インドクリスタル 上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 33
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060636

作品紹介・あらすじ

社運を賭け、巨大ビジネスとなる惑星探査用の高純度人工水晶開発のためマザークリスタルの買い付けを行う山峡ドルジェ社長・藤岡。
インドのある町から産出された高品質の種水晶を求め現地に向かう。
宿泊所で娼婦として遣わされた少女ロサ。彼女は類稀なる知力を持つ不思議な存在で、更に以前地方の村で目撃した「生き神」だった。
鉱山からの帰途に遭難した藤岡はロサの能力に助けられることになる。

ロサを通訳兼案内人として村人との交渉に挑む藤岡だが、商業倫理や契約概念のない先住民相手のビジネスに悪戦苦闘する。
直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造──まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。


鉱物ビジネスを巡る命を懸けた駆け引き。
古き因習と最先端ビジネスの狭間で蠢く巨大国家の闇に切り込む、超弩級のビジネスエンタメ!


〈第10回 中央公論文芸賞受賞作〉

感想・レビュー・書評

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  • ウーン。何と言っていいか。インドのカースト制度を見せられ日本人の冒険活劇を見せられたような。でも、この年の人が仕事とはいえこんなにのめりこむのかな。日本の家族はたまったものじゃない。

  • 水晶発振子のために必要な種水晶を探しにインドまで行く水晶屋の社長の話。ただインドの暗黒部分について語っているが、やはり深い。物語は水晶の単結晶の不純物のない塊をいかに集めるかにかかっている。藤岡社長はインドの中に突き進む。結構波乱もあり、面白いため下巻に直ぐ突入!

  • 篠田節子『インドクリスタル 上』角川文庫。

    不可思議系の冒険小説といったところだろうか。インドの高品質天然水晶を探す日本人社長と、苛酷な運命を背負った不思議な少女との二つの軸で物語は展開する。日本とは全く異なる文化・風習を持つインドという国の奥深さを描きつつ、ミステリー、ホラー、サスペンス、アドベンチャーの要素を兼ね備えた作品。

    良質の天然水晶を原料に高純度人工水晶開発に取り組む中小企業の社長・藤岡はインドのとある町から産出された高品質の水晶を求めて現地に向かう。取引相手の経営する宿泊施設で娼婦として遣わされた不思議な少女・ロサの類い稀なる知力を知った藤岡は…

    果たして結末は?下巻が気になる。

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著者プロフィール

1955年、東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『美神解体』『静かな黄昏の国』『純愛小説』『長女たち』『冬の光』『竜と流木』など多数。

「2018年 『インドクリスタル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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