敷番医師の矢切良衛。将軍の寵姫を懐妊へと導くため、大奥の担当医となった良衛に、様々な障害が立ちはだかる。良衛が持ち帰ったとされる和蘭陀の秘術を奪おうと、大奥内外に潜む黒幕たちは、手段を選ばぬ行動に出たのだ。そしてついに、良衛が想いを寄せる患者の伊田美絵にも魔手が忍び寄る──。美絵を人質に取られた良衛は、捨て身の賭けに打って出るが……。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第十弾。

    良衛が持ち帰ったとされる和蘭陀の秘術を奪おうと、ついに良衛が思いを寄せる美絵さんが人質として攫われてしまいます。
    以前良衛が貸しをつくっておいた浪人の真野さんの助けもあり、何とか無事に美絵さんを取り戻しますが、この騒動の黒幕として、将軍側室・お露の方の実家である房総屋と、義父・今大路兵部大輔の政敵・半井出雲守の存在が浮かび上がります。
    房総屋は捕縛されましたが、半井出雲守と争う今大路兵部大輔は、お露の方に代わる側室選定の身体検査を良衛にさせるよう計画します。
    そうすると、“良衛が側室を選ぶ”かのように噂が広がり、自分の娘を何とか側室にしたいと目論む旗本たちが良衛の元に殺到し、毎度のことながら権力争いの渦中に巻き込まれ心休まる間もない良衛がお気の毒です。
    美絵さんとも今回の事で、“もう会わない”と決めたようですし(まあ、そもそも良衛は妻子がいるのでアレなのですが)、せめて味方が増えることを祈るばかりです。

  • 第十弾
    以前襲撃した片割れの浪人を含む本所の悪に思いを寄せる患者の美絵を誘拐されたが、残りの浪人と組み解決、本所の顔役も交代?、ついでに薬を盗んだ元弟子紛いも
    一方秘薬?を巡っては暗躍が、そして処分された側室の代わりが選出へ?

  • 面白い

    出張先に忘れてきた

  • 外科医なのにこのまま巻き込まれてどうなって行くの?

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    将軍綱吉の命により、長崎での医術遊学から戻った御広敷番医師の矢切良衛。将軍の寵姫を懐妊へと導くため、大奥の担当医となった良衛に、様々な障害が立ちはだかる。良衛が持ち帰ったとされる和蘭陀の秘術を奪おうと、大奥内外に潜む黒幕たちは、手段を選ばぬ行動に出たのだ。そしてついに、良衛が想いを寄せる患者の伊田美絵にも魔手が忍び寄る―。美絵を人質に取られた良衛は、捨て身の賭けに打って出るが…。

    平成29年11月25日~27日

  • 111

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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