- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041061381
作品紹介・あらすじ
明治39年に刊行された岡倉天心の名著『茶の本』にカフェのスパイスを加え、手に取りやすいビジュアルブックとして現代によみがえりました。
100年を越えて愛される、茶の道を通して語られる天心の言葉は、日本の文化を世界的な視点でとらえた今こそ触れておきたいものばかり。
教養書、茶道書として扱われがちな『茶の本』のエッセンスを、イメージビジュアルとわかりやすい現代語訳でまとめました。
カフェで過ごす穏やかなひとときのような、味わい深い読み心地をお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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お茶の稽古で師匠がよく
岡倉天心「The Book of Tea 茶の本」の
引用をされるので
一度読んでみなければと思い
図書館で検索していたら
こちらもなんだかおもしろそうで
現代日本語での意訳とたくさんの写真
お茶に関するコラムなども楽しく
読んでいてたまらず お茶をたてましたね -
写真と文章がとても素晴らしいです
私はお茶が好きで、いつも飲んでいるけど、お茶の事を何も知らなかったんだなと、恥ずかしくなりました
この本を学生の時に読んでいたら、歴史にも興味を持てた気がします
全部面白かったのですが、第四章の茶室が印象に残りました
もっと茶道の事を深めたいと思いました
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写真と文で丁寧に綴られたビジュアル文庫というべきか。
原典の岡倉天心の茶の本は、時代もあり、少し堅い言葉で綴られているのに対し、本書では著者の解釈のもと、分かりやすく、ゆったりと寛ぎながら楽しめる工夫がなされている。
気負いする事なく、茶の文化に対して、気軽に緩やかに読み進めることが出来るだろう。 -
時間を置いて、何度も読み返したくなる本。写真は好みがあるので、何枚かは何故これ?と思うのがあり。
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<目次>
『ほんのお茶」の味わいかた
THE BOOK OF TEAと岡倉天心
第一章 一杯のお茶の中に
第二章 お茶の歴史
第三章 タオイズムと禅
第四章 茶室
第五章 アートと向き合う
第六章 花
第七章 茶人
あとがき
文庫版あとがき
参考文献&おすすめの本
<茶話>
茶話1 壺中日月長
茶話2 街角のお茶をめぐる風景
茶話3 からっぽのうつわ
茶話4 二十一世紀のカフェのインテリアと茶室
茶話5 ゆっくりと、待つという力
茶話6 花を看取るひと
茶話7 天心の最期
2018.12.25 朝活読書サロンで紹介を受ける。
http://naokis.doorblog.jp/archives/reading_salon_123.html
2019.01.18 読了
http://naokis.doorblog.jp/archives/the_tea_of_book.html -
静かな空間で、お茶を片手にじっくりと味わってください。
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岡倉天心の原本を読んで、こちらも読んでみました。
写真がメインなので、好みが分かれるかも。 -
【読みはじめた理由】
学生時代は茶道部に所属していたが、茶道の本質や歴史についてあまり触れる機会がなかったため、この機会に詳しく知りたいと思った。また、茶道部で使っていた茶室で過ごしたあの安らぎの時間を懐かしく思い、それを感じ取れるものを探していた。
【読んでみて思ったこと】
「お茶の本」ではなく「本のお茶」という題名にもあるように、長い歴史の中で蒸留されてきた味わい深い精神文化の香りを楽しみ、安らぎと美の世界に思考をめぐらせることのできる本だった。繊細な言葉選びも心地よく、漢字のもつ雰囲気にも細かく注意を払って作られた、なめらかな文章に感じた。茶道の精神文化や美意識のうまみがぎゅっと凝縮された良い本だと思う。