パリ妄想食堂 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041061398

作品紹介・あらすじ

自己中心的でけち、食いしん坊。だけどとてつもなく社交的で、魅力的なフランスマダムたちがこだわる、マヨネーズにガトー・オ・ショコラ、シャンパーニュ。パリと食の華麗なカンケイに迫る!

感想・レビュー・書評

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  • 期待したほどではなかった

  • 【丸い指定席】
    若い時は珍しいもの、新奇なものに浮き立つ。人生の終盤には「いつものように」が逆にありがたい。なぜなら、「また明日」が永遠に続くことはないと知っているから。

    【消えたクロワッサン】
    そう、クロワッサンを食べに行く以上に、人は、その魔力の海に浸かりに行く。わざわざ魔法にかかりにいく。それが名店の意味というものなのだろう。

    【キリストの涙】
    「私に栄養を与えてくれるものが好きだ。すなわち、飲むこと、食べること、そして本」
    ラ・ボエシー

    【解説 (岡本翔子)】
    人生とはそれぞれが、自身の中に美味なるミルフィーユを創り上げることなのではないかと。幾層ものパイ皮が十年一区切りの象徴だとすると、出来事や経験、読んだ本や観た映画、そして口にした食べ物などがクリーム部分を形成していく。となると眠れぬ夜を過ごしたことも苦い思い出も、恋の切なさや喪失感など全てが、無駄ではなかったと思えてくる。この美しい文章で綴られる極上のエッセイ集を、私は〝自己肯定に至る物語〟と読み解いた。

  • おいしくって滑らかできれい、ちょっと一息つきたい時に持ってこいのごはんもの。句読点の入り方が好みです。

  • タイトルに引かれて読んだけれど。。。
    面白いエピソードや食べたくなるものもたくさんあるのだけれど、パリに7年とか人生の半分以上を外国で暮らし…とか何度も出てきて、いささか自慢げに響いて鼻につくところが多めなのが、残念。
    そのあたり、外国暮らしのエッセイとしてはやはり須賀敦子の文章は巧かったな、と改めて思うのであった。

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著者プロフィール

1961年、愛知県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。ファッション誌『25ans(ヴァンサンカン)』の編集を経て`88年渡仏。7年間のパリ滞在中より、フリーのジャーナリスト、エッセイストとして雑誌などに多数、記事を発表。ペンシルヴァニア、ロンドン、チューリッヒ、ジュネーブと移住し、現在はチューリッヒ在住。著書に『パリ妄想食堂』(角川文庫)、『フランス女』『裸足のコスモポリタン』(以上、マガジンハウス)、『世界一ぜいたくな子育て』『「モザイク一家」の国境なき人生』(光文社新書)など。

「2022年 『アルプスでこぼこ合唱団』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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