黒猫王子の喫茶店 渡る世間は猫ばかり (2) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041061459

作品紹介・あらすじ

小江戸川越の外れに、美しい西欧風の喫茶店がある。店長の青年は類まれな美貌ながら、発する言葉は辛辣。なによりも問題なのは、彼の正体が猫であることだった。このおかしな店に勤めることになった胡桃。生真面目でお人好しという損な性格丸出しの彼女は、どうも猫に好かれるらしい。町の猫に頼られることもしばしば。いつの間にか喫茶店は美青年もとい美猫の集う場所と化している。ほらまた新しい客(猫)がやってきて?

感想・レビュー・書評

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  • 黒猫王子の続編です。あいも変わらずイケメンがやたらフルヌードです(笑)まぁ、もともと猫だから許されてるのか、、猫だと可愛く、人間だとイケメンというなんとも羨ましすぎる猫の飼い主である胡桃さん。
    扱いは残念ですけど、とても愛されてる飼い主。
    猫に関わる問題に首を突っ込むことになるのも変わらずで、今回出てきた新しいニャンコはロックな初老のアメショと、美少年な子猫。美少年子猫が出る際には、表現としてポーの一族出てきた。そら美少年だわ。
    ひととおりコメディなんですが、各猫の飼い主にまつわるお話はホロリとさせられる部分が多いです。アメショ野良を可愛がる頑固オヤジの家族愛には、電車の中で泣きそうでした。
    川越の街並みやお店が魅力的に書かれるのも良いです。猫のマスター、ポゥがいれるコーヒーも美味しそう。
    美青年だらけという環境が羨ましく、常連になりたい喫茶店。続編もブレずにひたすらライトで、小憎らしくも可愛い猫達がたくさん出てきて、通しで楽しめる小説です。

  • 2017年出版。シリーズ第2作。設定は如何にもなラノベ的だが、結構楽しい。いや、なかなか楽しい。ほぼ全ての猫は日没から24時まで?バケられる。登場するのは全てオスのイケメン・美少年猫たち。何故メスは出て来ない?ってのは考えちゃイケナイのだろう…。中心人物がアラサー女子だし、インパクト薄れる。文章のリズムが楽しい。第2作になってテンポがより良くなった気もする。世知辛い現実から少しくらいシフトした時を過ごしたい人にはお勧め。

  • 2冊目
    猫の相続人とカフェラテ
    洋食屋の飼い猫
    さようなら、胡桃
    最後の一杯

    服の謎、知りたかったです。

  • 孤独死の問題や、家業の後継問題など、猫が営む喫茶店というファンタジーな舞台に現代の問題がひしひしと。
    猫の相談を受けている感は前巻より感じなかった気がします。

  •  高橋由太「渡る世間は猫ばかり」、黒猫王子の喫茶店シリーズ№2、2017.10発行。人間に変化する猫たちの物語。可愛いけど、やはり無理があり、段々飽きてきましたw。

  • メッチャ面白かった!

  • ドリトル胡桃、楽しそうでいいにゃぁ。

  • シリーズ2作目。
    前作は、たまにクスッと笑え、たまにポウの鋭い一言にドキッとさせられたけれど、今作は笑って泣ける作品に進化していた。

    相変わらず猫たちの会話がちょっとズレてて面白い。でも、それ以上に子どもの幸せを願う親の気持ちが溢れている。
    自立した息子、家出した娘を想う親たちの気持ちを、傍にいる猫たちはちゃんと見ている。そして猫たちは胡桃に助けを求めてやって来る。そんな胡桃自身にも、将来を案じ心配してくれる両親がいる。
    子を想う親の気持ちは分かるけれど、やっぱりいつかは巣立っていくもの。
    十年後も二十年後も今の続きでしかない。今を犠牲にした将来が幸せなはずがない、という胡桃の母の言葉が印象的だった。

  • 「猫の相続人とカフェラテ」
    大金をチラつかせてまで頼みたかったのは。
    頑固な訳ではなく、ただただ彼等は自分の弱虫な息子が心配で妻子の前でまで情けない姿を見せてしまう事が不安だったのかもしれないな。
    互いに歩み寄る機会が無かったのは確かだが、もっと早く弱虫な彼が勇気を出して一歩踏み出していれば彼の寂しさも少しは紛れたかもしれないのにな。

    「洋食屋の飼い猫」
    誰でもいいから養子を探して。
    彼からしたら彼女が戻らないのであれば、とりあえず誰でもいいから二人の寂しさや老後を見てくれる人を探したかったのだろうな。
    彼は彼女の代理で来たのだろうが彼女の両親に認められるまで修行し、その後再び共に暮らしたいと言ってくれるなんて二人にとっては最高の言葉だったろうな。

    「さようなら、胡桃」
    動画サイトで見つけた娘の姿。
    何も知らない状態であの動画を見たら、一体何が起きているの分からず混乱し咄嗟に思う事は娘を幸せにしたいという一心だろうな。
    親に決められて進む道は甘く優しいものだが、それが幸せな道かというと自分で思い描く物と違う事もあるだろうし全て親の言葉を聞かずともいいと思うな。

    「最後の一杯」
    母親が彼等の元で確認したかった事は。
    自分で決めた道を突き通すにはそれ相応の覚悟が必要であり、生半可な気持ちではやっていけないからこそ確かめるんだろうな。
    彼等の気持ちが伝わったからこそ彼女は娘を任せる事が出来ると判断し、こっそりとあの場を立ち去る事を選び娘を残して行くことにしたんだろうな。

  • お人好しの胡桃は、解決できる見込みもなく、気持ちだけで人の困りごとに関わってしまう。
    そんな胡桃を、イケメンでスーパーな猫たちは、辛辣な言葉を吐きながら、放っておけない。その居心地の良さに、猫たちは胡桃のいる喫茶店に集まってくる。

    黒猫王子の喫茶店のお客も少しづつ増え、胡桃と猫たちの絆も一段と深まった。

    次はどんなトラブルに巻き込まれるのだろう。

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著者プロフィール

高橋由太:第8回「このミステリーがすごい!」で最終選考まで残った作品を加筆修正したデビュー作「オサキ江戸へ」が10万部を記録。以来、時代物を中心に執筆活動を行っている。亜沙美:講談社「ITAN」を中心に活躍するイラストレーター・漫画家。

「2015年 『雷獣びりびり ⑥ 大江戸あやかし犯科帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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