それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日

  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062432

作品紹介・あらすじ

その黒猫は一人ぼっちで喫茶店の駐車場にぽつんと蹲っていたところを友人に保護された。薬品でもかけられたのか、ライターで火でもつけられたのか。胸からしっぽにかけて毛がほとんど残っていず、背中一面焼けただれたようになっていた。しかもこちらを見つめる黒くて大きな瞳は見えていないよう。友人から引き取り、我が家にやってきた「みつき=美しい月」という名前の黒猫。おとうさんの膝が大好きで、寝るときはぴったり寄り添って朝まで離れない。人からひどい仕打ちを受けたかもしれないのに、それでもこの子は私たちを信じてくれている。これからはずっと一緒だよ。もう何も心配いらないからね。
でも、みつきは重い病気を抱えていた……。
最後まで精一杯生きた小さな黒猫の半年間を見守った、涙のフォトエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 動物の死を扱う小説やエッセイは、必ずと言ってよいほど涙を道ずれにする。この本も、読んでいて号泣である。人間に虐待を受けたであろう黒猫が、それでも人を頼り甘え、人との結びつきを強めていく。しかし、その猫の抱えていた重病は、人との結びつきをわずか180日で終わらせてしまう。しかし、その猫を世話した人にとっても、その猫自身にとっても、その180日は忘れられないものになっていく。動物好き、猫好きな人が読んだら必ず涙するだろう。いや、そうでない人でも泣くはずだ。写真に写る猫の丸い目が印象に残る一冊。

  • あらすじ

    目が見えない、人間に虐待を受けてのか背中に傷がある猫を里親として引き取ったけど、腎臓も悪く180日で亡くなってしまう。
    みつきちゃんは、パパのおひざと、カニカマが好き。
    家に来たらすぐ馴染んでくれた。

    感想

    お医者さんから、もう長くないことを告げられたとこ。
    まだあきらるのは早いって、言われてうれしかったところ。
    最後も、パパのおひざに乗りたがったところに感動。

  • 最後まで寄り添ってみつきちゃんもしあわせだったと思います。

  • 愛らしいクリクリお目目からは想像もできない過酷な猫生、痛々しい傷。お父さんの膝が好き、最後まで涙なしには読めませんでした。

  • みつきちゃんの愛らしさに涙が出た。

  • 号泣…。
    みつきちゃんも、保護した方たちもみんな頑張った。

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著者プロフィール

心の病気や死にたい気持ちをそのまま肯定し発信する作家・カウンセラー。
1979年大阪生まれ。 家庭でうまく愛情を受け取れない「愛着障害」として成長し、希死念慮や摂食障害、依存症に苛まれる。数々の精神疾患名(強迫性障害、双極性障害、境界性パーソナリティ障害、不安障害、てんかん)がつき自殺未遂を繰り返していたところ、猫エイズと猫白血病を患う猫「あい」と出会い、「命は何もできなくても、生きているだけで愛おしい」と知る。
その後は精神科医との共著を出すほか、全国での講演活動やカウンセラーとしての活動等、生きづらさ当事者だからこそ寄り添える方法を模索している。
主な著書に『死にたいままで生きています。』、『絆の病 境界性パーソナリティ障害の克服』、『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました。』、『生きたい彼 死にたい私 響き合う二つの命』など多数。

「2023年 『いのちのほとり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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