どん底名人

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 38
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062173

作品紹介・あらすじ

名人四連覇など囲碁界の頂点を極めた依田紀基。頂点を極める才能を開花させた環境とは? そして私生活でも極めた贅沢。やがて頂点から遠ざかり、家庭も崩壊していく破天荒な人生を、著者自らが書き記す。

感想・レビュー・書評

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  • 稲葉禄子さんの本を読んで出てきた囲碁棋士、依田紀基に興味が湧き本書を読んでみた。
    著者の人生が波乱万丈で、かつ示唆に富む本であり、あっという間に読んでしまった。囲碁、ギャンブル、借金、家族との離別など話題が豊富。とくに印象に残ったのは著者が棋士として成功できたのは「虚仮の一念岩をも通す」というような思いであるとのこと。これしかない、と覚悟を決めて何か一つのことに打ち込んでいる人は強いと思う。

    囲碁の勉強の参考にもなった。意味がわからなくても対局者の打った手を碁盤に並べて暗記できるまで繰り返し並べる。この「繰り返し」が重要とのこと。無意識でできなければ実力とは言えない。このあたり数学の学習においても参考になる。小平先生が数学の本がわからないとき何度もノートに書いているうちにわかってきた、と書いていたのと共通していると思う。良く思うが、囲碁と数学は似ている。

  • ふむ

  • 依田紀基 著「どん底名人」、2017.11発行。1966.2北海道美唄生まれ、岩見沢育ち、9歳で碁を覚え、14歳で入段(プロ棋士)した著者の自伝記です。遺言のつもりで執筆とのこと。囲碁に強くなるにはどうすればいいかなど、そして、奇天烈・破天荒な藤沢秀行氏のことが書かれています。秀行さんに奥さんが3人、それぞれ家庭があり子供がいて膨大な借金があったこと。その真似をしたとは思いませんが、5歳下の同業の原幸子さんと結婚し、男の子が3人いるのに遊び続けて浪費、お金にルーズ、今は妻子と別居とか。しっかりして欲しい!

  • ダイヤモンド2018112掲載高浜正伸rec

  • 依田さんのファンになりました。

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著者プロフィール

安藤武夫七段門下。
1980(昭和55)年プロ初段、1993(平成5)年九段。
1984(昭和59)年に18歳で第10期名人戦リーグ入り(当時の最年少リーグ入り記録)。
1996(昭和8)年には、第1回三星火災杯世界オープン戦で優勝。
なお、名人4連覇、十段2期、碁聖6期、新人王5期、NHK杯3連覇などタイトル獲得多数。

「2018年 『一冊で強くなる! 囲碁 基本のコツ 打ち方がわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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