- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041061473
作品紹介・あらすじ
「一生そばにいるよ。
――どうしてくれてもいい。
俺のからだをどう使っても」
奇跡のような男が、愛を知らない男に愛される時、
世界は激烈にグロテスクで、純粋なものになる。
「東京サーガ」最後の一作。
東京。スターを夢見、全てを失ったこの街で、
年を経てもなお美しい男、森田透はたゆたうように生きている。
愛憎を越え結ばれたトップスターの今西良は、
罪を償うために塀の中だ。
彼を想いつつも、
長年の理解者でパトロンの島津正彦とともに暮らす。
作家として名を馳せる彼との関係は、
「愛」ではなく「情」の筈だった。
しかし島津がガンに侵され、
愛欲の日々が始まって……。
時代を切り拓いた天才作家の、
遺作にして衝撃の傑作。
感想・レビュー・書評
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最初から重くて苦しくて、なのにページを進める手が止まらなかった。汚い言葉もあるのに、つい口に出してしまいたくなる。
読了後はどっと疲れて、やっぱり苦しかった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読むと疲れるので
少しずつ少しずつ時間をかけて読みました。
狂ったように生きるそこそこ歳のいった男性たちの狂愛の物語。
内容は読む人を選ぶだろうが、文章はさすがの読みやすさ。 -
前知識0で読んだら死ぬほどつまらないおっさんずラブだった。全部中途半端。
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2018年2月9日読了。
栗本薫さんの作品を読むのはこれが初めてです。
帯の煽り文句で衝動買いしました。
読了直後は、あまりの激情に、しばらく落ち着くことができませんでした。ずっと心臓が早鐘を打っているような、そんな感覚でした。
人を愛することで、こんなに何度も苦しんだり、悲しんだりできる物かと思いました。