ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2017年10月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041061497
作品紹介・あらすじ
「恋人になってもらえませんか」
片想いのこよみからの突然の告白に、
草食系大学生の森司は思わずフリーズ。
先輩の藍に「恋人のふり!」と言われ、我に返る。
聞けば、こよみのゼミの男子学生がストーカー化しそうだという。
二つ返事で彼氏役を請け負う森司。
一方、オカ研への依頼は禍々しさを増していた。
事故現場の花束の怪、足を這い上る虫の感触、行方不明の中学生。
大学生たちの恐くて愛しい日常を描く人気シリーズ第12弾。
感想・レビュー・書評
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'25年1月17日、AmazonAudibleで、聴き終えました。シリーズ、12作目。
今迄聴いた12作中、一番楽しめました。全3篇、全て面白かった!
一番好きなのは、「辛辣な花束」かな。事故現場に供えられた花束が、部屋の中まで追っかけてくるって…なかなかホラーっぽい!と感じました。
主人公の大学生、二人の恋愛は…僕は、このままで続いて欲しい。イジイジした、発展しそうでなかなか…な関係¯\(◉‿◉)/¯ハハハ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ようやく、ようやく八神とこよみちゃんに新展開がありそうな⁉️
もう、この二人の関係のじれったさときたら…。
しかし、話の内容は毎作かなり面白い。
連作短編だから、読みやすいし次はどんな依頼者が訪れるか楽しみでしかたがない。
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シリーズ12作目。今回も半端なく怖い! 生きてる人間も、死んだ者の霊も(どっちかといえば、生きた人間のほうが怖いのかなあ?)。そしてなんと、過去に登場したあの一番わけがわからなくって気持ち悪い恐怖の家が、あんな形で絡んでくるだなんてっ! あの家、いったいどんな因縁があるのでしょうか。指絡みの何か。怖いけれどものすごく気になる……。
そして、抱腹絶倒のラブコメも健在。胸キュンどころか心不全起こしかけてるってそれはいったい何なの(笑)。ていうか、その程度で三途の川渡りかけてどうする! あーほんっと、保護者気分で目が離せません。 -
森司とこよみの恋愛描写がとても成人同士のそれとは思えないじれったさはもはやお約束なのだが、それにしても今回は笑うしかなかった。もはや恋愛描写というよりギャグシーンと捉えている。
「辛辣な花束」
有力者のドラ息子があまりにも胸糞。言い訳して逆らえない男とは別れて正解だろう。
「指は忘れない」
身体を這い上がってくる虫の次は指!毎回、様々な怪異の設定をよく思いつくものだ。
そして、油断していた。まさか、「あの家」がこの話に絡んでいるなんて。ストーリー構成がうまくて、短い話の中で何度も驚かされる。
「罪のひとしずく」
オカルトと人災を掛け合わせている本作では胸糞登場人物が出てきがちだが、この教師も本当に酷い。立場上、支配欲を抑えられなくなったらやり放題だから厄介だ。やられた子供の方は一生の心の傷が残る。 -
恋愛の描写が少しまどろっこしい気がする。このシリーズ。。。
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背ラベル:913.6-ク-12
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シリーズ第12弾。
3話からなる短編集。
以前登場した住んではならない家が再度登場!
いつかこの家の話があるだろうと期待していたのでとてもうれしい。
そしてやっぱり怖ろしい。
よんでてゾっとする。
どうやらもう一回いつか登場しそうな予感。
正直・・・灘と森司の恋の行方はもうどうでもよい。
あきた。
他のメンバーの恋を始めてほしい。 -
読書録「ホーンテッド・キャンパス水無月の
ひとしずく」3
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p126より引用
“「大丈夫、平気平気。その程度の黒歴史な
ら誰にでもあるから。かくいうぼくなんか厨
二病の現役で、いまだに本気でCIAに就職した
いと思ってるし、テロリストやゾンビと戦う
脳内シミュレーションを欠かさないし、空か
ら早く美少女が降ってこないかなって考えて
るよ。だから気にせず、どうぞ話を進めて」
”
目次より抜粋引用
“辛辣な花束
指は忘れない
罪のひとしずく”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第十二弾。
半年以上の微妙な関係から抜け出し、付き
合い始めた一組のカップル。初めて彼の家へ
遊びに行くことになったのだが…。
上記の引用は、中学時代に霊感少女を自称
していた、オカルト研究会への依頼人に対す
る部長・黒沼の返事。
中身はこんな風なのに、周りの人達から頼ら
れ慕われているのですから、人望・人徳のな
せる業なのでしょうね。
命にかかわる事件に関わっておきながら、
平気ではちみつレモンみたいな恋愛をしてい
られるのは、主人公もどこか少し狂っている
ように思われます。
オカルト研究会が紹介制となっているので、
過去の登場人物がちょくちょく出てきます。
連作小説の途中からよみ始める人は、そんな
にいないと思いますが、ずっとシリーズを追っ
ていないで拾い読みすると、疎外感を受ける
かもしれません。私その話聞いてないんです
けど、といった感じに。
青春の甘酸っぱさと、人が引き起こすオカ
ルト現象の怖さ・気味悪さ・おぞましさを両
方受け入れて楽しめる人なら、もっと評価は
高いでしょう。
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不気味さは相変わらずで怖い。
だけど主人公たちの進展しているのかしていないのかな状態にヤキモキ。
うん、でも楽しい。