怪談狩り 四季異聞録 (角川ホラー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062609

作品紹介・あらすじ

毎年3月3日に”落ちてくる”異様なモノ、真夏のキャンプ場で出会う深紅のコートの女性、大晦日に家族の前に現れた最愛の母……。四季折々の情景とともにつづる粒ぞろいの怪談集。文庫オリジナル作品収録。

感想・レビュー・書評

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  • ゾットするものもあれば、ほんわかするものもありました。

    世の中には、言葉では説明できないことがあるということも不思議で、私は嫌いではないです。

  • もし自分が幽霊で、恨みなり八つ当たりなりを生きている人間に仕掛けて、
    驚くやろな怖がるやろなと思っていたら、
    思いっきり物理攻撃(蹴り)で応戦されたら。
    あるいは、電話口で恨み言なりを言おうとしたら、姐ちゃんに思っクソの関西弁で一喝されたら。
    パニックに陥るのも、二度とこんなところかけてやるか!と凹むのもわかる気がする…。

    いや、そういう怪談ばかりではないですが。
    めちゃくちゃ印象に残ったのは、「生きてる人間のほうが怖い(物理的&勢い的に)」話だったので…。
    意外と凡人でも「寺生まれのTさん」的なフィジカルを見せつけられるのかもしれない。

  • 実体験じゃない、完全フィクションタイプのホラー。不気味で面白い。

  • 面白かった。

  • 1話1話が軽い
    それゆえにシュールだなと思う話が多かった
    髪の毛が落ちてくるだけの話とか面白かった

  • 体内に怪談を300話くらい吸収したのでこれだけ読めばいつ怪奇現象が起きてもおかしくないですねな怪談狩り第四段。四季の情景を頭に思い浮かべて読めば怖さ倍増

    ○五号室
    怖くもあり切なくもなる戦後の話。情景が目に浮かんでくる
    ○卒業旅行
    怪異に対抗するにはやはりフィジカル
    ○タカシの引越し
    Mさんは踏んだり蹴ったりだけど最終的には良かったのかもしれない。2人で勝手にやってろ
    ○やめとかんね
    「息を呑んだ。まぶしいほどの、満開の桜」
    登場人物がみんな優しくて良い話。A子さんはきっといい人生を送っていけるはず。
    ○綺麗な梅林
    拝み屋がさっさと帰ろうとするほどの"凄いもの"ってなんなんだろう…神に近い何かかな。「4年目以降は保証できません」の手詰まり感
    ○赤いコート
    「ただ、顔は明らかにこっちを見ている。そこだけ、昼間と違う」
    個人的本作最怖、想像するとマジで怖い。見つけた時点で帰らない彼らもメンタル強い
    ○妙なマンション
    ホラー映画の導入で終わる話。このマンションで何かがあったのか、それとも住人が何かをしたのか…

    毎回ちゃんと印象に残る話があるのが凄い

  • 季節で分けられてる、怪談。
    どれも、好きだけど、
    タカシの引越し、やめとかんね、富士の樹海、皆殺しの家 が、怖かった。
    怪談=夏じゃない。どの季節にも怪談はあるんですね。

  • 毎回とても面白いが、行方不明になる人の話は理不尽だ。最後の自転車に乗ったお母さんは切なかった。

  • ゾクっとするの多かった
    映像で見るよりも想像する方が怖い ということに気づいた。

    最後の死んだはずの母親が自転車で素通りしていくのは、少し感動。

  • <目次>


    <内容>
    中山さんの『怪談狩り』シリーズ、1冊だけ読み損ねていました。軽く因果を語ることなく、淡々と続くお話し。重くもなく、軽くゾクッと来る程度。それがよい。

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著者プロフィール

(なかやま・いちろう)兵庫県生まれ。怪異蒐集家、放送作家、オカルト研究家。クリエーター養成塾「作劇塾」塾長。木原浩勝氏との共著『現代百物語 新耳袋』(全十夜)は、ロングセラーとなった。著書に『怪異実聞録 なまなりさん』『聖徳太子 四天王寺の暗号』『怪談狩り 市朗百物語』『怪談狩り 赤い顔 市朗百物語』などがある。

「2022年 『なまなりさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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