ローウェル骨董店の事件簿 交霊会とソルジャーベア (角川文庫)
- KADOKAWA (2017年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041062524
作品紹介・あらすじ
第一次大戦直後のロンドン。
骨董店の美貌の店主デューイは、
戦死した親友の息子・ケイと暮らしている。
心配の種は、ケイが学校でいじめを受けていること。
けれど本人の希望により、弟で検死官のデリックと見守るのみ。
そんな中、デューイは骨董店の上顧客の頼みで、交霊会に出席する。
ある男爵の戦死した息子の霊を呼び出すためだ。
しかしウィジャボードを使っての交霊中に男爵が殺されて……。
知恵と絆で謎を解く英国ミステリ!
感想・レビュー・書評
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様々に過去の重みを持ちながらも、暖かさを感じる物語。
兄と弟もケイも皆を大切に想っているのが伝わるのが良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この時代ならではの事件なのが楽しい。
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推理ものという意味では相変わらず雑な感じだけれど、戦争に志願するも、反対するも、それぞれの立場ならではの葛藤があること、ケイの虐めとの戦いに共感すると共に、見守る大人たち、共に戦う友人の存在が人間を育てて行くのかと思うと感慨深い。
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シリーズ3作目。今回は交霊会で起きた殺人事件と、ケイのイジメ問題。
事件の結末はあまり後味のいいものではないけれど、お馴染みのメンバーが優しくて良い人ばかりなので重くなりすぎない。
特にケイ。控えめな性格ながら、亡くなった父親の言葉に従い、自分のやり方でイジメに立ち向かうしなやかな強さに感動する。
今回エミールの出番が少なかったのが、ちょっと残念…。 -
交霊会はさておき、兄弟やケイの会話にはいつもほっこりする。癒された。自分の意思を貫くって、結構難しいよなぁとしみじみ。
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真っ当にいじめに立ち向かうケイの強さと、それを支える大人たちが頼もしい。
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『ソルジャーベア』って初めて聞いた。
なるほど・・・文化・習慣の違いっておもしろいなぁ。
(そう思えることばかりだといいけどね)