ローウェル骨董店の事件簿 交霊会とソルジャーベア (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062524

作品紹介・あらすじ

第一次大戦直後のロンドン。
骨董店の美貌の店主デューイは、
戦死した親友の息子・ケイと暮らしている。
心配の種は、ケイが学校でいじめを受けていること。
けれど本人の希望により、弟で検死官のデリックと見守るのみ。
そんな中、デューイは骨董店の上顧客の頼みで、交霊会に出席する。
ある男爵の戦死した息子の霊を呼び出すためだ。
しかしウィジャボードを使っての交霊中に男爵が殺されて……。
知恵と絆で謎を解く英国ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 様々に過去の重みを持ちながらも、暖かさを感じる物語。
    兄と弟もケイも皆を大切に想っているのが伝わるのが良い。

  • デューイが誘われて、息子をなくした男爵の家で行われる交霊会に行くことに。
    事件に巻き込まれて、ヤードに時間を割かれ、ケイは学校で問題があって、ハラハラさせられ、心休まるときのない兄。
    最終的にケイに友達も出来、事件も嫌な感じではあったけど、無事解決してよかった。

    弟が、自分のソルジャーベアを出す時が可愛かったです。

  • この時代ならではの事件なのが楽しい。

  • 推理ものという意味では相変わらず雑な感じだけれど、戦争に志願するも、反対するも、それぞれの立場ならではの葛藤があること、ケイの虐めとの戦いに共感すると共に、見守る大人たち、共に戦う友人の存在が人間を育てて行くのかと思うと感慨深い。

  • 催眠術とはそんなに便利なものかしら

  • シリーズ3作目。今回は交霊会で起きた殺人事件と、ケイのイジメ問題。

    事件の結末はあまり後味のいいものではないけれど、お馴染みのメンバーが優しくて良い人ばかりなので重くなりすぎない。
    特にケイ。控えめな性格ながら、亡くなった父親の言葉に従い、自分のやり方でイジメに立ち向かうしなやかな強さに感動する。

    今回エミールの出番が少なかったのが、ちょっと残念…。

  • 交霊会はさておき、兄弟やケイの会話にはいつもほっこりする。癒された。自分の意思を貫くって、結構難しいよなぁとしみじみ。

  • 真っ当にいじめに立ち向かうケイの強さと、それを支える大人たちが頼もしい。

  • 『ソルジャーベア』って初めて聞いた。
    なるほど・・・文化・習慣の違いっておもしろいなぁ。
    (そう思えることばかりだといいけどね)

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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