- KADOKAWA (2018年2月24日発売)
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感想 : 34件
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784041061664
作品紹介・あらすじ
生後まもなく、流木に乗って漂っていたところを拾われて以来、十七年間、親兄弟も親戚も友人もなく、
何ごとにおいても自らの感情を封じこめ、慎ましい生活を送ってきたリュス。十七歳で救済院を出て、
ネオ・バロック様式のミロナ地図収集館の受付で働きはじめた。化石のような地図に囲まれて、
静かでつつましい日々を送っていたはずなのに、ある日リュスのもとに、地図製作技師メルカトルなる人物から、
謎の地図が届き、次々と彼のまわりで不可思議な事件が起き始める――
往年の大女優エルヴィラ・モンド、少女たちのファッション・リーダーであるモデルのルゥルゥ、私立学校の意地悪なボンボン、
黒猫のガスパール…個性豊かな面々が、リュスの変わりばえのしない毎日にさざなみを起こし・・・・・・
かじかんだ心がじんわりほどける、とびきりロマンチックなボーイ・ミーツ・ガール!
感想・レビュー・書評
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地図収集館で働く主人公に差し出された一通の手紙と地図から始まる、ちょっぴり不思議な物語。
地図に導かれてどこへ行くんだろうと、つい気になって追いかけてしまう。
地図収集館の内装や隙間なく積み上がった書棚、小さなアパートの屋根裏部屋、紅い封蝋つきの封書。素敵だなあ。
ジブリ風のアニメーションで見てみたい。
ふわっと温かくて、可愛らしくて、心地よい余韻を感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出自が不幸ゆえにどこか達観した少年とそれを振り回す少年と奔放かつわがままな女性たちという得意の構図だが、昔の作品と違い他者の生活や街の雑踏が感じられる。
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まるで、ひとつの舞台作品を観たかのような読後感だった。
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文庫本の裏表紙のあらすじに「冒険活劇」とあるが、これは誇大すぎると思う
一般的に思い描く冒険活劇では全然ない
面白かったけど、主人公と同じことを私がされたら相手とは絶縁する
絶対に今後二度と接触したくない、断固として視界に入れたくないレベル
作中のキーアイテムである地図の、作中での使われ方がよかった
万人向けの地図ではなく、個人的な地図ってなんかいい -
喉ごしの良い曹達水を小さなグラスでさっと飲み干したような読後感の良さ。長野まゆみさん、このようなわかりやすく受け取りやすい娯楽小説までも書く作家さんになったのかと驚き嬉しかった。
大事なポイントは、サイダーではなく曹達水、なところ。長野まゆみさんらしさが細部に宿っていました。 -
行きつけの本屋さんにお目当ての本が置いてなかったので代わりにこの本買って帰る。
中学校(?)で習った地図の図法。メルカトル、モルワイデ、グード、ボンヌ、ランベルト…、色々あって試験にも出たけど、今やどれがどんなとか分からないや。
さて、この本、救済院で育ち学資を稼ぐために地図収集館で働くリュスのもとにメルカトルなる人物から一通の手紙が届いた時から、彼の周りには変わった人々が現れ、次々と変わったことが起こる。
う~ん、読み終わってみて分かるけれど、何とも面倒くさいお話しね。
ああいう理由でわざわざああいうことしなくてもいいんじゃないっていう気がするけど、それじゃあ、お話にならないってか。 -
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2021/07/05 読了。
感想は某所のブログで書いたものの再掲です!
・200pもないくらいだったので、1日で読めました。少年愛以外の長野まゆみは初めて読んだんですけど、良かったです。最終、一気に物語が収束していく感じは読んでて気持ちが良かった。
・しかし、主人公のリュスくんがいかにも長野まゆみが好きそうだな~~~。という人物で、さすがの長野まゆみ。リュスくんは救済院育ちで、感情を表に出さない。予想外の何かが起こったとして、疑問は持てど戸惑ったりうろたえたりせず、その状況を一旦受け入れる。長野まゆみ、基本姿勢が受け身である少年(青年)が好きなんだろうな。そして、そういう少年(青年)を理不尽な目に遭わせたり不可解な状況に陥らせるのが好きなんだろうな。 -
小芝居のようだと感じていたら、本当に小芝居だった。
登場人物に余白がなく、詰め込んだ感じ。あれもこれもと欲張り過ぎて、勿体無い感じ。
舞台で観たら勢いがあってのまれそうだけれども、文章で読むと遊びの部分がなさ過ぎて好みではなかった。 -
街もアパートも図書館の描写も、昔のヨーロッパ映画のようにイメージできて最高でした。清貧生活におけるプディングの七色のような存在感が素晴らしい。
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思ったより読むのに時間が掛かった。しっかりと読み進めて行かなければ内容が分からなくなるそんな作品だった気がする。
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メルカトルときたからもっと地図がキーになるのかと思ったが、地図の存在感はさほどではなかった。
リュスの平静な心と同じように文章も静かで、淡々と進んでいった印象。ちょっと盛り上がりに欠けたかな… -
地図収集館で働く孤児院育ちの主人公のもとに、メルカトルという人物から手紙が届いてことがきっかけで、次々に不可解なことが起こる。
一つずつ話が進むたびに、少しずつ謎が解けて行くのだが、「地図」という冒険に使うアイテムが主人公の進む道を示すアイテムになっていて、謎解きと冒険が合わさったようなストーリー。
よくある長野まゆみの世界観とは少し違う、ファンタジー。 -
「映画三昧で本を読む時間がつくれないから、とにかく本屋で目についたいちばん薄い本を買う」の第2弾。のはずだったのに、思いのほか読むのに時間がかかってしまい、何やっているんだか(笑)。時間がかかったのはつまらなかったからではなく、その逆。丁寧に読みたくなるし、丁寧に読まないとついていけなくなる。まるで翻訳ものを読んでいるかのようで、乙一の『銃とチョコレート』なんかを思い出しました。異国の港町、地図収集館に勤める17歳の静かな日常がミステリーに引き込まれてワクワク。この表紙、素敵です。絵本でも読みたいぐらい。
著者プロフィール
長野まゆみの作品
