京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ (角川文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • KADOKAWA (2017年12月21日発売)
3.15
  • (3)
  • (24)
  • (42)
  • (8)
  • (5)
本棚登録 : 355
感想 : 32
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041061367

作品紹介・あらすじ

京都の大学の散歩サークル「加茂川乱歩」の遠近倫人の周りには、つねに謎が寄ってくる。同じサークルの謎解きが大好きな理系女子・青河幸の気を惹くため、奮闘するも、目の前の謎は手強いものばかり。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 京大キャンパス内のどこかで営業しているという、謎めいたバー〈三号館〉。
    お店に入っただけで、ホームズ張りに主人公のことを見抜くシーンが、おもしろかった。
    個性的で美しいドリンクも素敵。

    京都市内を歩き回るサークルの活動も、観光的にたのしい。
    大学生のゆるい感じにぴったり。

    青河のためにがんばる遠近も、ほほえましかった。

    さらっと読めるミステリ。

    『クローバーリーフをもう一杯』の改題。

  • 京都学生青春ホッコリミステリ。突然現れる謎のバーテンダーが、日常の謎を解くアームチェアディテクティブ。
    私は個人的に京都の学生生活にめちゃくちゃ憧れがありますので、評価は甘めです。
    ミステリとしては、ルヴォワールのあのとんでもない作風はどこ吹く風で、極めてマイルドで読みやすく、悪く言えば個性がない印象。

  • 京都が舞台の本を見つけると、つい手に取ってしまう。

    一浪して京都大学に入った、遠近倫人(とおちかりんと)は友人の誘いでお散歩サークル『賀茂川乱歩』に入った。
    週末に京都の観光地を巡るのが活動。
    そこで出会った気になる女性は、青河幸(あおかさち)

    そして、もう一つの出会い。
    大学構内に神出鬼没の不思議なバー「三号館」は謎を持つ人しか辿りつけないという。
    「三号館」のマスター、蒼馬実希(そうまみき)が作るカクテルが謎解きの鍵。
    京都初心者で恋愛初心者の倫人は、学業と恋愛と謎解きで、充実したキャンパスライフを送る。
    いいなあ~キャンパスライフ!楽しそう。
    守る価値はある。


    『クローバー・リーフをもう一杯』
    サークルの新入生歓迎コンパの待ち合わせ場所へ。
    タクシーに乗ってる人が入れ替わった?!

    『ジュリエットには早すぎる』
    「五月の三条を楽しむツアー」は鴨川の川床から“鴨川をどり”へ。
    席が入れ替わった?!

    『ブルー・ラグーンに溺れそう』
    京都水族館で出会った謎の女性とイルカショーの謎。

    『ペイルライダーに魅入られて』
    京都が最大に盛り上がる祇園祭。
    宵山初日に青河さんの身に起きた重大な出来事と、招かれざる客。

    『名無しのガフにうってつけの夜』
    「三号館」の危機?!最後に倫人は最大の謎を解く。

  • 気軽に読める連作短編……なんてつもりでいたら、最終章でけっこうな衝撃が

    三号館の存在、夢かうつつかあやふやなままでいくのかと思っていたら、こんなにもがっつりと実在側として描くなんて!
    ホントにびっくりしました

    え、そっち!?そっちの方向で舵を切るの!?
    三号館の目くらましのための偽プレハブ棟の存在が推理の根拠として書かれてるし、現実世界での蒼馬さんも登場しちゃうし、えーー!!??って

    でもそうなると『ペイルライダーに魅入られて』での面浦先輩との対決で使われたアブサン、麻薬効果で何でも言うことを聞いてしまうという魔法のような特製アブサン、あのシーンの「三号館という場所でならなんでもありかな」と思わせる心理に揺らぎが生まれてしまう……
    (現実に軸足を置いた視点で考えてみると、アブサンを飲まされた実感のなかった遠近くんこそが正常で、フラフラで帰っていった面浦先輩は思い込みなどから来る催眠状態にあった的な解釈にスライドすればいいのかな?)

    あと青河さんとの関係をぶん投げて終わったのも結構衝撃でした(笑
    あそこまで蒼馬さん全開のラストシーンになるなんて

    お酒絡みのお話で「蒼馬美希(ソーマ神酒)」ってのは上手いネーミングだななんて思ってたら、作中の人物がそのまま名前解説まで始めてちょっと笑っちゃいました
    作者さんも気に入ったネーミングだったんだろうなー

  • なかなかおもしろかったです☆
    でも後半の2つのお話は、確率…とかちょっとわたしには難しい。人体消失なんかのお話はワクワクしたし、突然現れる学内の幻のバー「三号館」も魅力的!と思ったのに。
    京都の四季を鮮やかに描写していてそこも良かったです☆
    結局、三号館はなんだったのか…幻か、で終わると思ったら現実にいたとは。続編もあるみたいだけど、正体バレてどう続けるんだろ。
    いつか読んでみたいです。

  • 日常系謎解きミステリー。
    京大は不思議が実際にあり何かと舞台になりがちだが、そこまでスポットを当てた感じはない。
    日常にておこる小さなミステリー5本が収録されているがファンタジーじみたものなど少々トリックが雑な印象が多い。

    大学にひっそりと存在するバー「三号館」という都市伝説めいたアイデアはワクワクして面白い。普通ならあり得ないが京大ならもしやと思わせるのは不思議。

    もうちょっと青河さんのキャラを立たせても良いのでは?と思わないでもない。

  • ● 感想
     円居挽らしい作品。京都,それも京大が舞台。京大の新入生が,同じサークルの女性に恋をするという青春モノっぽさと,京大の中に存在する謎のバー三号館での謎解きがメイン。しかし,いずれも設定が練りこまれていない印象。個々の短編の謎は,いわゆる日常の謎系。サークルからの美人新入生の消失,気が付くと隣に青河が座っていたといいう謎から始まり,水族館での二人の消失,青河の転落事件,そして,ミステリ研の放火の話となっている。
     謎解きの真相も,サークル会長の二股で,同じプレゼントを使ったアリバイトリック,周囲にいた人が協力して目印になる人を移動させていたというトリック,水族館の従業員だったというトリック,第1発見者が犯人というトリックとモンティ・ホール問題をテーマとしたちょっとした掛け,そして,プレハブを1つ追加して場所を錯覚させたというトリック。最後のトリックこそ,それなりに面白かったが,ミステリとしてはちょっと小粒。円居挽らしい強引なストーリーは,大人の鑑賞に堪えうるものでもない。個人的には,逆転裁判的なノリのこのめちゃくちゃな筋書きは嫌いではないが…。トータルのデキは,円居挽が好きという点を加点して★3で。

    ● メモ
    ● 設定
     主人公は遠近倫人という京都大学の新入生。京都大学の公認で,京都市内を歩き回ることを目的とする「賀茂川乱歩」というサークルに所属している。
     同じサークルの青河幸という女性に恋をしている。
     遠近倫人は,京大のキャンパス内のどこかで営業している「三号館」という「どんな悩みでも解決するというバー」に謎を持ち込むことになる。三号館のマスターは蒼馬美希という女性
    ● クローバー・リーフをもう一杯
     「賀茂川乱歩」というサークルで人気のあった「灰原」という美人の新入生が姿を消した。遠近倫人は,青河幸と一緒に灰原が四葉のタクシーに乗った場面を見るが,そのまま姿を消し,新歓コンパにも姿を現さない。灰原の連絡先の欄は,空白になっている。灰原はどのようにして,どこに消えたのか?
     遠近は,三号館に迷い込み,クローバーリーフというカクテルを飲む。そして,謎を解く。
     真相は,賀茂川乱歩の会長である大溝が二股を掛けていたというもの。副会長の千宮寺という女性と付き合いながら,灰原と付き合おうとして,四葉のタクシーを利用したトリックを使った。千宮寺と灰原に同じカルティエの時計を送り,サークルにストーカーがいるとして,灰原をサークルから遠ざけた。
     2つのカルティエの時計を使ったアリバイトリックはそれほどのものでもないが,四葉のタクシーの存在等,伏線がきっちりしておりそれなりに楽しめる短編
    ● ジュリエットには早すぎる
     歌舞練場で,遠近の隣に座っていなかったはずの青河が,気が付いたら隣の席にいた。その謎を解くために,遠近は再び三号館に。真相は,遠近と青河が接近するようにと,千宮寺と東横が仕掛けていた。川床での食事も遠近と青河が二人になるように仕掛けていたが,遠近はそれをよしとしない。その後は東横と千宮寺が付き合うことになる。 
     トリックは,遠近をトイレに行かせて,目印になる人を移動させていたというもの。トリックはチープだが,円居挽らしく伏線はきっちりしている。ミステリというより,青春小説として読むべき作品か。青春小説として読めば,やや青臭いがそれなり
    ● ブルーラグーンに溺れそう
     水族館で出会った藤ミーナという女性と,その女性にぶつかった男が消えた。
     真相は,藤ミーナには右目の視力がなかったというもの。そのため,小学生がぶつかったことに気付かなかった。藤は,自分の右目の視力がないことを隠すために,ダミーの男性にぶつかったことにし,あり得ない方向に逃げたと嘘の証言をした。藤はイルカショーに出演する人物であり,従業員であることから,専用の通路を利用して隠れたので,いなくなったように見えた。藤は,イルカのトレーナーと一緒にいる姿を東横に見つけられる。
     謎としては極めてチープ。今回は伏線もやや弱い。小説としてもさほど面白くない。イマイチ
    ● ペイルライダーに魅入られて
     かつて,三号館の常連だったという面浦という男。法学部の4回生。この男が,再び三号館に行くために,青河が倒れるという悪意のある謎を用意する。面浦は,遠近を騙し,一緒に三号館に行き蒼馬にペイルライダーというオリジナルカクテルを注文する。
     相手にいうことを聞かせるというカクテルとモンティ・ホール問題がテーマ。トリックは,ペイルホースというカクテルを1つも作らず,全て,ペイルライダーというカクテルだったという点。全てペイルライダーなので,当然,面浦はペイルライダーを飲む。蒼馬も遠近も飲んでいた。
     トリックありきで後から物語を作ったという印象の作品。小説としてのデキはイマイチ
    ● 名無しのガフにうってつけの夜
     三号館が火事になり,遠近は放火の容疑者になる。御園生というかつて三号館の常連だった教授が登場。放火の容疑者となった遠近は青河と捜査。ミステリ研で瓶賀という女性に出会う。捜査の結果,トリックに気付く。トリックは,7つあるプレハブが8つに増えていたというもの。犯人は,自分の名前のボトルを盗み出そうとしたが,停電で電気が付かなかったので火を付けた。しかし,その部屋は,となりのミステリ研の部屋だった。夜盲症で携帯を持たない人物。御園生教授が犯人だった。
     三号館のマスターは蒼馬美希の正体は,サークル活動の動向を知ることができた,学生課の職員だった。 

  • 京都、京大が舞台の青春物は、森見さんや万城目さんの小説で大好物で、よくチェックしています。

    以前にルヴォワールシリーズを図書館で見つけて、いずれ読もうと思っていたのですが、たまたま2冊セットで置いてあって、同じ作者だと思い読んでみました。

    短編集で、主人公の奥手の京大1年生の恋愛をベースにストーリーは進んでいきます。学生生活の中で起きるちょっとした謎を、これまた京大の三号館に出現する神出鬼没のバーのバーテンダーの蒼馬さん(和服の似合う若い女性)の助けを借りて主人公が解き明かしていくという話でした。

    毎回、蒼馬さんが、謎の解決にちなんだカクテルを出してくれるのですが、かっこいい名前でとても美味しそうで飲んでみたくなります。

    各短編では、サークル、大学生活、恋愛、京都のお祭りが描かれていて、「鴨川ホルモー」や「夜は短し歩けよ乙女」のような、大学生活の醍醐味も詰め込まれていて、忘れていた学生時代を思い出しました。

    最後に、蒼馬さんの謎も明らかになるのですが、主人公の恋愛ストーリーが中途半端に終わっているが残念。続編に期待したいと思います。

  • 『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ』から改題。

    『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』を読んだ後、京都繋がり&表紙がステキだったこちらの本を読み始めたが、ちょっと合わなかった。
    ミステリー部分に引っかかりを覚えたり、嫌な人ばかり出てくるなと感じたりしてしまった。
    告白を急かしたり、お膳立てしたりするのも、両者の気持ちを考えてないように思えて理解できなかった。

    週末に京都の観光地を巡るサークル「賀茂川乱歩」は、いいなと思った。
    祇園しだれ桜や鴨川の川床など、見てみたくなった。

  • 軽めの短編推理小説。
    京都が舞台で、それだけで世界観にはすんなり入れた。
    すこしファンタジーな雰囲気もありつつ、謎はしっかり骨太。学生が主役の話でそこまで重い話も無いため読了感は爽やか。

  • 京都の名所?を歩くサークルに入った主人公が遭遇した謎と、謎なバーと、謎解き…って謎の文字ばっかり。
    京都の夏の名物の「川床」って、「かわどこ」だと思ってたんだけど?
    ニュースでもそう聞いてたんだけど?
    貴船とかでは「かわどこ」だけど、街中?の鴨川あたりでは「かわゆか」が正しいとか???
    土下座像と呼ばれている像があるとか???

    関西出身家族(≠京都)に聞いたら
    「かわゆか?うーん…聞いたことないね~。土下座像?…(検索中)
     土下座像と聞いたことは無いけど、たぶんコレ?」と。
    (土下座じゃなかったけど、一瞬土下座に見えなくもない)
    著者は関西の方だけど京都のお人では無いようだし。

    物語だから…と言ってしまえばそれでいいけど、割と最近の実在の場所がベースになっているから、なんかちょっと気になるけど…まぁ、続きもきっと借りて読む。

  • 主人公の大学生が大学生活で出会った謎をお題に、とても美味しいカクテルを飲むことが出来るバーと出会ってしまったことで、次々と起こる事件。京都の街を舞台に謎解きと、少し恋という日常生活にどんどん読み進んでしまった。

  • 宵闇色と琥珀色

  • 京都の大学生による日常青春小説!
    大きな謎解きではなく、その時々に起こるちょっと不思議な謎を解く物語。
    大学内で都市伝説的に語られる幻のバー「三号館」…
    そんな場所が大学にあったら、面白いでしょうね~
    来店できる人にはある特徴があって…
    私は絶対に来店出来なさそうです。
    謎とかあっても「あ、そう…。不思議だな~」で終わらせてしまうので……

    京都の観光名所もいくつか出てきて、京都水族館に行ってみたいです!
    オオサンショウウオのぬいぐるみが欲しいです!
    賀茂川乱歩に参加したいです!

  • タイトルが……
    それだけ。面白い。

  • 京大のキャンパスで神出鬼没なバー「三号館」にお題代わりに謎を持ち込んでカクテルを飲むと謎の答えに気づかされるお話
    連作短編日常の謎もの

    収録作は以下5編
    ・クローバー・リーフをもう一杯
    ・ジュリエットには早すぎる
    ・ブルー・ラグーンに溺れそう
    ・ペイル・ライダーに魅入られて
    ・名無しのガフにうってつけの夜


    「四季報」なんて単語が入っているので「株に関する謎か?」と思ったけど、京大の学生による日常の謎だった
    もしかして4冊で一年間の物語の予定とか?

    腐れ学生とまでは行かないけど、森見登美彦がよく書くキャラクターの風味を感じる
    主人公もそうだし、憧れの女性の描写もそれっぽく思ってしまう
    ただ、「江戸川乱歩」をもじった「加茂川乱歩」は、森見さんならもう一捻り加えてくるかもとも思う


    謎に関しては、偶然性に頼り過ぎな謎が結構ある
    まぁ、日常の謎に限らずミステリはそんなの多いですよねー


    あと、バーの女性店長を「マスター」と呼ぶのは違和感がある
    かといって、「バーメイド」「ミストレス」という表記をされると、それはそれで違和感を持つ人も多そうですね
    まぁ、この作品ではそんな知識のなさそうな大学生視点で描かれているので、地の文でもマスターと呼んでいても「そう呼ぶでしょうねぇ」としか思わないかな


    「モンティ・ホール問題」は、スタンダードな条件だと変えた方が有利ではあるんだけど
    些細な条件で確率って変わるからねぇ
    事前情報の有無や情報を知っているかどうかで変わってしまうものは、果たして確率論としてどうなんでしょうね?


    ストーリーに関して、バーの存在がファンタジー的なものかと思いきや、そんなオチとは
    ただ、理屈は説明できても、そんな営業形態にする動機がよくわからない

    あと、ペイル・ライダーの前提要件が明らかにファンタジー要素を含むんだけど、これも現実的な説明ができるなんだろうか?
    それとも、これも心理的な思い込みによるものなんですかね?

    とりあえず、続きを読む

  • 普通の人には解けない謎を解決する幻のバーが京大の中にあるという設定は面白い。
    だけど、青河さんとの恋の行方は中途半端だし、もっと活躍しそうなキャラクターである灰原さんの扱いも中途半端なので、何かと不完全燃焼です。
    シリーズ化を前提とした前振りなのでしょうが、それなら次作への期待感を煽る結末にして欲しかったな。

  • 京大に入るアタマは私にはないから、ぷらぷらと遊びに行ったことがあるだけですが、京都は馴染みのある街。そんな京都もコロナ禍で、鴨川名物の「アベック等間隔の法則」も崩れていることでしょう。その前に「アベック」という言葉がもう死語か(笑)。

    主人公は京大生の街歩きサークルに所属する男子。彼の片想いがなかなか可愛くて、それを見守りつつ、青春×ミステリー×ファンタジーを楽しみました。途中まではそうだったのですけれど。後半はなんだか不穏な空気が漂い、嫌な事件と嫌な動機。

    この不穏な感じも、世間が正常なときであればなんとも思わなかったかもしれません。今は明るい京都の街並みを想像しづらいから、妙に暗い気持ちになってしまう。コロナの悪影響が読書にも及ぶ。

    第4話に登場する「モンティ・ホール問題」に興味がおありの方は、『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008)をご覧になると面白いかと思います。

    映画『ラスベガスをぶっつぶせ』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/cb5d7907bd38437c94fa568f335e6877

  • 京都大学の中に時々現れるバーでカクテルを飲むと、
    なぜか頭の回転がよくなってミステリーが解けてしまう、
    という話だった。
    バーの人の正体こそが一番のミステリーで、それが最後に分かるのも面白い。

  • なぞがあるときだけ現れる「三号館」。遠近倫人は青河さんへの恋に奮闘しながら三号館に助けられて謎解き。最終章で京大の自治問題に触れてますね。実際テレビで大学と学生の対立を見たことあります。続編も読みたい。

全30件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1983年、奈良県奈良市に生まれる。小説家としてデビューしたが近年はゲームシナリオや漫画原作の仕事ばかりしており、本業が解らなくなりつつある。好きな食べ物はラーメン。城崎にて5杯分の蟹を貪り喰った。

「2024年 『城崎にて 四篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

円居挽の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×