うちのご近所さん (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041061428

作品紹介・あらすじ

「もう絶対にいやだ、家を出よう」。そう思いつつ実家に居着いたマサミ。事情通のヤマカワさん、嫌われ者のギンジロウ、白塗りのセンダさん。風変わりなご近所さんの30年をユーモラスに描く連作短篇集!

感想・レビュー・書評

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  • 両親とずっと実家に暮らすマサミの幼少期から現在(40代)の視点を通した、さまざまなご近所さんに関する連作短編集。どこにでもいそうなとにかく噂が生き甲斐のようなおばさん、そのおばさんと仲良くする母親などからの情報がマサミの分析を補う。章ごとに個性豊かなご近所さんが出てくるが、最終章の「センドウさん」ご夫婦は誰からも憧れの的ではないだろうか。おかげで清々しい気分で読了。一見、ぎすぎすしがちだったりする近隣住人がテーマだが、群さんの筆致だと淡々とそれでいてユーモアに富んだ感じになり改めてさすがなぁと思った。

  • 家にあった本。読み終わっても前に読んだ記憶ない。

    面白くなかったから覚えてなかったんだろうな〜と思ってたら、そうでもなかった。普通に読めたわ。

    ご近所さんごとに章が分かれてるから、いつの時代の話してるのか分からなくなるのは読み手の問題でしょうね、すみません。

    大きな盛り上がりには欠けるものの、いるいると思う人も多くて失速せずに読み終えた。

    ちょっと主人公が割と特殊(?)な属性で共感は難しかったかな。

  • マサミと、ご近所さんの話。
    群さんらしさ満載の作品。
    盛り上がりには欠けるかも。

  • クセが強いご近所さんたちだけど、現実のどこの街にも絶対いると思う。めちゃくちゃ読みやすかった。

  • 大好きな群さんの連作短編集。他作に比べて毒は少なめかも?これはこれで良い感じ^^通勤中良い塩梅で頭を使わずサラッと読めるのがありがたい。憧れのセンドウさんが1番好きだった。

  • 我が家のご近所さんにも色んな方々がいらっしゃいます。程ほどを旨としながらお付き合いをさせて貰ってます。ハイ!

  • 群さんのエッセイは読みやすく、クスッと笑ってしまう要素もある。もし「はじめてエッセイを読むのだがおすすめはあるか」と聞かれたら真っ先に群さんのエッセイを提案する。

  • いるかも…と言うご近所さんばかり。最後のセンドウさん夫婦が素敵だった。こんな夫婦には程遠い私達。心の余裕がなせる技か?特別な人徳者か?自分の小ささと優しくない心に気付かされる。でも鬼になる覚悟も時には必要と自分に都合の良い言い訳も用意している。やっぱりセンドウさんにはなれないな。

  • 群ようこは大好きな作家だが、しばらく小説を見かけなかった気がして本当に久しぶりに読んだ。相変わらずの軽妙で痛快、スルスルと入ってくる文章。日常を描くいい話だったが、昔に比べて少し毒混じりのユーモアが薄めになったかなという印象。

  • 奇妙と言っては、失礼かもしれないが、我が家のご近所さんも、この本と同様に変わった(?)方が、居られます。

    作者 群ようこ氏のお近くにも、この本のような方がいらっしゃるのでしょう。

    主人公のマサミさんは、住んでの30年程、小学生の時から、近くのオサム君、憧れだったショウ君。
    オサム君は近くで、何度顔を見ているけど、久しぶりの同窓会で、憧れの君を見たマサミさんは、前頭部が、薄くなったショウ君に幻滅になったりと・・・

    そして、お節介なおばさんであり、情報通のヤマカワさん。
    でも、マサミさんの母親も、少しお節介焼きかも・・・・
    人の事をとやかく言わないで、そおっとして置いて欲しい人も多いのだけど・・・

    センドウさんのような夫婦は、あんまりお目にかかることは無いけど、この夫婦のような人もいるはずと、思いたいと、思う昨今である。

    8話の連作短編集である。
    些細な事なのだが、ページの横に書いてある横「うちのご近所さん」は、この短編の題名を書いて欲しかったと、思ったのは、私だけであろうか?

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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