- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041062425
作品紹介・あらすじ
彼女の自殺に妻は関与していたのか、それとも? 濃密な親子関係から生じた歪を描いた(「氷雨降る林には」)。死人のように青ざめた顔をしたその歴史のある街は、その日、死装束のような濃い霧に包まれていた(「閉じ箱」)。死んだ母親と名付け親の作家との関係に潜む名前の真実とは?(「美樹、自らを捜したまえ」)等。著者初の短編から異色作まで美学に基づき築かれた独特のレトリックで集成された傑作ホラー・ミステリー短篇集。
感想・レビュー・書評
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タイプの違う短編が詰め込まれていて、閉じ箱ではなくおもちゃ箱だろうと言いたくなる。それでもニューロテック系の雰囲気はほぼ前作に共通していて、公式通りにやりきったような話も多い(「実験」、「氷雨降る林には」とか)。この辺はオチを楽しむようなものではないから、それだけにこだわる向きには、向いてないかも知れない。個人的ベストは「けむりは血の色」。
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オチが読める、もしくは拍子抜け。
なんか思ってたのと違った。 -
短編集。この作者の短編集の中では一番好きかもしれない。この作品は第一短編集であり再文庫化らしい。結末が予想しやすい話もあれば一捻りも二捻りもある話もあってバリエーションに富んでてどれも楽しく読めた。好みの話は「けむりは血の色」「夜は訪れぬうちに闇」「仮面たち、踊れ」かな。
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確か絶版になっていた本の復刊本。作者さんの多彩な短編が楽しめる本作。読み味が異なる作品ばかりですが、気付けば幻想的で異常な世界にいたような不条理さや恐怖が楽しめました。中でも『恐怖』はコンパクトにまとまっていながら大きな衝撃と恐怖があり、鳥肌が止まりませんでした。
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竹本健治の第1短編が角川文庫から復刊。
短編集としてはかなりボリュームと読み応えがあって良かった。1つ1つはどちらかというと短めなのだが、かなり濃厚だった。
さて、この先、ミステリ系は講談社文庫から、ホラーやSF系は角川文庫から復刊が続く……と期待してもいいのだろうか。
著者プロフィール
竹本健治の作品





