お引っ越し (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 147
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041061657

作品紹介・あらすじ

これを読んだら、今晩、家の扉をひらくのが怖くなる、かもしれない――

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。ここに決めてしまおうか? 
しかし白い壁に小さな穴を見つけたキヨコは、そこからじわじわと“イヤな感じ”が広がっていくのを感じるのだった……。
片付かない荷物、届かない段ボール、ヤバい引っ越し業者、とんでもない隣人――
きっとアナタも身に覚えがある引っ越しにまつわる6つの恐怖。
ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』の著者にして“イヤミスの女王”、真梨幸子が
引っ越しにまつわる不気味さと、じわじわくる恐怖を描いた出色のサイコミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 真梨幸子『お引っ越し』角川文庫。

    引っ越しをテーマにしたイヤミス連作短編集。いずれの短編にも通行人的な役回りで登場するアオシマさんが解説で、短編の裏側にあるものを詳しく紹介してくれている。そして、明かされるアオシマさんの正体とは…このアオシマさんの解説も真梨幸子の仕掛けの1つなのだろう。

    いずれの短編も嫌なテイストであり、引っ越しを経験した者や、これから引っ越しをしようとしている者にとっては背中が寒くなるような作品ばかりであった。

    『扉』『棚』『机』『箱』『壁』『紐』『解説』の7編を収録。

  • 引っ越しは人生の一大イベントの一つだ。
    その空間は自分の心身を休める場所であり、様々な要因があって初めて快適な空間となりうるからだ。

    しかし、自分が帰ってくる場所が、「何か嫌な感じ」だったとしたら?
    隣人トラブルは誰しも少なからず経験があるに違いない。
    上階から聞こえてくる子供の足音、なんてものはありがち。
    大抵の場合は仕方ないと我慢したり、謝罪しに行ったり、来てもらったり。
    ひどくなればどちらかが引っ越す、という具合に解決の方法を探るものだが......。

    本書を読んだ後は、非常口の場所、操作方法、その他諸々を確認したくなる。
    恐ろしげなり、恐ろしきかな!

    私は記憶にある限り、4回ほど引っ越している。
    そのほとんどが新築への引っ越しだ(賃貸であっても!)。
    幸いにしてこの世ならぬものを見たことはない。
    だから本書も怖い怖いと思いながら、想像の域を出ない。
    繰り返しになるが、「幸いながら」。

    家とは念がたまりやすい場所であるという。
    オカルティック、スピリチュアルな話ではあるが、それでも家選びに慎重になるのは人の常。
    さて、その家、本当に大丈夫ですか?
    それから......「解説」を先に読むなどゆめゆめ無きよう心からお願いいたします......。

  • 引っ越しにまつわる短編連作。最後には全部が繋がる。
    机は怖かったー。サイコホラーだったり、ミステリーだったり。怖いなぁ。少しずつ登場人物や場所が重なっていくのかな?と思っていたら、最後の最後に謎のアオシマさんの招待が...

  • ホラーじゃないけど、ホラーのようでもあり。ゾクゾクして何が起こるのかというワクワク感があり面白しろかった。引っ越しにまつわる連作短編集。意外なラストで驚いた「机」。職場のレイアウト変更でのいじめが陰湿な「箱」が特に印象に残った。アオシマさんがこの本の鍵を握るんですね。タイトルが一作品を除き漢字一文字なのがいいな。登場人物がすべてカタカナなのも何か意味がある?そんな事も考えながら読んだ(わからなかったけど)。真梨さんの作品は好みのものと、そうじゃないものな分かれるから、よくよく選んでまた読んでみたい。

  • 引っ越しは少ない方だが、やはり、引っ越しには、様々な出来事や、新居でなく、中古物件だったりすると前の住人の家族構成などが分かったり、どんな人なのかわからないことも多々あり、なにか取り憑いているものがふと見えたり、見えない何かが霊感によって見えてしまうというゾッとする体験もあるだろうと感じる。本作も、引っ越しにまつわるゾッとする話の短編で、ある人物が終始絡んでいるのだが、最後までその人物像が見えてこなかったのに、謎が深まる終わり方でその人物は気をつけたほうが良いだろうという感じの印象を残すものだった。

  • 引っ越しにまつわるホラー短編。
    短編だけどちょっとだけ各話ごとにつながりもあり、なかなか綺麗な伏線回収。
    ホラー長編は読後の疲労がすごいけど短編ならほどよくいいかも

  • NICEイヤミス!

  • 中森明菜の「ゲラッ、ゲラッ、ゲラッ、ゲラッ」を聞くたびに、この本の話をゾクっと思い出しそう。

  • 2018年、20冊目は、真梨幸子。「引っ越し」をテーマとした、連作短編集。

    今回はタイトルに、一言コメントを添えて……。

    扉:悪夢系とでも言えばイイかな。

    棚:時系列的に引っかかるトコあるが、見事にヤラれました。

    机:コレは大好物。ユーモア感じるオチの後で、遅効性の毒が効いてくる。

    箱:真梨幸子流、イヤミス調、ベタなホラー。

    壁:コレも、ややベタ感ある、サイコもの。

    紐:話としては、少々、弱い気も……。一方、前のいくつかの話とリンクして(紐で繋がって)いる。

    解説:ん~っ……。サラっと読んでしまった方々には親切ではある。一方、個人的、お気に入りの「棚」のヤラれた感、「机」の遅効性毒は薄れてしまった気も……。

    全体的に、実話系怪談を元ネタに、真梨幸子流に仕上げた、ホラー色の濃いイヤミスといった印象。

    「机」「棚」の二編だけでも、★★★★☆の価値あり。他も、多少の好みのバラつきあるが、総合評価、★★★★☆は、やや甘めながら、妥当なトコ。

    「紐」で終ると、少し締まりに欠けるのも解る。「解説」までで作品なのも解る。ソレだけに、その「解説」の好みが、自分的に……。

  • たまに怖い話しとかが読みたくなる衝動にとらわれますw 気になっていて、今回書店で目に留まったので手に取っていました。

    前に読んだ 『夜葬』 はオカルト的怖さでしたが、こちらの『お引っ越し』は見えない者から導びかれる恐怖というか。
    こんな扉を見たら・・ こんな棚があったら・・ こんな机からあんな物を見つけたら・・ こんな箱が置かれていたら・・ こんな気になる壁があったら・・ そして黒い紐・・・・叫び
    あああ 怖いよ~ でも一番謎で、一番怖いのは管理人さん、何者なんだーってなってしまいました(゜o゜;;

    解説もめっちゃ怪しかったですw

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著者プロフィール

真梨 幸子(まり ゆきこ)
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『殺人鬼フジコの衝動』がシリーズ累計50万部を超えるベストセラーになり、舞台化・ラジオドラマ化、代表作の一つと目される。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
他の代表作に、TVドラマ化された『5人のジュンコ』、『祝言島』など。

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