- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041062173
作品紹介・あらすじ
高濱正伸氏(花まる学習会代表)、小沢一郎氏(アマ六段、代議士)推薦!
「私はこの本を、遺言のつもりで執筆した」
北海道から単身上京して内弟子となり、囲碁界の頂点を極め、しかし女やギャンブルに溺れ下り坂に至るまでの明暗を、自ら向かい合い書き抜いた類まれなる自伝。
◆子供時代
野山を駆け回った子供時代/囲碁との出会いはクワガタ/北海道から単身上京 院生へ
◆内弟子時代
安藤門下/憧れの呉清源先生/師匠夫妻が多くの弟子を育てた理由/継続×信念×ツキ
最悪の暴力教師/オール1でも困らない
◆入段
念願のプロ試験合格/デビューから11連勝/秀行先生との出会い
家訓/親友/新人王戦初優勝の思い出
◆歌舞伎町漬け
独立してサルに/碁が怖い/復活のきっかけ 上村先生の一言/秀行先生との再会
◆上昇から一転、バカラ地獄へ
上昇/バカラ地獄へ足を踏み入れる/なぜバカラで負けるのか
◆どん底、そして光明
どん底、そして光明/初のビッグタイトル/死ぬことが怖くなくなった
結婚/破綻/孤独
◆生きてるだけで丸儲け
生きてるだけで丸儲け/小沢一郎さんとの出会い/AI囲碁について
三國志2/大いなる意思との約束/大勝負の舞台とは
負けた後こそが大事/生き恥/秀行先生は人生の目標
現状とこれから
感想・レビュー・書評
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稲葉禄子さんの本を読んで出てきた囲碁棋士、依田紀基に興味が湧き本書を読んでみた。
著者の人生が波乱万丈で、かつ示唆に富む本であり、あっという間に読んでしまった。囲碁、ギャンブル、借金、家族との離別など話題が豊富。とくに印象に残ったのは著者が棋士として成功できたのは「虚仮の一念岩をも通す」というような思いであるとのこと。これしかない、と覚悟を決めて何か一つのことに打ち込んでいる人は強いと思う。
囲碁の勉強の参考にもなった。意味がわからなくても対局者の打った手を碁盤に並べて暗記できるまで繰り返し並べる。この「繰り返し」が重要とのこと。無意識でできなければ実力とは言えない。このあたり数学の学習においても参考になる。小平先生が数学の本がわからないとき何度もノートに書いているうちにわかってきた、と書いていたのと共通していると思う。良く思うが、囲碁と数学は似ている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
依田紀基 著「どん底名人」、2017.11発行。1966.2北海道美唄生まれ、岩見沢育ち、9歳で碁を覚え、14歳で入段(プロ棋士)した著者の自伝記です。遺言のつもりで執筆とのこと。囲碁に強くなるにはどうすればいいかなど、そして、奇天烈・破天荒な藤沢秀行氏のことが書かれています。秀行さんに奥さんが3人、それぞれ家庭があり子供がいて膨大な借金があったこと。その真似をしたとは思いませんが、5歳下の同業の原幸子さんと結婚し、男の子が3人いるのに遊び続けて浪費、お金にルーズ、今は妻子と別居とか。しっかりして欲しい!
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ダイヤモンド2018112掲載高浜正伸rec
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依田さんのファンになりました。
著者プロフィール
依田紀基の作品





