悲しい話は終わりにしよう

著者 : 小嶋陽太郎
  • KADOKAWA (2017年11月29日発売)
3.86
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062319

作品紹介・あらすじ

生まれ育った町で大学生になった僕は、図書館で寝るか、数少ない友人と慣れないビールを飲んで時間をつぶす毎日を送っていた。季節とともにまわりはどんどん変わっていくのに、僕には前に進めない理由があって――

悲しい話は終わりにしようの感想・レビュー・書評

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  • 読み始めて最初に思ったのが、文章に特徴があって読んでいると音楽を聴いているような不思議な感覚がくせになり一気に引き込まれました。景色や人物の描写も素晴らしく、長野の風景が常に頭に浮かびながら読みました。
    話の方もとても面白かったです。物語全体を通して漂っている独特の雰囲気が心地よかった。現時点で今年のNo.1小説です!!
    小嶋陽太郎さんの小説ははじめて読んだのですが、他の小説も読みたくなりました♪

  • 今までの小嶋陽太郎の明るいおかしみに満ちた世界たちから一転。こんなにも心の深いところに痛みを感じる物語を描くとは。
    中学生の男女三人と、大学生の男女三人。周りと距離を取って生きている彼らの二つの物語が交互に語られる。彼らの間に、どんなつながりがあるのか。どういう関係があるのか。
    悲しく寂しい心は誰がどうやって救うのか。
    もしかすると、と思いながら読んでいく。半ば当たり、半ば外れた予想は温かく悲しい涙のラストを迎えた。長い長い悲しい話を包む光が美しい。

  • 今までのファンタジー色はなく、地元松本、信州大学を舞台に等身大の世界を描く。男2人と女1人の組み合わせ、周囲の人たち、それぞれに事情があり触れられたくない過去がある。甘く切なくほろ苦い青春時代。

  • 「大学生の僕」と「中学生の僕」が一章ごとに語り手となる。
    それぞれにたった一人の親友がいて、そこにちょっと変わった女子が加わり…
    似たようなシチュェーションだけれど、何かが決定的に違う。
    大学生の僕の中には隠された深い闇がある。
    最後に明かされる闇の正体は、やりきれないほど哀しい。
    哀しい話は終わりにしよう。
    「僕」が未来に向かって手を伸ばせるよう祈らずにはいられない。
    いや、ちょっとこれ凄い。
    でも「市川」と「佐野」のミスリーディングはうまく成り立っていないかも。というか必要ないかも。

  • 中学の時から始まって大学3年まで続く悲しい話。沖田さんどうしたんだろう?

  • 天才的な小説だった。
    心理描写や設定、何もかもが素晴らしい。
    最近の作品によくある、「大どんでん返し」「最後に裏切られる」などのありきたりな言葉では表現できない。
    登場人物たちが心を痛めるのと同じく、読者も心を痛める。

  • 生まれ育った松本から出ることのないまま大学生に
    なった僕。季節とともにまわりはどんどん
    変わっていくのに、あの日のことを忘れられない
    僕は、ずっと動けずにいて…。痛みと絶望の先に
    光の眩しさに胸がひりつく青春小説。
    重かった…。

  • 0と100が隣り合わせ

    頭の中にも降る雨が
    とても身近に感じた
    絶望と決別してはじまりと手を繋ぐ希望は
    今1番欲しいものかもしれない

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