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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041060612
作品紹介・あらすじ
「莫迦げてるわ。わたしたちのせいで島が噴くなんて」
火山島を望む温泉街・根倶(ねぐ)の老舗旅館に婿入りした鵜乃吉。
妻の亜津子はつれないけれど超美人。
番頭の召兵衛には馬鹿にされている雰囲気だが、気にしない。
徴兵逃れのための婿入り? そんな声も気にしない。
のべつ煙を噴き上げる本気本腰の活火山。二つの噴火口は「姉口」そして「妹口」。
この地で小噴火は日常だけど、今日のはちょいと様子が違った。
旅館組合連中がひそひそするのは「真耶子さんが戻ってくるから」。
なんで義妹が戻ってくるのが噴火に関係あるんだい?
皆が信じている噂を知らぬは鵜乃吉ばかり。
この島の噴火は、美しき姉妹の所為。彼女たちの心が揺れると噴火が起きる。だから、彼女たちは誰のことも愛してはいけない。
え、心が揺れると火山が噴火してしまう特異体質? そんな馬鹿な!
さらに旅館に、密偵やら逃亡中のテロリストやらが潜んでいるという疑いも湧き出てきた。
揺らぐ大地、跳梁する怪しき影、迫り来る綿羊の大群。黄泉の扉が開き、根倶の町に破滅の予兆があらわれる!?
過去が折りたたまれた不思議な温泉旅館で、徐々に明らかになる歴史と真実とは……。
姉妹愛と夫婦愛のスラップスティック・温泉地奇譚。
感想・レビュー・書評
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不思議な話。
変な話だなあと思いながら読み進めるうちにくせになる。
文体に好みが分かれそうですが、森見登美彦氏などお読みになる方は割とイケるのては?
ストーリーは書くのも野暮な感じです。
思ったよりほのぼので良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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