- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041061718
作品紹介・あらすじ
敬愛する藩主・斉彬の突然の死は、吉之助に大きな衝撃を与えた。吉之助は自分を曲げることができず、斉彬の異母弟で国父となった久光と正面衝突、奄美大島に遠島を言い渡されてしまう。島で妻を娶り長男を授かった吉之助は、初めて愛を、さらには島民の貧しさを知り、家族と政の大切さを実感する。大久保正助らの奔走でようやく赦免が下り、鹿児島に戻った吉之助だったが、時代は急変、国内には尊皇攘夷の風が沸き起こり、不穏な空気が立ち込めていた。駆け抜ける幕末編!
感想・レビュー・書評
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2018.8.9
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NHK大河ドラマで正に展開中の場面であり、意識せざるを得ない。愛加那には二階堂ふみの顔が浮かんでしまう。著者の西郷解釈があちこちに出てきて、月照との同性愛的な心中場面などは、TVでは取り上げづらかっただろう。奄美から徳之島、沖永良部島へ。徳之島の5日間、そこを愛加那が2人の子供を連れて訪問するところは劇的。流された後の活躍場面までの期間の短さが驚き。ここまで急な出世だったのだ!確かに現実にも短かったのだろうが、そのあたりの描写が欠けているのが残念。しかし断片的には数々の逸話が楽しい。
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「西郷どん(中)」林真理子著、角川書店、2017.11.01
174p ¥1,000 C0093 (2018.02.07読了)(2018.01.26購入)
【目次】(なし)
八 (一橋慶喜擁立) 3頁
九 (愛加那) 31頁
十 (菊次郎) 57頁
十一 (徳之島・沖永良部島) 77頁
十二 (帰藩) 102頁
十三 (勝海舟) 126頁
十四 (岩山糸) 149頁
☆関連図書(既読)
「西郷どん(上)」林真理子著、角川書店、2017.11.01
「話し言葉で読める「西郷南洲遺訓」」長尾剛著、PHP文庫、2005.12.19
「西郷隆盛『南洲翁遺訓』」先崎彰容著、NHK出版、2018.01.01
「西郷隆盛 上」井上清著、中公新書、1970.07.25
「西郷隆盛 下」井上清著、中公新書、1970.08.25
「翔ぶが如く」全10巻、司馬遼太郎著、文春文庫、1980.01.25-1980.05.25
「目でみる日本史 「翔ぶが如く」と西郷隆盛」司馬遼太郎・山本七平著、文春文庫、1989.11.10
「史伝 西郷隆盛」海音寺潮五郎著、文春文庫、1989.09.10
「西郷と大久保と久光」海音寺潮五郎著、朝日文庫、1989.12.20
「島津斉彬」加藤惠著、PHP文庫、1998.10.15
「花の生涯 上」舟橋聖一著、祥伝社文庫、1992.12.20
「花の生涯 下」舟橋聖一著、祥伝社文庫、1992.12.20
「桜田門外ノ変 上巻」吉村昭著、新潮文庫、1995.04.01
「桜田門外ノ変 下巻」吉村昭著、新潮文庫、1995.04.01
「生麦事件(上)」吉村昭著、新潮文庫、2002.06.01
「生麦事件(下)」吉村昭著、新潮文庫、2002.06.01
「松平容保-武士の義に生きた幕末の名君-」葉治英哉著、PHP文庫、1997.01.20
「世に棲む日日(1)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.03.10
「世に棲む日日(2)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.03.10
「世に棲む日日(3)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.04.10
「世に棲む日日(4)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.04.10
(「BOOK」データベースより)amazon
敬愛する薄主・斉彬の突然の死は、吉之助に大きな衝撃を与えた。吉之助は自分を曲げることができず、斉彬の異母弟で国父となった久光と正面衝突、遠島を言い渡されてしまう。島で妻を娶り子を授かった吉之助は、初めて愛を、さらには島民の困窮を知り、家族と政の大切さを実感する。大久保一蔵らの奔走でようやく赦免が下り、薩摩に戻った吉之助だったが、時代は急変、国内には尊王攘夷の風が湧き起こり、不穏な空気が立ち込めていた。駆け抜ける幕末編! -
突然斉彬が亡くなり、島流しにあいながらも、島では嫁を貰い子を成す。大久保らの取りなしで薩摩に戻り尊王攘夷から、倒幕へ動き出す。
吉之助の人柄が味方を作り、人に慕われていく。
優しさを伴なう行動力が西郷吉之助には備わっていたのだろう。 -
最後の方で、ようやく坂本龍馬が登場。
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<内容紹介より>
敬愛する藩主·斉彬の突然の死は、吉之助に大きな衝撃を与えた。吉之助は自分を曲げることができず、斉彬の異母兄弟で国父となった久光と正面衝突、遠島を言い渡されてしまう。島で妻を娶り子を授かった吉之助は、初めて愛を、さらには島民の困窮を知り、家族と政の大切さを実感する。大久保一蔵らの奔走でようやく赦免が下り、薩摩に戻った吉之助だったが、時代は急変、国内には尊皇攘夷の風が湧き起こり、不穏な空気が立ち込めていた。
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前巻より、吉之助の心情描写が多かったように感じました。
遠島となり、自己の在り方を見つめる場面が多かったからでしょうか。
奄美大島で妻となる女性が二階堂ふみだと知り、ちょっと想像していたキャストとは違うかな?とも思いましたが、徐々に「大人物」として風格を現してゆく吉之助の活躍に期待が高まる内容になっています。
もっとも、西郷の生涯をしっかり知らなかったので、2度も遠島になっていたり、南西諸島の島民の暮らしに憤慨したり、という部分は新鮮に感じました。
蛤御門の変や長州征伐などを乗り越え、坂本龍馬と邂逅したところで下巻へと続きます。