悪い夏

著者 : 染井為人
  • KADOKAWA (2017年9月29日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041061824

作品紹介

26歳の守は地方都市の社会福祉事務所で、生活保護受給者(ケース)のもとを回るケースワーカーとして働いていた。曲者ぞろいのケースを相手に忙殺されていたその夏、守は同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースである22歳の女性に肉体関係を迫っていることを知る。真相を確かめるために守は女性のもとを訪ねるが、やがて脅迫事件は形を変え、社会のドン底で暮らす人々を巻き込んでいく。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出をもくろむ地方ヤクザ。負のスパイラルは加速し、ついには凄絶な悲劇へと突き進む――。

悪い夏の感想・レビュー・書評

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  • えげつないのが良い

  • 横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作。生活保護受給者を回るケースワーカーの男が同僚の悪事を暴いていくうちに、不正受給、貧困、地方やくざが事件に絡み、崩壊していくというお話。男がどういう結末を迎えるかでグイグイ読み進めたけれど…やくざの組の人たちとか(反感買っていたっていうので、お仕置きしないのかとか)、男が恋に落ちた女の行動がどうかと思ったけれどね(男への想いの変化とか、子供に対する態度の変化)。堕ちていくのがどこでもありそうで、怖かったです。

  • 図書館で借りた本。市役所の福祉課・保護担当になった2年目職員の佐々木守が主人公。ケースワーカーで生活保護受給者の担当。市役所の中でも病む人が多い仕事内容でもある。不正受給者を減らせと県から指令も出る中、ある問題を起こし退職した職員が出てしまう。佐々木はその職員のいざこざに巻き込まれる中、生活保護受給者の22歳のシングルマザーに惚れてしまい人生転落していく。元々地味で冴えない佐々木は女性に全く縁がない真面目で気弱な公務員だっただけなのに、底辺人種・ヤクザに利用されてしまった為に鬱展開に。救いがない話だった。

  • 暗い。終始暗い。設定が設定だけに仕方ないか。
    人物の描き方が稚拙で違和感しかない。終わり方も何が言いたかったのかはっきりしない。読まなくてもいい本だと思います。

  • いやぁ、勿体無い!途中までは本当に面白く、グイグイ読まされた。それが終盤にきてチープな物語に変貌してしまった。

    ケースワーカーと不正受給者、それにヤクザとくれば柚月裕子の『パレートの誤算』と似ている。中盤まではパレートを凌ぐほど面白かったんだが、ケースワーカーの宮田有子のキャラクターがハッキリしてからが、こうきたかぁ。と残念でならない。

    物語は、不正受給者と奮闘する様々なケースワーカー。あるケースワーカーが不正受給者を脅迫して金銭を要求し、肉体関係を結ぶ。その事実を知った正義感のケースワーカー。そして、それをネタに新たなビジネスを展開しようとするヤクザ。ケースワーカーの奮闘と不正受給者の実態を描く。

    実際こういうことってあるんだろうなぁと思ったし、生活保護に関しても考えさせられた。物語としても凄く面白かったので、途中までは4か5どちらにしようかと悩んだが・・・。最後まで突っ走って欲しかったというのが正直な気持ち。

  • ほんとに悪い夏だ…
    奥田英朗の「最悪」や「無理」などと重なる。
    しかも、生活保護に関して現実に起こっていそうな出来事であり、それが故の胸糞の悪さを感じた。

  • この先どうなるの!?と思いながら一気に読み終えてしまった。すごく面白かったけど救いがない終わりなので再読はきついなー。

  • 面白かった。みんながゲス過ぎて、振り切れた面白さを感じた。

  • 第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作。
    現実味を帯びすぎていて辛いが、それゆえ先が気になり一気読み。

  • 第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞。 面白かった‼生活保護の不正受給者とケースワーカー、幾重にも絡んだ闇。ネグレスト、シングルマザー万引き、覚醒剤、ヤクザ、ブラックてんこ盛りラストにかけてめちゃめちゃな展開。ミステリーと言うよりサスペンスw悪い夏です。社会的問題を上手く描いた作品だと思います。

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