カサンドラ (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062579

作品紹介・あらすじ

昭和28年、夏。かつて日本海軍の空母だった豪華客船・アグライア号が改造後初の航海に出る。
大臣の護衛として乗船した入江秀作は、実は保安隊(現在の陸上自衛隊)情報部に所属する諜報員で、機密情報“カサンドラ”を持ち出したスパイを突きとめ、その流出を阻止するという特務を帯びていた。
船内で入江は、陸軍中野学校の同期だった佐賀の弟・道夫と十数年ぶりに再会するが、その夜殺人事件が発生。被害者はマーク中だった物理学者・波照間だった。そして第2、第3の殺人が……。
誰が敵で誰が味方か。戦後史の裏に隠された、いまだ癒えぬ傷をかかえた男たちの、壮絶な諜報戦。日本の未来を問う、著者渾身の船上サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • 戦後、最新鋭のエンジンを搭載した豪華客船を巡って日米ソのスパイが駆け引きを繰り広げる…という攻防戦なのだが私にはあまり合わず。
    新型エンジンの正体については読者は早い段階で気付くわけで、主人公がなかなか真相にたどりつかないことに少々焦れてしまった。あまり有能な工作員とは思えなかったな。結局主題は何だったのだろう。

  • 戦後の米ソの諜報戦ものかと思いきや全く違ったストーリー展開に…
    前半「隠されたもの」が何か分かってしまうところは、もう少し読者を混乱させて欲しかった。
    しかし、その「隠されたもの」、すなわち原子力の開発を巡る利得を狙う真の犯人は誰か?
    最後に解き明かされるまで騙されました‼️
    いずれにしても、核なき世界を求めたいものです。

  • 空母!またもや船!

    人との関わりが強烈でした。
    本当のところはどこに向かっていくのか、何を信じればいいのか、目を凝らしながら、揺れながら読んでいきました。
    核分裂も核融合も違いも何も全く分からないけどね!

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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