ホーンテッド・キャンパス 墓守は笑わない (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2018年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041061527
作品紹介・あらすじ
「宝探しに行こう!」
黒沼部長の号令で、キャンピングカーを借り山間の集落に旅にでた、オカルト研究会一同。
草食系大学生の森司は、片想いのこよみと狭い車内でドキドキの連続。
しかし着いた先は、因襲に縛られた閉鎖的な村。
宝は村の聖人の墓所にあるという。
そして宝を捜索中に変死した男の足取りを追う一同が見つけたものとは……?
ほか、保育園を襲う怪、湖畔の女霊など、恐怖も謎解きも大増量、
青春オカルトミステリ第13弾!!
ここから読んでも面白い!
ミステリ好き、ホラー好き、ラブコメ好きにお薦めの最新作!
感想・レビュー・書評
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シリーズ13弾。今回も謎たっぷり、恐怖もたっぷりで大満足です。民俗学や神話の蘊蓄も楽しくってわくわくさせられました。
そしてもちろんラブコメ要素も健在。冒頭からの森司の二股疑惑に驚愕ですが……まー何かの間違いに違いないとは思いました。まさかそんなオチかい!(笑)
お気に入りは「こどものあそび」。実に怖い。怖すぎる。そしてやはり、怖いのは幽霊よりもむしろ生きた人間なのですね。あの狂気っぷりはたまりません。背景の物語には切なく悲しい面もあるけれど。押し付けられるほうはたまったものじゃないなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このシリーズ、久々に読んだけど、面白かったーー!
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20240507
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途中までよんで保留になってる
今までのとは違い、細かな内容が多かった -
背ラベル:913.6-ク-13
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シリーズ第13弾。
3話からなる短編集。
キャンピングカーで宝探しをしに行く一行のお話含む。
部員たちそれぞれ食材を持ち寄って出かけるのだが、森司が持ってきたものがカップ焼きそば7個って・・・・汗。
だから働け!森司!
そのくせ他人が持ってきた食べ物ガツガツ食べる森司。
どのへんが王子に見えるのだろうか・・・・?
そんなお話。
イライラしつつも読み進めてしまう。
そろそろ部長の本性が見たい。 -
読書録「ホーンテッド・キャンパス墓守は笑
わない」3
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p130より引用
“「正直言って、ぼくは彼についてあまり考
えたくないんだよねえ。昔、信頼できる人に
言われたことがあるんだ。"恨むと、相手と繋
がってしまうからやめろ"って。べつにぼくは
久裕くんを恨んじゃいないけどさ、でも恨み
つらみに限らず、強い思念というのは余計な
ものを引き寄せがちだし、いやでも相手とな
にかを繋いじゃうでしょ」”
目次より抜粋引用
“こどものあそび
湖畔のラミア
墓守は笑わない”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第十三弾。
前期試験は上手くいきそうで、想い人との
関係も良好な状況に、人生の幸運期を感じて
いる主人公・八神森司。二人で食事をしてい
たお店で、森司一人になったタイミングで同
じアパートの先輩と偶然出会い…。
上記の引用は、異父弟に対するオカルト研
究会部長・黒沼の台詞。
以前にも出てきて面倒ごとの種をまき散らし
た人物ですが、本人に悪気が無いようなのが
やりづらそうです。嫌な相手、邪魔な相手の
ことは、考えてしまう事さえ自分の害になる
もののようですね。出来るだけ遠ざけて、軋
轢が出ないくらいに無視を決め込むくらいで
いいのかもしれません。
二話目に登場するある人物の身勝手さは、
大きな病の流行期である現在、反面教師とし
て良い例なのではないでしょうか。
よくよく考えて行動したいものです。
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人物描写の美醜の差が激しすぎない?普通の人は出てこないの?