ホーンテッド・キャンパス 墓守は笑わない (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 373
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041061527

作品紹介・あらすじ

「宝探しに行こう!」
黒沼部長の号令で、キャンピングカーを借り山間の集落に旅にでた、オカルト研究会一同。
草食系大学生の森司は、片想いのこよみと狭い車内でドキドキの連続。
しかし着いた先は、因襲に縛られた閉鎖的な村。
宝は村の聖人の墓所にあるという。
そして宝を捜索中に変死した男の足取りを追う一同が見つけたものとは……?
ほか、保育園を襲う怪、湖畔の女霊など、恐怖も謎解きも大増量、
青春オカルトミステリ第13弾!!

ここから読んでも面白い!
ミステリ好き、ホラー好き、ラブコメ好きにお薦めの最新作!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ13弾。今回も謎たっぷり、恐怖もたっぷりで大満足です。民俗学や神話の蘊蓄も楽しくってわくわくさせられました。
    そしてもちろんラブコメ要素も健在。冒頭からの森司の二股疑惑に驚愕ですが……まー何かの間違いに違いないとは思いました。まさかそんなオチかい!(笑)
    お気に入りは「こどものあそび」。実に怖い。怖すぎる。そしてやはり、怖いのは幽霊よりもむしろ生きた人間なのですね。あの狂気っぷりはたまりません。背景の物語には切なく悲しい面もあるけれど。押し付けられるほうはたまったものじゃないなあ。

  • 「こどものあそび」
    子を失う悲しみは、当事者にしか理解できないことだろう。そして、時間と共に立ち直って前を向くことができるのかどうかも。テーマ的に仕方ないのだろうが、本シリーズでは毒親絡みの事件が多い。今回の元凶は中でも屈指の……ではないだろうか。

    「湖畔のラミア」
    自業自得と言える真相であった。コロナ禍を経ているので、悪意がなくても無自覚な行動で疫病を広めることの罪深さは身にしみて感じる。

    「墓守は笑わない」
    隠れキリシタンを受け入れる代償。地元に伝わる英雄譚が実は……というあたり、胸糞具合が因習村ものの一つとして興味深かった。よくこんな設定を思いつくものだ。

    森司とこよみの「お前らもうつきあっちゃえよ」はお約束を通り越して腹が立ってきたので、もう勝手にやってくれ。

  • このシリーズ、久々に読んだけど、面白かったーー!

  • 20240507

  • 途中までよんで保留になってる
    今までのとは違い、細かな内容が多かった

  • 背ラベル:913.6-ク-13

  • シリーズ第13弾。

    3話からなる短編集。
    キャンピングカーで宝探しをしに行く一行のお話含む。
    部員たちそれぞれ食材を持ち寄って出かけるのだが、森司が持ってきたものがカップ焼きそば7個って・・・・汗。
    だから働け!森司!
    そのくせ他人が持ってきた食べ物ガツガツ食べる森司。
    どのへんが王子に見えるのだろうか・・・・?

    そんなお話。
    イライラしつつも読み進めてしまう。
    そろそろ部長の本性が見たい。

  • 読書録「ホーンテッド・キャンパス墓守は笑
    わない」3

    著者 櫛木理宇
    出版 角川ホラー文庫

    p130より引用
    “「正直言って、ぼくは彼についてあまり考
    えたくないんだよねえ。昔、信頼できる人に
    言われたことがあるんだ。"恨むと、相手と繋
    がってしまうからやめろ"って。べつにぼくは
    久裕くんを恨んじゃいないけどさ、でも恨み
    つらみに限らず、強い思念というのは余計な
    ものを引き寄せがちだし、いやでも相手とな
    にかを繋いじゃうでしょ」”

    目次より抜粋引用
    “こどものあそび
     湖畔のラミア
     墓守は笑わない”

     見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
    を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
    テリ。シリーズ第十三弾。
     前期試験は上手くいきそうで、想い人との
    関係も良好な状況に、人生の幸運期を感じて
    いる主人公・八神森司。二人で食事をしてい
    たお店で、森司一人になったタイミングで同
    じアパートの先輩と偶然出会い…。

     上記の引用は、異父弟に対するオカルト研
    究会部長・黒沼の台詞。
    以前にも出てきて面倒ごとの種をまき散らし
    た人物ですが、本人に悪気が無いようなのが
    やりづらそうです。嫌な相手、邪魔な相手の
    ことは、考えてしまう事さえ自分の害になる
    もののようですね。出来るだけ遠ざけて、軋
    轢が出ないくらいに無視を決め込むくらいで
    いいのかもしれません。
     二話目に登場するある人物の身勝手さは、
    大きな病の流行期である現在、反面教師とし
    て良い例なのではないでしょうか。
    よくよく考えて行動したいものです。

    ーーーーー

  • おかしい・・・こんなにストレートに森司の恋が
    成就してよいのだろうか(こよみは弩近眼である)
    本人も首をかしげるほど仲が近くなったある時、
    寮の先輩が森司がこよみ以外の美人とラブラブの
    様子を見たとの濡れ衣をこよみの前で話すと

    でもうまく行くのだよ(´・ω・`)
    今回は隠れキリシタンの話だよ(ネタバレ)

  • 人物描写の美醜の差が激しすぎない?普通の人は出てこないの?

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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