角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 エリザベス女王一世 イギリスを大国に導いた女王 (角川まんが学習シリーズ)

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060681

作品紹介・あらすじ

国王の娘でありながら、母は死刑台に消え、姉の手でロンドン塔に送られた不幸な少女時代。しかし希望を失わず勉強にはげみ、かしこい女性へと成長したエリザベスは、女王として国と国民に人生をささげ、イギリスを大国に導いていく…。
『まんが人物伝』シリーズは、偉人が子ども時代をどう過ごし、どう偉業を果たしたかをえがいた伝記まんがの決定版!

■『エリザベス女王一世』監修 水井万里子先生のポイント紹介
イングランド国王ヘンリ8世を父として生まれたエリザベスは、幼い頃に母を失いました。小さいころから勉強が大好きで聡明な女の子でした。父の死後、弟エドワード、姉メアリ、そしてエリザベスの順番で王の位につきます。
女王エリザベスは、スペインの無敵艦隊を撃退し、ヨーロッパの難しい国際関係の中でこの国を守りぬきます。また、国内の宗教的な分裂や、経済・社会などの難問を、家来たちの意見をうまく活かしながら切り抜けていきます。後に大国となるイギリスの土台を築き上げたエリザベス女王一世の波乱に満ちた一生がえがかれています。

■目次
第1章 歓迎されない誕生
第2章 牢獄のプリンセス
第3章 神に選ばれた女王
第4章 王冠は誰のもの
第5章 イングランドの守護神
第6章 王冠より大切なもの

感想・レビュー・書評

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  • 息子のために借りてきたシリーズ。
    エリザベス女王一世についてはほとんど知らなかったので色々と勉強になった。
    とにかくクイーンエリザベス、カッコ良い!
    先日エリザベス女王二世が亡くなった。エリザベス女王二世もカッコ良い存在だった。イギリスの女王というのはかくも魅力的な人物が多いのは偶然だろうか。

    以下、読書メモ
    ・監獄(ロンドン塔)から玉座へ
    ・国民を愛し、国民に尽くした女王
    ・小国であったイギリスを大国に導いた女王
    当時のイングランドは大陸の強国スペインやフランスに脅かされる存在だった
    宗教改革(カトリックとプロテスタントを和解させる)や経済の立て直しを図り、国の安定をはかった
    スペインの無敵艦隊(アルマダ)を破り、海洋国家に
    ・人を見る目があり、能力のある人に政治や経済を任せたが、自身も会議には必ず加わった
    ウィリアム・セシル、トマス・グレシャム、ロバート・ダドリ
    ・海賊フランシス・ドレイクを重く用いることで海軍を増強
    ・英語、ラテン語、ギリシャ語、イタリア語の5ヶ国語を使いこなし、数学・地理・歴史・建築学・天文学などを学んだ
    ・国家と結婚した、とすることで生涯独身を貫きイングランドのために尽くした。(結婚の申込をのらりくらりとかわし、外交関係を悪化させないよう保った)
    ・実の母アン・ブーリンは処刑されてしまう
    アン・ブーリンの描かれた指輪をつけていた
    ・黄金のスピーチがカッコいい!
    「みなさんの問題提起を聞いて、みなさんがこの国のこと、国民のことを考えていてくれるのだとよく分かりました。私には何よりも大切なものがあります。どんなに高価な宝石よりも尊いもの、それはみなさんの愛です。
    みなさんの愛とともにあることで、女王としてこの国を治めることができた。それこそが私の王冠をかがやかせる栄光(グローリー)です。
    それゆえ私はこの世の富などほしくありません。私の財産はイングランドそのもの、みなさんの幸せのために使うものです。
    国民のみなさんを苦しめるような独占特許権はすぐにでも取り消しましょう。
    このいすに、これまで私よりかしこい王が座ったことも、これから座ることもあるでしょう。けれど、私ほどみなさんを愛する者がここに座ることは今までもこれからもないのです。どうかそれを覚えていてください。」

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    面白かった〜。
    もともとイギリスの歴史やエリザベス一世に興味があったから、熱中して読めた。
    高校の授業で習った時には難しくて掴みきれなかった諸外国との関係や、宗教対立がとても分かりやすく描かれていて、あの時のあの事件はこういう経緯があったんだとか、こんな思いがあったんだということを学べて本当に楽しく読めました。
    系統図やコラムや図も工夫されていて理解が捗った。
    もっと早く読めばよかったな〜。
    周りに結婚を勧めらても、自分の信念を貫いて、国家に身を捧げた女王を尊敬します。私もこんなにもしたたかな女性になりたい。

    女王をここまで強くしたのは、忠実に支えてくれた家臣たちのおかげだなと感じました。女王には、誰を信じるべきかを見抜く力があり、また支えてくれる周りの人に感謝し、大切にしている。本当に尊敬できる女性であ
    り、素晴らしい女王です。

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著者プロフィール

九州工業大学教養教育院教授。世界史の中で当時のイギリスの女性や、働く人びとの生き方の変化を探る近世史研究者。著書に『図説テューダー朝の歴史』(河出書房新社)、共編著『女性から描く世界史』(勉誠出版)など。

「2021年 『角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 激動を生きた、知と美の女性伝記セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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