龍一語彙 二〇一一年 ‐ 二〇一七年

著者 :
  • KADOKAWA
3.71
  • (1)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062142

作品紹介・あらすじ

2017年11月4日から、映画「Ryuichi Sakamoto: CODA」が全国公開となる坂本龍一。
坂本龍一の音楽と思索の旅を捉えたドキュメンタリー映画だ。
また、2017年3月には8年ぶりとなるソロアルバム『async』をリリースし、好評を得ている。
そんな坂本龍一の言葉辞典、『龍一語彙』の登場。
「坂本龍一の頭の中にある言葉を覗けば、世界が読み解ける気がする。
2011年から2017年の激動の7年間に坂本龍一が発した言葉を集めて編集した、
私たちが世界知るための言葉辞典」
坂本龍一がこの7年間にインタビューなどで発した言葉を集めて、「龍一的語彙」と「一般的語彙」を加えて解説していく。
本文464ページに、坂本龍一の撮影による32ページの口絵カラー写真もつく(合計496ページ)。巻末には、福岡伸一氏による解説を掲載。
坂本龍一版「現代用語の基礎知識」から世界をみる一冊。ファンはもちろんすべての人におくる、世界を読みとくための本。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 辞典!(エッセイか何かだと思ってた)

    KADOKAWAのPR
    坂本龍一言葉辞典、坂本龍一版「現代用語の基礎知識」から世界をみる――
    2017年11月4日から、映画「Ryuichi Sakamoto: CODA」が全国公開となる坂本龍一。
    坂本龍一の音楽と思索の旅を捉えたドキュメンタリー映画だ。
    また、2017年3月には8年ぶりとなるソロアルバム『async』をリリースし、好評を得ている。
    そんな坂本龍一の言葉辞典、『龍一語彙』の登場。
    「坂本龍一の頭の中にある言葉を覗けば、世界が読み解ける気がする。
    2011年から2017年の激動の7年間に坂本龍一が発した言葉を集めて編集した、
    私たちが世界知るための言葉辞典」
    坂本龍一がこの7年間にインタビューなどで発した言葉を集めて、「龍一的語彙」と「一般的語彙」を加えて解説していく。
    本文464ページに、坂本龍一の撮影による32ページの口絵カラー写真もつく(合計496ページ)。巻末には、福岡伸一氏による解説を掲載。
    坂本龍一版「現代用語の基礎知識」から世界をみる一冊。ファンはもちろんすべての人におくる、世界を読みとくための本。
    http://www.kadokawa.co.jp/product/321707000062/

  • 3.5

  • 2011年から17年の様々な媒体に発表された発言を36のテーマに分類したもの。よくこれだけ集めてきたなあ、と。ドイツの哲学者、テオドール・アドルノはアウシュビッツ虐殺の後、詩を書くことは野蛮であると言った。こう言い換えたい。フクシマの後に声を発しないことは野蛮である。(p.349)を地で行くように、フクシマ前もフクシマ後も社会的な発言を続けていた坂本龍一。イロコイの人たちの言い伝えで、大事なことを決める時は7世代先のことまで考えて決めるという有名なものがあります。(p.96)が根底にあるかのように、環境問題、国際政治、さまざまに発言しているのを知ることができず。それだけでゃなく、記憶と想像力、演奏も創造、「家具の音楽」やアンビエント・ミュージックも人の意識を規定すること、シェールガス採掘と地震、国会や政府が民意を反映しないことなど、さまざまな論点。ほっこりしたところでは、一緒にこれ以上ないぐらい美味しい鮨を食べにいった坂本美雨が、「の夜のライヴでこんなにおいしい鮨を食べたと、ネタをひとつひとつ挙げて感動を綴る10分にも及ぶ大作の「鮨の歌」を即興的に歌ったほど(p.300)」という一節。その歌聴いてみたかった。

  • 日本は先進国のなかでは2番目に森の多い国だそうです

    それぞれの空間の、そこにある空気の分子の動きを全部とらえるくらいの技術に向かって欲しいんです、本当は。

    「analogy」という言葉にもあるように自然の中にパターンを見つけて、意識の中でシンクロナイゼーションさせる。そうすると人間の脳は快感を覚える。何かわかったような気になる。(中略)自然っていうものは、見方によって、どういう風にでも見ることができるし、捉えられるものじゃないかなと思っています。その自然の中のランダム性も人によっては、ランダムなんだけれど、シンクロして見えることもある。

  • 【右翼】3.11以降、ずっと思っているのが、真に日本を愛しているならば、本当の右翼ならば、国土を汚し、国の未来である子供たちの健康を脅かす原発を認めることはできないはずだということです。 【デモクラシー】デモクラシーの語源は民衆が政治をやること。代議制は仮の形式。本来は民衆一人ひとりが自分の意見を述べることが民主主義。だから一人でも十人でも百人でも意見を堂々と言うのは当たり前のことなんです。

  • 坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Samoto CODA』の公開日と同日発売で、映画を観てから読んだ。この5年間の教授の思考回路を活字化。インタビューなどは既読も多いはずが、語彙の解説付きだと新鮮だった。装丁のくすんだブルーは坂本龍一責任編集のCDBOOK「スコラシリーズ」と同系色。11月は教授の世界にどっぷり。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

さかもと・りゅういち:1952年東京生まれ。3歳からピアノを、10歳から作曲を学ぶ。東京藝術大学大学院修士課程修了。78年にソロ・アルバム『千のナイフ』でデビュー。同年、細野晴臣、髙橋幸宏とともにYMOを結成し、シンセサイザーを駆使したポップ・ミュージックの世界を切り開いた。83年の散開後は、ソロ・ミュージシャンとして最新オリジナル・アルバムの『async』(2017)まで無数の作品を発表。自ら出演した大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』(83)をはじめ、ベルトルッチ監督の『ラスト・エンペラー』(87)、『シェルタリング・スカイ』(90)、イニャリトゥ監督の『レヴェナント』(2015)など30本以上を手掛けた映画音楽は、アカデミー賞を受賞するなど高く評価されている。地球の環境と反核・平和活動にも深くコミットし、「more trees」や「Stop Rokkasyo」「No Nukes」などのプロジェクトを立ち上げた。「東北ユースオーケストラ」など音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動もおこなっている。2006年に「音楽の共有地」を目指す音楽レーベル「commmons」を設立、08年にスコラ・シリーズをスタートさせている。2014年7月、中咽頭癌の罹患を発表したが翌年に復帰。以後は精力的な活動を続けた。2021年1月に直腸癌の罹患を発表し闘病中。自伝『音楽は自由にする』(新潮社、2009)など著書も多い。

「2021年 『vol.18 ピアノへの旅(コモンズ: スコラ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂本龍一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×