警視庁53教場 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 54
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060575

作品紹介・あらすじ

警察学校教官・守村が首吊り死体で発見された。捜査一課の五味は、府中署の綾乃とともに捜査に乗り出す。守村は五味の警察学校時代のクラス(教場)の仲間だった。恋心を抱いた同期、自殺した問題児、旧陸軍学校だった中野校から新設された府中校への移転。当時の出来事が守村の死に関わっているのか? 妻を亡くし、忘れ形見の娘と暮らす五味は、かつての仲間たちを調べ始めるが――。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからして長岡さんの教場シリーズを意識しているんだろうなと思って読んだが、内容的には全く違う。
    内容的には現代の事件と過去の事件、どちらも警察学校の関係者が当事者で、現代と過去とを行き来しながらその繋がり、事件の真相を手繰っていくというもの。
    ただこの関係者たちがどうにも利己的だったり卑屈だったり陰鬱だったりで好きになれない人たちばかりだったので、事件の真相構図以前に、全体的に入り込めなかった。
    主役である五味も、若手警察官の綾乃も、もう少し魅力的に描けなかったのかなという思いが強い。
    五味を最終的にああいうキャラにしてしまったのも残念だし、五味と義理の娘である結衣との、親子でありながら親子以上の濃密な関係というのも個人的には受け付けられなかった。五味の亡くなった妻もう~んな人だったし。
    むしろ高杉の方が人間味溢れていて、こっちを主役にすればよかったんじゃないかと思えるほど。
    事件ものなのか、厭らしい閉鎖空間人間関係を描いたドラマなのか、恋愛ものなのか、ちょっとゴチャゴチャした印象だった。
    シリーズものらしく続編が出ているが、そちらは五味の恋愛にシフトしていくみたいだし、読まなくても良いかなという感じ。

  • 吉川英梨『警視庁53教場』角川文庫。

    またもや吉川英梨が新たな警察小説に挑んだ。タイトルにある『教場』から想像したのは長岡弘樹の一風変わった警察小説であったが、本作にはそこまでの雰囲気は無い。

    捜査一課の五味と綾乃が五味の警察学校時代の仲間、守村の変死事件を捜査するというストーリーだ。そして、事件の捜査と平行し、五味と事件の関係者の過去が少しずつ明かされるという、有りがちな構成である。

    前半はそこそこ楽しめたのだが、後半を過ぎると余りにもぶっ込み過ぎで、結局はスッキリしない結末だった。本作はシリーズ化のための序章といった位置付けで、まんまと作家の儀式に付き合わされたようだ。

  • 教場ものを好きな人はぜひ!と言いたいところだが、後半は無理矢理感が残るのと、シリーズ化が決まっているためか登場人物イントロダクション感が強い。
    こんなに癖の強い人たちばかりで大丈夫なのでしょうか。
    特にお嬢さん。キャリアへの道まっしぐらか?

  • なかなかいい。シリーズ読破決定。

  • 警察学校教官・守村が首吊り死体で発見された。捜査一課の五味は、府中署の綾乃とともに捜査に乗り出す。守村は五味の警察学校時代のクラス(教場)の仲間だった。恋心を抱いた同期、自殺した問題児、旧陸軍学校だった中野校から新設された府中校への移転。当時の出来事が守村の死に関わっているのか?妻を亡くし、忘れ形見の娘と暮らす五味は、かつての仲間たちを調べ始めるがー。

  • 2018.3.15.ツイッターで知った作品。警察学校を舞台にした作品といえば『教場』だが、これもまた骨太の作品だった。長岡さんとの対談も読み、お互いにリスペクトされている雰囲気があり、とても楽しみに読んだ。主人公の五味についてその対談で意味深な発言を長岡さんがされており、なんだろう〜と思いながら読んだが、最後驚かされ!そして続編?の期待が膨らまされ、とても良かった。

  • 教場シリーズの長岡弘樹が「強力なライバル出現」と帯を書いていたので、わざと「教場0」の後に続けて読んでみた著者初の警察学校小説。
    正直、この作家さんは恋愛小説でデビューをしたこともあり、ほとんどの作品は読んでいるが、警察小説を描くのが上手いと感じたことがなかった。今作の出だしも、警官同士の合コンで知り合った五味と、その後相棒になる瀬山のデートシーンから始まり、「原麻希シリーズ」の娘・菜月を思わせるような五味の娘の登場など、軽さが気になった。
    しかし、読み進めるうちに登場人物の心の闇の深さや、警察官になる人間の葛藤など、内容が重いことに気付く。
    五味の同期で、警察学校の教官をしていた守岡の自殺を巡る捜査を軸にしながら、守岡が担当していた「守岡教場」と五味が所属していた「小倉教場」の回想を上手く取り混ぜながら、物語は進む。
    真実が見えそうで見えない展開、それぞれが抱えた苦悩も丁寧に描かれており、この作家さんで一番いいと思えた一冊。
    帯にあった「強力なライバル出現」にも納得。

  • 自衛隊の次は警察学校。初めて読む作家の作品。「教場」を読んでいるので、予備知識はあったが、こういう世界にはいられないなと思う。ここまで因縁話にしなくても・・・。

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著者プロフィール

1977年、埼玉県生まれ。2008年に『私の結婚に関する予言38』で第3回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞し作家デビュー。著書には、「女性秘匿捜査官・原麻希」シリーズ(既刊11冊)「警視庁53教場」シリーズ(既刊2冊)『ダナスの幻影』『葬送学者 鬼木場あまねの事件簿』などがある。取材力に優れエンタメ魂に溢れる期待のミステリー作家。本作は「水上警察」シリーズの第4作。

「2018年 『海底の道化師 新東京水上警察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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